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ROAD TO INNOVATION
20:10 - 20:35
各界のイノベーターやクリエイターをお迎えし、仕事へのこだわりや、
未来へのビジョンについてうかがいます。
- 2024.07.26
- 藤原淳(ラグジュアリーブランド・マイスター/著作家)
パリ生活で出会った多くのパリジェンヌの実例をもとに、「自分らしさ」を貫く生き方を提案した書籍『パリジェンヌはすっぴんがお好き』を今年5月に上梓。ルイ・ヴィトンのパリ本社の元PRトップ・藤原淳さんが登場!
Photo:Amelie Marzouk
放送では藤原さんのキャリアを深掘り。「綺麗」「その美しさに魅了された」というフランス語の魅力を知り、「フランスに関するポストの応募があった」外務省の専門調査員に。「とにかくフランスに憧れていた」「パリに住んでみたいという一心で飛び込んだ」そう。その後ルイ・ヴィトンに転職した背景については、それまでの広報のスキルを活かすとともに「一流の人が集まっているようなイメージがあった」「ラグジュアリーな世界はクリエイティブな人が集まっているイメージがあった」とのこと。
パリでの仕事に関して、まず現地でのクリエイティブ事情については「クリエイターへのリスペクトがある」「そこがないと業界は回っていかない」という認識だそう。さらに「お昼の時間だから」などと「自分の権利を主張する」「自分を優先させるのが上手」という文化についても。
日本とフランスの相性が良いのでは川田さん。藤原さんも「美的センス的に合うところは合う、両国が向き合っている意思もある」「デザイン的な発想をうまく取り入れていけば新しいものが生まれる」と語りました。
<プロフィール>
ラグジュアリーブランド・マイスター。著作家(パリ在住)。
東京生まれ。3〜6歳の間イギリスで育ち、横浜インターナショナルスクールを経て、聖心女子学院に入学。聖心女子大学の国際交流学科に在学中、フランス語の美しさに魅了され、フランス語を習得。1996年、朝日新聞が主催する「コンクール・ド・フランセ」(スピーチ・コンテスト)で準優勝し、2ケ月のパリ語学研修を副賞として獲得。「フランス語で本を書きたい!」という漠然とした夢を抱くが、手掛かりが掴めず、大学卒業後はとりあえず大学院へ進むために再び渡仏。1999年、歴代最年少のフランス政府給費留学生として、エリートが通う有名校、パリ政治学院に入学。卒業後、日本の外務省が実施する在外公館専門調査員制度に応募し、在仏日本国大使館の広報文化担当に選抜される。3年の任期が切れた頃、広報の経験を活かしてパリに残る決意をし、ラグジュアリーブランドの最高峰であるルイ・ヴィトンのパリ本社にPRとして就職。
そこでパリジェンヌという異質な生き物と遭遇。戸惑いつつも、ありのままをさらけ出す、その爽快な生き方に魅了される。先祖代々、ヴィトン家に伝わるモノづくりの精神や旅の真髄(こころ)に関するイベントを年間30件、プレス・ツアーを50件企画。幾つもの修羅場を潜り抜けているうちに面の皮も厚くなり、2007年にPR マネジャーに抜擢された頃には「もっともパリジェンヌな日本人」と称されるようになる。2010年、PRディレクターに昇進し、2018年には異種業界とのコラボやメセナ事業を企画する新部署を立ち上げて初代パートナーシップ&チャリティー・ディレクターに就任する。
2021年に本来の夢を全うするべく退社し、日本を紹介する本をフランス語で3冊出版(「Les secrets du savoir-vivre nippon (和の心とは何か)」(2021)、「Mes rituels japonais (日本人である私の生活習慣) 」(2022)、「La parfaite Tokyoïte(真の東京人)」(2023)。
現在は作家活動の傍ら、ラグジュアリー業界の知識を活かしてコンサル活動を行い、インスタグラム:@junettejapon(フォロワー数:2024年4月時点で2万2000人)で日本に憧れを持つフランス人向けのコンテンツを積極的に発信している。
