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ROAD TO INNOVATION

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2023.11.24
赤松正行(メディア作家)

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インタラクティブな音楽や映像作品を制作、「セカイカメラ」などの先進的なIT製品の開発にも携わり、アートの領域を広げる、メディア作家/京都市立芸術大学大学院美術研究科修了、博士(美術)/情報科学芸術大学院大学(IAMAS)メディア表現研究科研究科長・教授 赤松正行さんが登場!

赤松さんのキャリアを深堀り。川田さんが赤松さんの作品の中でも大きいものとしてあげたのが2009年公開のARアプリ「セカイカメラ」。「リアルタイムでああいうものを(目の前の景色にARを)出す確約がなかった」2009年当時に開発されたことを「すごい」と川田さん。
現在の技術の進展については、目の前に何があるかの解釈を得意とするという点で、「ARとAIは相性が良い」と赤松さん。「いろんなブレイクスルーが起こるだろうな」と将来に期待を寄せました。
近年では「サイクリングを楽しみ、その批評性を探求する任意グループ」である「クリティカル・サイクリング」での活動も。テクノロジー界でも技術を「自転車」に例える人が多い点や、世界における車を使わない生活・自転車を使う生活への回帰といった潮流を紹介してくれました。
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<プロフィール>

赤松 正行(あかまつ まさゆき) 博士(美術)

1961年、兵庫県生まれ。メディア作家。神戸大学文学部哲学科心理学専攻卒業。神戸市役所ソーシャルワーカーを経て、1997年、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)助教授に就任。2002年より教授。2006年、京都市立芸術大学大学院美術研究科にて博士(美術)を取得。2011年より情報科学芸術大学院大学メディア表現研究科教授、現在は研究科長。クリティカル・サイクリング主宰。

10代よりエレクトロニクスを用いた音楽制作を始め、1980年代からコンピュータを使用、音楽だけでなく映像やネットワークなど様々なメディアへと制作範囲を広げる。特に、作品と鑑賞者の関係性や、作品自体の自律性に注目し、人とメディアの可能性を拡張することに興味を持っている。

これまでの作品には、50台のコンピュータによって音と映像を提示する「incubator」、鑑賞者の時間体験をリアルタイムに映像化する「Time Machine!」、パフォーマーの身体をコンピュータ制御する「Flesh Protocol」、画像解析を駆使した映像音響による即興ダンス「陶製の身体」などがある。ソロやセッションによる演奏活動、および「2061:Maxオデッセイ」や「iOSの教科書」などの著作もある。

近年はモバイル・デバイスにおける表現研究や、人と社会への影響の考察に取り組んでいる。「Banner」や「Decision Free」など開発したiOS用ネイティブ・アプリケーションは50個を超え、App Storeで公開している他、数十台のiPhoneによる展示・パフォーマンス「Snowflakes」、「Okeanos Buoys」や、ARを応用した「セカイカメラ」、「ウロボロスのトーチ」、そしてウェアラブル・デバイス「雰囲気メガネ」などへと展開している。

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