「風営法改正」で日本のクラブカルチャーは、どう変わるのか?


「風営法改正」で日本のクラブカルチャーは、どう変わるのか?
法改正運動の先頭に立って活動してきた齋藤 貴弘弁護士にお話を伺いました!

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・そもそも、この法律のどこが問題だったのでしょうか?

 もともとダンスはいかがしく売春の温床になるという
 戦後間もなくの考え方による法律。
 風俗営業として厳しい規制をかし、深夜営業を一律禁止していた。
 それが時代の変化によりダンスの活躍の場が増えているにもかかわらず、
 古い価値観に基づく法律は変わらず。 
 その結果、ダンスカルチャーのもつポテンシャルを大きく損なってしまっていた。

・齋藤さんが今回の改正運動に立ち上がったワケとは?

 3年前の明らかな行き過ぎた一斉摘発を目の当たりにして
 音楽や映像、アートなど草の根的な表現の場が失われ行くことへの危機感。
 クラブを法的なグレー状態に置くことで、
 クラブカルチャーは停滞し、産業としても元気がなくなっているように感じた。

・今回の改正に向けてどんな活動を?

 法的なグレーゾーンにおかれているクラブにはそもそも業界が存在しない。
 政治に働きかけるだけの組織的基盤がない。
 事業者どうしが連携する体制もなかった。

 そのため、業界が団結して行なう、通常のロビー活動は困難な状況にあり、
 アーティストやDJが声をあげ、市民運動である署名活動がスタートした。

 このように全くの0から市民運動としてスタートし、
 さらに業界をまとめあげ、利害を調整することは
 業界が存在する通常のロビー活動とは全くことなり、苦労も多かった。

・今回の改正により何がどのように変わる?
  改正後に考えられる良い部分と新たな問題点は?

◯良い部分
 これまで深夜前の時間帯もダンス営業は許可が必要だった。
 クラブのデイイベント、レストラン等での
 終電前でのクラブイベントも法的にはグレーだったが、
 12時前までであれば、飲食店として、許可なく営業できる。

 深夜の時間帯はこれまで一律禁止されていたが、
 今後は許可を取得すれば営業可能になる。

✖問題点
 許可条件が厳しすぎることで、
 結局、深夜営業できない店舗が出てしまうことが懸念される。
 現在、営業を行い、雇用を生んでいる店舗が、
 法改正によって営業できなくなる店舗がでる可能性。

 遊興全般が許可制になる。
 ライブ、ショーなど深夜のエンターテインメント全般が事実上、
 営業がむずかしくなる可能性。


・今後、日本のクラブ文化がどのようになって欲しいと思いますか?

 風俗営業の枠組みのなかでの営業を強いられ、
 大きくポテンシャルが損なわれてきた。

 アジア各国とも比べても、音楽は素晴らしいのに
 経済規模が著しく後れをとってしまっている。

 若く才能ある子にとっても魅力が薄い業界になってしまっている。
 新しいプレイヤーがどんどん参入し、
 新しいクラブ文化が生まれて行ってほしい。

今回の「風営法改正」で日本のクラブカルチャーは、どう変わるのか?
法改正運動の先頭に立って活動してきた齋藤貴弘弁護士にお話を伺いました。

ありがとうございました!

2015年7月10日 16:55
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