繁華街で、同僚や友人と飲むわけでもなく、
映画館やゲームセンター、書店などで1人で長時間過ごしていたり、
コンビニでお酒を買って時間を潰すように道端や公園でお酒を飲んでいたり、
そんな行動をする「お父さん」世代のサラリーマンを
「フラリーマン」と呼ぶそうです。
今回は、家に真っ直ぐ帰りたくない「フラリーマンの心理」について、
社会心理学者 目白大学名誉教授の渋谷昌三さんに伺いました。
Q、フラリーマンという言葉は渋谷先生が名付けたそうですね?
2004年に出版した著書の中で使った造語。
当時は、まだ男性は会社で長時間仕事をするのが主流で、
早く帰れる日は少なかったので、ふらふらしている人は、そんなに目立ってなかった。
Q、フラリーマンが増加している背景とは?
・働き方改革/ワークライフバランス/残業の見直し
Q、なぜ、そんなに家に帰りたくないのか?
フラリーマン には、いくつかのタイプがあるそうですね?
・ 帰宅恐怖型
・アンビバレント型
・自游人型(自分で好き勝手にやりたいことがある)
東京では、共働きで働きながら子育てや主婦業をこなす女性がほとんどですが・・・
Q、フラリーマンの妻たちの言い分とは?
・生活のルーティンワークが乱される(子どもが一人増える?)
・家事育児の援軍に役立たない(邪魔)
Q、フラリーマン家庭の問題点とは?
・ 夫婦間の共感性が低い(お互いの理解・コミュニケーション不足)
・日頃からの家事育児分担が明確でない(夫のスキル欠如)
・離婚予備軍になりかねない
Q、フラリーマンが家に足を向けるにはどうすればいい?
家庭での居場所(テリトリー)を作る
妻が何をしてほしいと思っているのか、まず聞いてみることが大切。
心理学で言う『ノッキング行動』。
相手のテリトリーをノックして、意向をうかがう。
基本は人間関係。会社でも家庭でも同じ
働く女性は、私ばっかり家事をさせられて!ってなるだろうし、
女性も息抜きもしたいだろうし・・・
お互いが理解していれば、うまくいくこともありそうですよね。
そんな、渋谷先生は、
フラリーマンに関係した書籍を毎日新聞出版より
5月ごろ刊行予定だそうです。
今回は、家に真っ直ぐ帰りたくない「フラリーマンの心理」について、
社会心理学者で目白大学名誉教授の渋谷昌三さんに伺いました。
ありがとうございました!