20220903 ONAIR
今回は、現在フランスにお住まいのカーデザイナー、柳沢知恵さんをお迎えします!
長岡亮介とどんなお話になるのでしょうか・・・?

柳沢さんのお仕事は「カラーマテリアルデザイナー」。
自動車のデザイナーは大きく分けると、
エクステリアデザイナー、インテリアデザイナー、カラーマテリアルの3つがあります。
最近は画面に携わるUX/UIというデザイナーも出てきたのだそう。
柳沢さんの具体的なお仕事は、ボディーカラーの提案と選定。
内装は「人が触れる部分全部」と言われており、
シートや天井や床、全部監修されるのだそう。
*今までどんなお仕事を?
たまたまSUVが多く、なぜか青いボディーカラーの車が多かったのだそう。
色の話になったので、長岡亮介が気になっていた「色の話」が続きます。
どの色が1番人気かを知っているのは、塗料メーカーさんなのだそうで、
その理由は、各自動車会社に塗料を降ろしているから。
インテリアについては、安くていいものがどんどん作れる様なっていると1番感じるとのこと。
ドアとインストとシートを作っているのはメーカーによって異なり、
色の提示をするのも柳沢さんのお仕事。
柳沢さん、「考えるのも好きだけど工場へ行くのも好き」なのだとか。
細かい所のやりとりが面白いのだそう。
*どうしてデザイナーに?
親戚がイカ釣り漁船の歯車工場をやっており、
シトロエンも歯車屋さんだったと知ったことから。
小さい頃から工場に行ったりしていて、物作りがすごく好きになったそうです。
自分の商品が世界中の人に使われるはいいなと高校生ぐらいの時に思い、
プロダクトデザインという仕事があるのを知ったのがきっかけなのだそう。

パリの暮らしはゆったりしていて、
日本だとやりたいと思ったことがすぐ叶うけれど、
フランスにいると全くそういうことができないので諦めモードでいると、
何かできた時の喜びが大きく感じられるとのこと。
長岡さんも大きく「なるほど、なるほど」と。
適当でも許される・・・だからゆったりしてる・・・
インスピレーションも浮かびそうな気がしましたと長岡さん。
また、フランスはコロナ禍で、
頬と頬を合わせながらキスをする「ビズ」という文化が無くなってしまったのだそう。
*デザインする上でインスピレーションを受ける場所は?
南フランスのマルセイユにあるユニテ・ダビタシオン。
初めて行った時は「この団地の何がすごいんだろう?」と思ったそうですが、
後から知ると、団地第一号だったとのこと。
今は普通になっているものの元祖だと思うと尊敬の念が生まれたそう。
元祖になったもののデザインが好きですね、と。
ユニテ・ダビタシオンには長岡亮介も行ったことがあるそうで、
周辺を歩いているとシトロエン「メアリ」に乗ったおじさんが走ったきて・・・くそう〜と思ったそう(笑)
色は白。
白髪でロン毛のおじさんが乗っていたのだそう。
バカンスだったのかなぁと。
*シトロエンの社風や独特の雰囲気などは・・・?
似た空気の方がたくさんいて、服がよく被るとのこと。
みんなで街歩きをする「インスピレーション出張」というものがあるそうですが、
「あー、これシトロエンっぽいね!」と言って盛り上がったりするのがちょっと独特かな?と思うそう(笑)
おかしいけどそこに絶対に入れると思うと長岡さん。
*音楽を車のように大勢で作ることはありますか?
長岡さんは、あると思います、と、
大勢で作ることもあるし、分業などもある。
*曲作りで今好きな感じは?
今はすごくゆっくりした曲を作りたいとのこと。
世の中に曲がいっぱいある中で、
ちょっと聴いただけで「あれ、違うな?」と思ってほしい。
ペトロールズでやるならシンプルだけど「おや?」って思う曲を作りたい。
そういう意味では、シトロエンに近いのかなと・・・
調子に乗んなよって話ですけど(笑)と。
長岡さんは子供の頃、カーデザイナーになりたかったのだそう!
カーデザイン専門誌『CAR STYLING』を読んだり、
パステルで車を描いたりしていたそう。

自動車っていうのは色んな部品の集合体。
それぞれにデザイナーがいるということでした。
カラーの組み合わせや形もデザインですし、奥深いですね、と。
1つひとつ心を込めてデザインされたものが集まって車になるんだな、
そして簡単じゃないんだな・・・と。
柳沢さんの印象は、
デザイナーの方ということでカチッとしていると思い行きや、
すごく楽しくお話できてよかったとのこと。
質問もたくさんしてもらいました。
柳沢知恵さん、ありがとうございました!
Tomorrow's Girls / Donald Fagen
So Now... / Matthew Herbart
Smooth Me / ペトロールズ
ゴロワーズを吸ったことがあるかい / かまやつひろし