DIALOGUE RADIO -IN THE DARK-

日曜の深夜。全てのしがらみから離れて
本当に「独り」になっている特別な時間。
人は誰もが不安や悩みを持っているはず。
この番組は、自分の心と対話することの大切さを伝え、
明日への活力を求める人への応援メッセージを
発信するラジオ番組です。

EVERY SECOND SUNDAY

25:00-26:00 ON AIR

真っ暗闇の中で、心と対話する時間を。
志村 季世恵の写真

志村 季世恵

バースセラピスト

板井 麻衣子の写真

板井 麻衣子

J-WAVE NAVIGATOR

MESSAGE TO STUDIO

MESSAGE

人は他人と比較してしまう生き物だと思います。
人より、恵まれていると喜んだり、
人より、うまくいかないと落ち込んだり、
SNSが生まれたことで、自分を誰かと比較する機会も増えてきました。
そんな今だからこそ自分の心と対話する時間を大切にしたいと思います。
何をしたいのか、何が悩みなのか、何に希望を持つのか。
その積み重ねが幸せを感じる近道なのではないかと思います。
幸せは、自分の心の中にある。


2019.10.13
GUEST

 
第16回のゲストは葉加瀬太郎さん


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DIALOGUE

みきティ(アテンド):あの〜、お飲み物ですね、ぜひお話のお供にしていただきたいと思いまして、今日は6種類あるんですね。この中からお好きなものを選んでいただきたいと思っています。
葉加瀬:うん、うん。
みきティ:まずアルコールがありまして、ビールとワインをご用意しております。
葉加瀬:うん。
みきティ:そして冷たいソフトドリンクが、オレンジジュースと炭酸水、ジンジャーエール、そして温かいものが紅茶をご用意しております。
葉加瀬:うん。
みきティ:どれになさいますか?
葉加瀬:僕炭酸水をください。
みきティ:炭酸水!はい。季世恵ちゃんは?
志村:私はね・・・紅茶!
みきティ:紅茶で!はい、かしこまりました!ではお持ちしますので、どうぞお話しながらお待ちください〜。
志村:今は1番どんな感覚を使ってますか?
葉加瀬:ん?・・・いや、目をつむったり開けたりしてるんだけど、それの違いが面白いなーと思って。
志村:はっ、どんな風に?
葉加瀬:目を開けると、そうだなー、目の前から大体感覚的に5メートルぐらい先にすごい黒いジョーゼットがかかってるように見えます。
志村:あ〜〜・・・!
葉加瀬:素敵な。
志村:そうか〜〜〜。
葉加瀬:ベルベットのような。
志村:うーん!ちょっと厚みのあるような・・!
葉加瀬:そうね、でも目を閉じるとそれが無くなる。
志村:うーん。
葉加瀬:までも音楽やってると目を閉じて集中したいと思う時が多いので、割と仕事っていうか音楽家はそういう時間は長いと思いますよ、人生の中で。
志村:そっか目を閉じて。
葉加瀬:もう本番中の時とか演奏始まったらほとんど目閉じますし。その方がコンセントレイト出来るんで。
志村:うーーーん、そうかーーー。はっ・・!
みきティ:失礼いたしまーす。
葉加瀬:は〜いどうも!
みきティ:はい、お持ちいたしました!
葉加瀬:あ〜どうもありがとう。
みきティ:はい、こちらにグラスがございます。
葉加瀬:グラス?・・・あ、脚ついてんだ!オッケー。
みきティ:はい。
葉加瀬:はい。
みきティ:炭酸水です。
葉加瀬:ありがとう。
みきティ:季世恵ちゃんは・・熱々に入れて参りました・・!
志村:はい。紅茶。
みきティ:香りもある紅茶ですね。
志村:あ、ありがとう〜〜〜。
葉加瀬:(紅茶を飲む)・・・うぅぅ〜〜〜〜〜!
みきティ:お召し上がりください。
志村:ありがとう〜〜〜!もう召し上がりましたか?
葉加瀬:はい、いただきました。
志村:どうでした?お味は?
葉加瀬:いつもと同じです。
志村:いつもと同じ?ちゃんと真っ直ぐに迷いなくグラスが口元に当たられましたね・・!
葉加瀬:うーーーん、でもね、これは別に普段でもなかなか当たらない時もあるんだよね。年取ればそんなもんだよ!
2人:(笑)
葉加瀬:なーんだか分からないけどずれてる。よくこぼしたりさ!
志村:ちゃんと入れてるつもりでもタラーっと垂れたりとかしますよね〜。
葉加瀬:するよねー。
志村:そっか・・・同じだったんだ・・!
葉加瀬:(笑)
志村:今、イギリスですよね?お住まいって。
葉加瀬:行ったり来たりですけどね!でもイギリスに住まい初めて12年が経ったかな?
志村:あ〜12年。
葉加瀬:はい。
志村:私あのう、2001年だったか、『image(イマージュ)』(というCD)ありましたよね?あの1番最初の時のコンサートに行ったことがあって、
葉加瀬:あーあれもその当時だよね〜。
志村:そう、高校生の息子がね、その当時、私に初めてチケットを買ってくれて、それで連れて行ってくれて。
葉加瀬:へ〜・・・チケット買ってくれてってどういうこと!?
志村:あ、息子が。
葉加瀬:プレゼント!?
志村:そう。
葉加瀬:ワオ!
志村:今でもその時のチケット捨てられなくて取ってあるんですよ、思い出に。
葉加瀬:あほんと〜〜!
志村:で初めてそこで生で葉加瀬さんの音を聞いて感動して、
葉加瀬:いやあの頃よりちょっとは上手になってますから!
2人:(笑)
志村:そう〜それでそこからずっと〜!まさかこういう時が来ると思わなかったので、すごいな〜って・・・!
葉加瀬:あーありがとうございます。
志村:その息子ももう30歳後半になりますからね〜。
葉加瀬:そういうことだよね。
志村:ね〜。
葉加瀬:早いもんだよ年取ると、時間が経っていくのはな〜〜。
志村:ほんとですね〜〜。その頃って、まあ、もう20年ぐらい前?
葉加瀬:うん。
志村:そうするとその頃はイギリスに行くとは思っていらっしゃらなかったんですか?
葉加瀬:いや思ってました!
志村:あ、思ってたんだ〜〜!
葉加瀬:そうですね、僕はまあ、イギリス・・っていかまあイギリスって決めたのは大体25・26歳の時に憧れたっていうか。そういう感じですけど、まあでもちょうどセリーヌ・ディオンさんっていう歌手の方とワールドツアーやってたので、
志村:あ〜〜そうでしたね〜〜。
葉加瀬:で、世界中の色んな街行ってて、そんな中でこう、ね、やっぱ人生1回だからやりたいことやりたいし住みたいとこ住みたいじゃない?
志村:うん。
葉加瀬:で、住んでみたいなって思うところがいくつかあったんだけど、その中でロンドン選んだわけなんですけど。
志村:あ〜そうですか〜〜。もしロンドンじゃなかったら?
葉加瀬:ニューヨークって説もありましたね!ちょっとだけ。だから子供ができて、ニューヨーク説が消えたって。マンハッタンのど真ん中なら面白いけど。
志村:はい。
葉加瀬:ただやっぱり子供がいるともう少し自然があったりさ。ロンドンはニューヨークに比べてももっと言うと東京に比べても、少しばかりのんびりしてるんですよ。時間の感覚っていうのかな。
志村:あ〜〜そうなんですね〜〜〜。
葉加瀬:なんか、その感覚が子育て・・って僕はあまり直接しませんけれども、そんな大したことは。でも子供が育って行く環境としてはあれぐらいの感じがいいかな〜っていうのがあって。それでロンドンを選びました。
志村:あーそうだったんですね〜〜。そうかーーー。やっぱり違いますよね、東京での子育てと・・・?
葉加瀬:うんえーっと・・いや、東京のっていうよりは多分そうだなー、なんて言ったらいいのかなーーー・・まあ色んなことが違うから一言で言えないけれど、もう少しこう・・・・不器用というか・・・ちゃんとしてないというか・・・(笑)それも含めて大丈夫じゃない?みたいな。やっぱり東京に来ると・・・うーん・・・すべてがとてもオーガナイズされてるし、清潔だし安全だし・・っていうところをみんなでちゃんとしてると思うんだけど、それはいいことだよ、もちろん。
志村:うん。
葉加瀬:ただ、そのことに一生懸命にならないと出来ないことってあるじゃん?
志村:ありますねー。
葉加瀬:単純に分かりやすく言うと新幹線があの速度で走ってて、あれが5分おきに出てるわけでしょ。想像したら上から見たらもうほぼ繋がっててもおかしくないくらい・・・!それがもうオンタイムでやれるなんてことはイギリスの鉄道ならまずあり得ないからね。
志村:あーそっかーーーー。
葉加瀬:時刻表1つとってもそうだし・・・。だから、そうするとさ、例えば食事なり何なりで待ち合わせしても、まあ僕オンタイム大好きですけども、イギリスとかヨーロッパで待ち合わせしたらまあ普通15分遅れぐらいに会えたらハッピーみたいな感じで。でまあ、みんな来ると必ず口を揃えて「ごめんね〜地下鉄が!」って言うんだよね〜。
2人:(笑)
葉加瀬:そういう言い訳になってるっていうか・・!
志村:うんうん!
葉加瀬:なんかそういうのりしろがあるのかな?色んなことが。
志村:それいいですね〜〜〜。
葉加瀬:そうそう!でも僕らが若い頃っていうか小さい頃はそんなもんだったよ!
志村:そうでしたね〜〜。
葉加瀬:うんうん。今みたいにちゃんとしてなかったと思うし。
志村:ちゃんと。「ちゃんと」っていうのが多くなりましたもんね、きちんとっていうね。
葉加瀬:そうそう、きちんとしてるのはいいことなんだけど。ただそれがとってもあのう・・過剰だと思うね!特に日本、今の現代は。あの、便利とかさ、好きなんだよね!アレンジしてそういう色んな物をちょっとでも使いやすくしたいとかさ。いいんだけど、とてもいいことなんだけどコンビニ行ってお茶のみたいなと思って20種類から選ぶのは便利じゃないよね。
志村:確かに。
葉加瀬:1個でいいよね・・っていつも思う(笑)
志村:確かに。ちょっと窮屈さが出来てきますもんね、世の中にね。
葉加瀬:うーん楽しいけどね!
志村:うーん。あの、日本で音楽を作っていた時と、イギリスで作る時とってなにか違ったりするんですか?
葉加瀬:あーーどうだろうなーーー、作る時っていうのは別にどこの場所でも作れるから・・。
志村:うん。
葉加瀬:だけどアウトプットするためにはインプットしなきゃなにも出で来ないから、だから生活だったり聞く音楽だったりっていうものが変われば僕が作るものっていうか、インプットが変わればアウトプットが変わってくるってことだと思いますけどね。
志村:あーそうですよね〜〜〜。どちらの方が・・あんまり変わらないだろうけど。
葉加瀬:曲を作る時とか、まあそれはどこにいたからとか自分では分からないです、正直申し上げて。ただ毎日毎日違うのが当たり前で、昨日より今日の方がよくありたいし、去年より今年の方がいいものを作りたいし。だからそのためにどこに行ってなにをするかってことだと思いますけど。
志村:あ〜〜〜。さっきもちょっと廊下を歩いていらっしゃった時にもう何か口ずさんでいらしたなと思って。なにか。
葉加瀬:あー僕はずっとそうだと思う。音楽家はみんなそうですよ!音楽家っていうのは、音楽家じゃない人生やったことないから分からないけど、よく思うのは、要するに楽器を弾いてる時とか曲を書いてる時以外はずっと頭の中で音は鳴ってるので。
志村:鳴ってるんだ〜〜〜。
葉加瀬:ずっと鳴ってます!
志村:今も?
葉加瀬:ずっと鳴ってます!嫌になるぐらい!
志村:あーほんとにー!すごい!
葉加瀬:それは好きな曲だったりさっきラジオで聞いた曲だったり、昨日どこかで聞いた音楽だったり今作ってる曲だったり・・するんですけど。
志村:すごい・・・・!
葉加瀬:ずっと鳴ってますよ。
志村:ずっと鳴ってるんですね!寝るまで!
葉加瀬:寝てても!
志村:寝てても!
葉加瀬:レコーディング中とか、あとはツアーのリハーサルしてる時は基本的には寝ててもずーっと考えてます。
志村:そうかーーーーー。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

志村:すごいなーーー。その(頭の中で)音楽がずっとなるように鳴ったのって、もう子供の頃からなんですか?
葉加瀬:僕は4歳からバイオリンをやっててただ始めたきっかけは覚えてないので、もう物心ついた頃には楽器弾いちゃってたから。で夢中だったので小学生、中学生の頃は。だからまあその頃からですかね。ずっと音楽と一緒に育ってきた気がします。
志村:そうかーじゃあずーっと共にあったんですね。
葉加瀬:そうですね。
志村:うん。じゃあほとんど他の遊びもしないで音楽?
葉加瀬:まあもちろん虫取りもしたし、普通に友達とも遊んだ時期もありますけれど。ただやっぱり音楽が最優先になって行きました、10歳ぐらいからは。他のことはあんまり興味も持たなくなったし。
志村:それって4年生ぐらいですね?
葉加瀬:そうですね、暇がなくなりますから、バイオリンやってると。やっぱり1日の時間の限られてるじゃん?そんな中でバイオリンと接する時間をなるべく取ろうと思うと他のこと犠牲にせざるを得ないので。だからぶっちゃけ小学校、中学生ぐらいの時の例えば学校も、ほとんど休める日は休んでました。体育祭とか遠足とか修学旅行とか何も行ってません。
志村:あ、そうだったんだーーー・・・!そこでもう時間があったら音楽の方に。
葉加瀬:そうコンクールの練習ですよね。
志村:うーん!
葉加瀬:ふふふ。
志村:すごいですね〜〜〜!
葉加瀬:その予選、本戦が秋にあるんで。9月に予選、10月に本戦みたいな。
志村:うん。
葉加瀬:なので夏休みを返上して練習するんですよね。だから中学ぐらいの夏休みっていうのは1日大体10時間ぐらいは毎日弾くんで。他のことする時間が無い。
志村:そうかーー。
葉加瀬:はい。
志村:そして、高校に行って・・?
葉加瀬:高校は音楽高校だったので、音楽漬けですけれど。で大学行った時から、まあバイオリン弾きって言っても結構ロックンロールな人生なんで(笑)これは大学入った時・・つまり東京出てきた時からそういうポピュラーの音楽に目覚めたんで。そこからは人生変わりましたね、180度ほんとに変わりました。
志村:どう変わったんですか?
葉加瀬:いやとにかく、その、うーん、それまではクラシック以外音楽に聞こえてこなかったんです。まあ小学校の時からクラシック音楽が好きでレコードを買い漁ってコンサートにずっと行って自分でバイオリン弾いてる子だったので。ただ東京の大学に出てきて体験したのが1番初めは割と象徴的だったんだけどパンク・ロック音楽に心惹かれて、そこからちゃんとビートルズも聞いたことなかった僕が、全部をもう1回18歳から僕はポピュラー音楽を勉強したというか。
志村:あーそうなんですねーーー。
葉加瀬:なので、そこからはだから、音楽は広がりました。
志村:ふーーーーーーん。
葉加瀬:それまではだから、テレビで松田聖子ちゃんが歌ってたとしてもそれは音楽とは聞こえてこなかったんで。そういうもんだと思って、歌謡曲とかはね。
志村:うーん。
葉加瀬:同じようにビートルズのレコードとかがどこかでかかってたとしても、音楽っぽく思わなかったんですよ(笑)
志村:うんうん。
葉加瀬:自分としてはやっぱりチャイコフスキー、ベートーベン、ブーラームスが好きだったんで・・!分かんなかったそういうのが。
志村:うーーん。私もなにかこう、葉加瀬さんが架け橋のようにしてくださったんだなってその当時思ったんですよ。そのクラシックを聞いている方とか、そうじゃない方たちも葉加瀬さんがかけてくださったことから、領域が広がって行ったのは自分自身でもそうだったし、他の人もそうだったと思うんですよね。
葉加瀬:そうですね〜。まああのう、僕自身例えばクラシックって言っても色んな音楽があるからね、その全てが好きってわけでもないんですよ?ただでも僕が好きな200年前に書かれたとても上質な音楽の良さを、伝えてあげたいと思ってもね、分かりやすく言えばブラームスのシンフォニーを1回聞いてみなさいって言っても、あれ40分聞いてもそれは疲れますし。とっても暗いし重いし、その分彼の手紙の内容がたくさんこもってるからね。それを・・聞く機会を与えてあげたいと思ったら、僕が1度咀嚼して、こんなものなんですよって説明するのもいいし、こういう風な曲なんだよって演奏してあげる、簡単に分かるように。っていうのも1つあるかなと思うんだけど。
志村:うーん。
葉加瀬:ただやっぱり歌舞伎とかもそうだけど、伝統芸能的に残ってるものっていうのは、いささかやっぱりちょっとこう・・・めんどくさいところもあるわけじゃん?(笑)理解しようと思うと!色んなことが情報として入って初めて面白いなーって。オペラだってそうだろうけど。
志村:そうですね〜。
葉加瀬:なんかそういうところの喜びは、僕はたまたま小さい時からそういうものばっかり聞いてきたから・・!そういうもののなんか楽しみ方は、ちょっと知ってるはずなんで、それはご紹介したいな〜とは思うけれど、うん。でもやっぱり音楽家の使命は、いい音楽を自分でチョイスしてそれを音楽やっていない人にちゃんと紹介してあげるっていうのは、これは1つの仕事だと思ってるんです、僕は。
志村:うーん、あー素晴らしい。私ほんとにね、それでものすごく音楽好きになった人たち多くいるの知ってるんですよ。
葉加瀬:そうだね、やっぱりキュレートすることっていうのはすごく大切ですよね、芸術は。
志村:そう思います。あのう、新しくまたアルバム出されましたよね?
葉加瀬:そうなんです!ありがとうございます。
志村:それはなにか今回お話されたことと繋がっていますか?
葉加瀬:そうね!今回はね、自分でもこんなアルバムを人生の中で作るとは思ってもみなかったんですけど・・今年もう51歳なんですね。去年50歳で割と皆さんに祝っていただいて。それまで作ってきた自分のオリジナル曲のベスト盤みたいなものを出させていただいたんですね。で、今年はじゃあその次何を?っていうので、オリジナルのアルバム出すっていう説もあったんですけど、ちょうどだから・・50歳でそれまでの人生振り返ったんで、51歳でそのー・・葉加瀬太郎ってどうやって出来たの!?みたいなのを何か、太郎さんご自身でちょっと子供の頃聞いてみたのとかを振り返るってどうですか!?みたいな話をスタッフからされてですね。
志村:あー面白い。
葉加瀬:いや僕自身そんなねえ・・あまり発想なかったんで正直に申し上げて。
志村:うーーん。
葉加瀬:で、そういうクラシック小僧だったり、子供の頃音楽にすごく僕は助けてもらったっていうか音楽を頼りに生きてきたので、自分の幼少期から青春時代をずっと支えてくれたマスターピースっていうか、自分にとっての名曲?なくてはならない曲を、すごいパーソナルに集めたんです。
志村:はぁ〜〜・・・!
葉加瀬:だからこの曲聞いてみて!っていう感じよりかは、自分のためって感じ?(笑)
志村:うーーん。
葉加瀬:なので、例えばモーツァルトの曲も1曲やってるんですけど、モーツァルトの曲では、例えば1番有名な曲ではじゃあ初めの企画書にあったアイネ・クライネ・ナハトムジークとか、シンフォニーの40番「ティロリン ティロリン トリロ〜ロ〜ン〜♪」とか、まあみんなが知ってる曲があったらいいよねっていうところから発想もあったんだけど、いやいやもっとなんか・・自分史じゃないけど、私小説じゃないけど、なんかもっとパーソナルなものにしようと思って。で、モーツァルトで選んだのは大学の入試の曲です!(笑)
志村:あ〜〜〜そうですか〜〜〜!
葉加瀬:半年間、格闘した曲なんです!!
志村:え〜そうだったんだ〜〜!
葉加瀬:でもバイオリンコンツェルトの5番なんて、まあバイオリンやってる人、あるいはクラシックのファンはみんな、まあ名曲の1つなんで、彼が作った中では。ただ一般的に誰もが知ってる曲か?って言ったらそうではないんです。
志村:うーん。
葉加瀬:でも美しーーーーい、大変よく出来た曲なのね。じゃあこの曲をモーツァルトの中からはセレクトしようとか!僕の中での1番・・大切な12曲を集めたんです。
志村:あーそうなんですか。タイトルは?
葉加瀬:タイトルはね、『Dal Segno(ダルセーニョ)』ってつけたんですけど、これは英語で言うと、To the signですね。サインのところまで戻りなさいって。楽譜で、ダカーポって言うのは「初めに戻れ」なんですけど、ダルセーニョって言うのはセーニョマーク。「サインのところまで戻りなさい」って言う繰り返し記号の1つですけど。その、僕の人生のセーニョマークはどこにあるのかまだ僕も分かってないけど。でも1回どこかに戻って、サブタイトルに『〜Story of My Life』ってつけたんですが、僕の人生の物語を、紡いでみました。
志村:あーーーすごい・・・!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

志村:なんか、ずっとポジティブなイメージで、私は葉加瀬さんを感じてるんですけど。
葉加瀬:ポジティブ!?
志村:うん!ちょっとそれは、落ち込んだりすることもあるんですか?たまには。あー悩んじゃったぞとか。全然ない?
葉加瀬:ないわけないじゃないですか・・!人間っていうのはね、ポジティブな人とネガティブな人ってよくそう言ったりもするし、あの人は明るい、あの人は暗い、あの人は良い人だ、あの人は悪い人だ・・そんなもの、みんな両方抱えてるわけさ。
志村:そうねーそうね。
葉加瀬:それで、その中でさ、じゃあ今みたいに話が始まってね、葉加瀬さんってポジティブですよね〜!ネガティブなことを思ったことないんですか?って、いやそうなんですねー!・・・っていう人生もあるよね。そうやって生きてる人は、自分をポジティブな人ってプロデュースをして毎日生きてるだけで。
志村:確かに。
葉加瀬:でもそういう人もやっぱり家に帰ったら喋らないだろうしさ。両方があるから、A面B面があるから人はね。
志村:そうだーA面B面大事・・!
葉加瀬:そうそうよ、でも僕はなんか、葉加瀬さんそういう人なんですよね〜?えーそうなんですよ!って割と生きてきたんだけど・・もうなんか疲れちゃったというかめんどくさくなって・・そうやって言うのもあれだし。いやもちろんだから1人で落ち込んで泣いて、もうどうしようもない時もあるし、でもその分みんなと楽しく出来る場面に出来るものもあるし。みんなそうだよ!ただそれを、うーん・・・なんか型にはめてさ、自分がこういう人だからこうやって生きていこうって、思い過ぎてる人が多い気がしますよ。
志村:確かにね。全部ありますよね、人はほんとに。
葉加瀬:そりゃそうだよー!マハトマガンジーにだって悪いところはあるだろう。
志村:うんうん。
葉加瀬:だから、でもそんなさあ、生前君子みたいな人はまずいないし、それは人間なんだから。
志村:うーん確かに。
葉加瀬:でもそれも、分かってあげなきゃっていうのもあるし、そこは・・ね、もっと言うと、人と人になって初めて人間なんだよね、人の間って書いてね。
志村:あーそうですねーー。
葉加瀬:要は、誰が誰といるときにどういう人になるかなんだよね。
志村:そうだーーー。
葉加瀬:うん。人はそれぞれ1人の時ってね、大概似たようなものですよ。ただやっぱり・・・自分が気の合う人、あるいは機能する人?その人といると、まあほら、デコとボコとかさ。凹と凸とかさ。オスとメスとかさ。あとは、ね、お金にだらしな〜い人にちゃんとした人がつくとかさ(笑)そういうのがあって、いい人、悪い人っていうのが全部キャラクタナイズされるんじゃないの?
志村:確かにね〜。そうですよ〜〜。
葉加瀬:人と人との関係こそですから。だから、僕なんかは幸いなことに、ほんとに周りの人間ってものに恵まれてると思うんです。家もそう、会社もそう、仲間もそう、バンドもそう、ファンの人たちもそう、お客さんもそう、全国のスタッフもそう・・・なんか、世界中の友達もそう。そういうの彼らがいるから僕がいるってことだよね。
志村:うーん。
葉加瀬:うん。人間関係っていうか人生ってそれ以外まず無いよ・・・!(笑)
志村:ほんとですね〜〜〜。それが人間ですもんね。
葉加瀬:それが人間で、1人で生きていけるやつなんかどこにもいないんだから。
志村:ほんっとにそう思う・・・。
葉加瀬:うん。
志村:うーん。間があってね。
葉加瀬:そうですね。だからそれは、実感しますね。
志村:はい。
葉加瀬:うん。
志村:そうかー。いやー、このラジオって夜1時〜2時に皆さん聞いてくださってて、明日は体育の日なのでお休みのはずなんだけれども、でもやっぱりこう、月曜日ってなんかね、ポジティブじゃない人もいるんですよ。あー明日学校だなーーとか、または、あ、明日会社だなーとかね。そういう人って、私もそうだけど、そういう時もあると思うの。で、その時にこの番組ってね、あ、今日の番組聞いてなんかちょっと音楽かけてみようかなーとか、聞いてみようかなーとか、なんかいいなーとか、確かに人と人の間だなーとか、そういう風なことを感じてもらえたら嬉しいなって思っていて、なんか今のお話はすごく皆さんに響くんじゃないかなと思って聞いていました。
葉加瀬:そうだねえー。まあ、泣きたくなったら泣けばいいし、それこそ(森山)直太朗も歌ってたけど死にたくなったら死ねばいいんだよね。
志村:確かにねーーー、そうかーー。
葉加瀬:でも、そう1回思って、いやいやいや!って時が・・・来る・・・かもしれないじゃん。だったら、明日とりあえず1日やってみようかなってのがあっていいんじゃないかなって思うよね。
志村:うーん。
葉加瀬:まあ僕だってこんな人生辞めてしまおうと思ったこと何度もありますよ。でも、いやいやいや、結構いい方なんじゃないの?と思ったらもうちょっとやってみっかってなんじゃん?うん。ただ、生きてたって死んでたってそう変わんないと思うんで。
志村:そう変わらない・・うん。
葉加瀬:そう変わらないと思いますよ。あっち逝ったって。
志村:うん。
葉加瀬:なので、なんか・・・うん、頑張ればいいんじゃないかな〜って思うし。頑張るのも変だけどね。楽しい・・もう、何っでもいいからね、夢中になるってやつですよ。夢中になることが1個あるっていうのは、人生にとって、ものっすごい大切なこと・・!!何でもいいと思うんだ。僕の場合は音楽でバイオリン弾いてることだったり曲を書くことだったりしただけで・・!これは人によって違うわけ。で、これが人によって違うことが、この世の中の素晴らしさなんだよね。
志村:ほんとですね〜〜〜。
葉加瀬:で、ただ、もう誰よりも誰にも負けないんじゃなくて、誰にも負けないぐらいこれが好きっていうものがあると、いや〜人生って楽しいですよ。だってなにもいらないんだもん!僕音楽始めたらなにもいらないんだもん。別にご飯も食べなくていいんだもん。ほんっとにお腹空いたら食べるよ?でもそれまでは、極力いま夢中になってることを続けたいんですね。
志村:うん。
葉加瀬:でそういうものがあると・・・とてもいいです、人生というのは。
志村:そうですねーー。
葉加瀬:はい(笑)
志村:夢中になると時間が進むの早いですからね!
葉加瀬:あー早いです!で・・それは割とこの暗闇と似てます。とてもいいです。集中出来て。その世界に入った時が面白いです。
志村:そうかーー。
葉加瀬:はい。
志村:確かに暗闇に入ると皆さん時間の感覚が分かんなくなって、意外とあっという間だったりするんですよね。
葉加瀬:そう、今はね、もう慣れてきちゃったからあれだけど。今日もここの部屋に入る前に一瞬?すごく不安が襲うんですよね。で、これ似てるのなにかな?って思い出してたら、ダイビングでした。スキューバダイビングも、何度もやってるんです。僕好きで。ところが1回エントリーする度に、毎回エントリーする度に、やっぱり怖いんですよ。
志村:うん。
葉加瀬:で・・何メートル、何メートルって下に行って、心がすーーっと落ち着いたあと、夢が始まるんですよ。こっから。
志村:へ〜〜。
葉加瀬:まあ宇宙ですから!海の中は。とても美しいんです。
志村:うん。
葉加瀬:やっぱり、いつもと違う空間に入っていくので、その前っていうのは人は緊張して不安を感じるんですね。
志村:はい。
葉加瀬:だから今日この部屋に入った瞬間にそれはあったんです。うわやだなとかって。でもそれがすーーっとこう、心が解き放たれる瞬間があるわけ。これはね、もう1つ似てるのがあって・・・・ステージなんですよ・・・!
志村:はぁ〜〜ステージでしたか〜〜〜・・・!
葉加瀬:僕は年間100本ぐらいのコンサートをやって、もう30年ぐらいやってるんですけど、未だに、ステージに上るときは不安で不安で怖くて怖くて帰りたくなるんですよ。
志村:うん。
葉加瀬:なぜかっていうと、それまでにいるところと全く違うところだから。何千人の目が僕を見る、耳が僕の音を聞くので・・それは・・違うんですね、普段とは。そこに1歩入った時っていうのは、やっぱりその暗闇に入る時と一緒。
志村:うーん。
葉加瀬:海の中に入る時と一緒で、怖いんですよ。ところが入ったあとは心地いいですね。
志村:いやー・・・なんか・・ここで音楽を聞いてみたくなるぐらいに素敵なお話でした。既に音楽が聞こえてきてたような感じだったんですけど。
葉加瀬:うん、音楽は僕はいつも(頭に中に)かかってるし・・まあでも・・そうでも、音楽家はね、悩んでる人が多いからね。まあもちろん人生としてそれを選んでるっていうのもあるけどさ。
志村:はい。
葉加瀬:だってスティービー・ワンダーなんてさ、目も見えないでしょ?で、一時期彼は病気で嗅覚と味覚も失ってたのね。
志村:あ、そうだったんですか。
葉加瀬:つまり五感のうちの耳と触る感覚しかなかったから・・・・音楽・・・キーボードを弾いて、ドラムを叩き楽器を弾きながら歌うことしかできなかったって。でもその分そこに集中してるからさ、あのタレントが生まれるわけでさ。
志村:そうですよね、1つ、それがなにかで失ったら、なにか違うところが突出することってありますよね。
葉加瀬:うん。集中出来ると思う、僕もだからいつも演奏する時に目をつむるのはそこで、出来るだけコンセントレイトしたいから、だと思うんだけど。
志村:そうかーーー。みきティ、素敵はお話だったねーーー!
みきティ(アテンド):あ〜〜ほんとに素敵なお話でした・・!
葉加瀬:あーーどうもありがとう。
志村:ねえ〜!
みきティ:ありがとうございました・・・!
葉加瀬:こちらこそ。
志村:いや〜〜〜、よかった、みきティありがとう。みきティがいたから安心して話せた・・!
みきティ:いや、いえいえいえ!私はもう、贅沢にもお話をずっと聞かせていただいてました・・!(笑)
志村:そろそろ、明るいところに戻る時間かな・・?
みきティ:そうですね〜。
志村:ね〜。
葉加瀬:杖どこに置いたんだっけ?ここか!あーあった!
志村:私も杖を・・取りました!
みきティ:はい、杖ありましたか?
2人:はい。
志村:じゃあ、立ちまーす。
みきティ:ゆっくり立っていただいて・・はい、そうすると、すぐ足元のところに少しだけ出っ張りって言うんですかね、
葉加瀬:あーこれか。
みきティ:ラインがありますので。
葉加瀬:はいはいはい。
みきティ:またいで来ていただいて、ゆっくりと先ほどの、
葉加瀬:今、声の方に行けばいいの?
みきティ:はい!私の声の方にどうぞゆっくり来てください〜。



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