DIALOGUE RADIO -IN THE DARK-

日曜の深夜。全てのしがらみから離れて
本当に「独り」になっている特別な時間。
人は誰もが不安や悩みを持っているはず。
この番組は、自分の心と対話することの大切さを伝え、
明日への活力を求める人への応援メッセージを
発信するラジオ番組です。

EVERY SECOND SUNDAY

25:00-26:00 ON AIR

真っ暗闇の中で、心と対話する時間を。
志村 季世恵の写真

志村 季世恵

バースセラピスト

板井 麻衣子の写真

板井 麻衣子

J-WAVE NAVIGATOR

MESSAGE TO STUDIO

MESSAGE

人は他人と比較してしまう生き物だと思います。
人より、恵まれていると喜んだり、
人より、うまくいかないと落ち込んだり、
SNSが生まれたことで、自分を誰かと比較する機会も増えてきました。
そんな今だからこそ自分の心と対話する時間を大切にしたいと思います。
何をしたいのか、何が悩みなのか、何に希望を持つのか。
その積み重ねが幸せを感じる近道なのではないかと思います。
幸せは、自分の心の中にある。


2019.02.10
GUEST

第8回のゲストは内田也哉子さん


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DIALOGUE

ハチ(アテンド):さあでは、改めましてようこそいらっしゃいました。
内田:ありがとうございます、お招きいただき。
志村:よかった来てくださって。
ハチ:どうもありがとうございます!
内田:楽しみにしてました。
ハチ:今日はお2人、季世恵さんと也哉子さん、暗闇での再会は久しぶりでしょうかね?
内田:はい。
志村:そう、暗闇では久しぶりですね。
内田:明るいところではね、よく。
ハチ:それに旧知の仲ともお伺いしたんですけど。
内田:そうですね〜もう何年経つんだろう?伽羅が、うちの長女、2人目の子供が生まれてすぐだから、今彼女が19歳だから19年経つ!
志村:そうだね〜長いね。
内田:うーん。
ハチ:そうなんですね〜!19年ぶりの、約20年ぶりの、暗闇での再会のお祝いのプレゼントをさせていただいていいですか。
内田:え?プレゼント??
ハチ:用意しました。これね、季世恵ちゃんと分けていただくようになっています。まず也哉子さんにお渡ししましたよ!
内田:わ〜〜!なんか、いい香りがするー!薔薇??
志村:かな?
内田:わー、すごい!
志村:実は今日、也哉子ちゃんの誕生日!
内田:あっ…!!ふふふふ、すごい〜!
ハチ:おめでとうございます!!(拍手)
内田:わ〜〜ありがとう〜〜暗闇で…!
志村:ハチ:おめでとうございます。
内田:暗闇で43歳になっちゃったのね。
志村:あ〜〜そうそうそうそう!幕開け、いい幕開け。いい香りでしょ?
内田:うーん!すごーい!やっぱり目で…普段花束いただく時、花束のさあ、大きさとか色とか華やかさで見るけど…全然この一本の存在感がすごいね。
志村:ねー。
内田:これ薔薇でしょ?
志村:うん、薔薇だねー。
内田:エレガントな香り(笑)
志村:じゃあこの薔薇をちょっと脇に置かせてもらって。
内田:テーブルに置いていいのかな?
志村:はい、そうしましょう。香りがいいままで。
内田:はい、置きました。
ハチ:香りに包まれて。お話をしていただけたらなと。
志村:うん。
内田:いやほんとに。いつまで経っても、暗闇なのね…。当たり前だけど(笑)
志村:ほんとね。ここに1年いてもこのままだね。
ハチ:そうですね。
内田:ほんと…!これが完全な闇何ですね?
志村:うん、完全な漆黒っていう。
内田:漆黒ねーー。
志村:照度100%の暗闇って私たちは言ってるけれども。
内田:はーーーー。
志村:うん。だから目を使わないで今日は、他の感覚を使ってお喋りできたらいいなって思ってます。
内田:はい。よろしくお願いします。
志村:よろしくお願いします。さあでもせっかくBarだからねー。
内田:うん、うん!
志村:ドリンク…うん。
ハチ:メニューを紹介させていただいていいですか?
内田:はい!
ハチ:まずは、オレンジジュース、炭酸水、あとはですね、あったかい飲み物もご用意させていただきました。
内田:おー。
ハチ:コーヒーと、紅茶。どちらもストレート。そしてもう一つ、ワイン!
内田:ええ!そんなのあるの…(笑)
志村:なんかワインだけ力が入ったよー?
全員:(笑)
内田:これ…(笑)
志村:好きなもの飲んでー!今日はお祝いだし!
内田:いやあーーーー…!
ハチ:そうなんです!すごい美味しいワインです!
内田:美味しいワイン…!?
ハチ:はい。
志村:乾杯しよっか?
内田:うん!
ハチ:いいですねえ!
内田:じゃあお誕生日だし…!かこつけて(笑)ふふ。
ハチ:じゃあお祝いのワインを用意します。少々お待ちくださいませ。
内田:はい。
志村:お願いしまーす。
内田:白か、赤か、ロゼか、楽しみだわ。
志村:ほんとだねー。いつもお誕生日どんなことしてたの?毎年。
内田:建国記念日っていう休日だから、小さい時からその日は学校も休みになっちゃって、
志村:うん。
内田:で、私の…母子家庭だったんだけど、母親も特に誕生会とか開いてくれたりするような人じゃなかったから(笑)
志村:なるほど。
内田:いつも自然と過ぎ去っていく…。
志村:あ、そう…!
内田:そう〜(笑)で母親もそんなに覚えて…まあ覚えてはいるけど、あ、お誕生日だねーって言って、時々ケーキが出たり。出ない時もあったり。人がたまたまうちに来るからご飯みんなで食べたりとか…なんかそんなに特別感のない誕生日で、私は結構…まあ3人子供いるんだけど、子供たちにはお誕生日って言うと、聞けば子供はお誕生日会って好きじゃない?少人数でも大人数でも。
志村:うん。
内田:だからなるべく、子供たちがやりたいってことをやってきて、である時なんか「マミーはどんな誕生会やったの?」って当たり前のように聞かれて、
志村:うん。
内田:「あっ…誕生会やってもらったことない」って答えたら一番下の8歳の玄兎が、なんか涙をいっぱい溜めて…
志村:うーん…!
内田:「マミー」って。こうやってね、背中撫でてて、「マミー、よくがんばったね」って言われて…(笑)
志村:玄兎くんが。
内田:そうだよ(笑)その時まだ母は生きてたから、「よし、じゃあ玄兎がばあばに言ってきてあげる!もう、これは大変なことだから…!」って言って、いやいや言わなくていいって…(笑)みんなそんなもんだよーって言って。玄兎たちが幸せな方なんじゃない?なんて言って。
志村:うん。
内田:そんなことがありました。
志村:そう〜。で、結局玄兎くんはばあばに言ったの?
内田:言った。
志村:なんて?
内田:「ばあば、ダメでしょ」って
2人:(笑)
内田:なんてね、自分のね、大切な子供のね、お誕生日ちゃんとお祝いしてあげないの…?って言って、
志村:うん、うん…!
内田:もう少し子供を大切にしてって言ったら、ばあばは「はいはいどうもすいません、ほんっとにね、ダメなお母さんね」って言ってた。
2人:(笑)
志村:そっか。
内田:うん…そう、70台過ぎたあばあさんに、8歳の男の子が叱ってました…ふふふふ。
志村:すごいなーー。子供産んでよかったねーー(笑)
内田:そうだねーー。
ハチ:お待たせしました…!開けたて…!
内田:いやーー素晴らしいーー…!
ハチ:お持ちしましたよ!
内田:ど…手で…差し伸べて…いいんですか…?
志村:うん。
内田:これ…あ…。
志村:ここにあるかな。
内田:ここにあった。
志村:じゃあいくよ?
内田:じゃあ…今日は…ありがとうございます。
志村:お誕生日おめでとう!
ハチ:おめでとうございまーす!
内田:ありがとう〜〜〜!
志村:かんぱーい!
(乾杯。グラスが当たる音)
内田:うわ〜……もう私、香りで分かったこれ…。
志村:美味しい。
内田:うーーーん!!久しぶりに…!
志村:そうか。そういう風な子供時代だったんだなー。
内田:うん。だからついね、真逆の、自分が出来なかったことをやってあげたくなっちゃうし、
志村:そうだね。
内田:でもそれがまた押し付けになるのも怖いなと思いつつ。
志村:うん。でもそうやって、あんまりこう…お母さんからも、お母さん仕事忙しかったと思うし、
内田:うん。
志村:それはもう子供として…なんだろうな、お祝いしてもらったよーとか、そういう風になくても、
内田:うん、うん。
志村:うん…真っ直ぐ育つもんだねえ。
内田:いや真っ直ぐかどうかは…だいぶ歪に曲がってるんだけど…(笑)心がねー。
志村:そうかなあ?
内田:うーん。でも、そうね…よく母が言ったのは、やっぱり世代もあるかもしれないし母子家庭だったっていうのもあって、もう暇がないぐらい…家事から仕事から何からやってたから、子供が喜ぶからこうしようとか、そんな心のゆとりは一切持てなかったって、結構年取ってからよく言ってましたねー。
志村:まーそうねー。
内田:まあ私の子育ての仕方見て、「はー…そんな風に関わるんだ子供たちと」って言って、なんか新鮮な驚きを持って。で、時にはそれは過保護すぎるとかもっと放っておけとか色々…(笑)やっかみを入れてくれて。
志村:そっかーーー。
内田:有難いやら、迷惑やら(笑)
志村:そう〜。よく私には、
内田:うん。
志村:也哉子ちゃんのお母さんは、「こうやって子育てをするもんだって知らなかったんだよー」って。
内田:あー…!
志村:勉強になるよーよくやってるよーって風に、お話してくれてたけどねー。
内田:そう〜〜〜!それ私に言ってた態度と違うわ。
2人:あはははは〜。
内田:そうなんだ〜。
志村:なんかね、
内田:うん。
志村:愛し方?
内田:うん。
志村:それはもちろん、自分は娘のことをすごく愛したんだけど、愛し方を伝えることが自分は苦手だったってよく仰ってたね。
内田:あーーー……それは…そうかもね〜。そういうストレートな、分かりやすい愛情っていうのはあんまり受けてないかもなーー。
志村:なんか女優だから、表現することはうまいって思ってるかもしれないけど、自分の子供に対して、「あなたのことを愛してるわ〜」とか「大好きだよ〜」とか、そういう風な言葉をかけられることが、照れ臭くて出来なかったって。
内田:あーそれは一切…言葉でなんか一切ないかもねー。
志村:うん。
内田:でも、まあ今思ったのは、意外と小さい時はスキンシップが多かった気がする。
志村:あーそう?どんな?
内田:よく抱っことかしてくれたり、感覚的に残ってるね。スキンシップはあったなーと。
志村:それはすごい愛だね。
内田:そうなのかな〜?
志村:スキンシップってだって一番記憶に残る愛じゃない?
内田:あーー…言葉よりも?
志村:うん。体の方がさ。
内田:あーーそうかもねーー。
志村:言葉っていうのも大切だけどもちろん。でも、かけてもらった愛情って、そういうところに表れてるかなーって、私思ったりするねえ。
内田:ふ〜〜〜〜ん。
志村:で、也哉子ちゃんは、あれ、いつ頃から也哉子ちゃんは留学したんだっけ?私そうやって聞いたことあったよね?
内田:留学したのは小学校3年生で9歳で初めて1年間ニューヨークの田舎の方にホームステイして、その時は、もうその時は留学なんてそんな…あのー、すごいことをしてつて自分が思ってなくて、当時行ってたインターナショナルスクールの校長先生がアメリカ人で、まあ母が…女手一つで育ててて、尚且つなんか、朝の連続テレビ小説をやってた時かな?まあとにかく忙しそうだっていうのは、はたから見ても分かってて、
志村:うーん。
内田:でそんな時に私も鍵っ子で可哀想だなって思ったのか、校長先生が「私の弟家族がアメリカにいて、子供が3人もいて大家族なんだけど、一緒に遊びたい?」みたいな。そこに行きたい?って言われてもう真っ先に「うん行きたい!!」って言って、そしたらもう多分次の週ぐらいに全部決まって、
志村:早い…!
内田:行っちゃってた。
志村:あ、そういうことだったのかー。
内田:うん。もしかしたら母にはもう話してて、母もまあ本人が行きたければいいんじゃない?って校長先生と話したのかもしれないけど。その真相は全く分からないままだったんだけど。
志村:あそう〜。
内田:それで、行きはね送ってくれたの、飛行機乗り継いでニューヨークの片田舎に母は一緒に行ってくれて。それで向こうのご家族にご挨拶して、それでそのおうちのお父さんお母さんが、「じゃあ近所にいっぱい子供たちいるから紹介するねー」って言って、「はーい」って言って行って、家に帰ったら(母は)もういなかった。
志村:わ…結構それショックじゃない?
内田:そう、ショックよ(笑)「あ、これは捨てられたんだ」って思ったもん。
志村:そうだねそう思っちゃうよね…?
内田:うーん。でも、それよりも子供たちが兄弟増えて友達もいっぱい周りにいるような、楽しい暮らしに飢えてたから…だって…1人で、もう多分小学校低学年で1人で鍵開けて家に学校から帰ってきて家に入って、それである程度炊いてあるご飯とか、お味噌汁は自分で作ってた記憶があるな〜。
志村:すごいね。
内田:なんか、とにかく食べられる物をなんとなく、メモだけしてあって母が。
志村:うん、うん。
内田:で食べなさーいって言って食べて、で、近所にあんまり友達もいなかったから…もうずーっと家で1人で絵描くか、おもちゃも買い与えられてなかったから(笑)
志村:うん、うん。
内田:なにしてたんだろうって今でも思う。
志村:そうかー。
内田:だからそういう、割と孤独な子供時代から、もうなんかめくるめく…なんかこれがアメリカのハッピーファミリーだよねーみたいな、幸せな家族に引き取られたから、結局1年間全く!手紙ももちろんない、電話もない。
志村:わー、すごいね。
内田:で、日本人誰もいない田舎だったから、1年間経って帰るよって言われたらもう泣いて泣いて…!
志村:あ、そう〜。
内田:もう絶対日本に帰りたくないって言ったぐらい…もう心は…すっかり、その…
志村:ファミリーの一員だったんだね。
内田:そう。だから…でまあ、後々なんでね、そんな捨てるような、ね、音信不通にしてたのかって母の友人が聞いてくれた時に、いやもうそれは、自分も辛かったから、一回声聞いちゃうとやっぱりまた、なん…なんかこう…子供にも思いが伝わっちゃうだろうし、だったらもう1年間って決まってんだから一切向こうの家庭に預けて…っていう、まあちょっと潔癖症みたいなところあるからね(笑)
志村:なんか決めたんだね?
内田:決めたんだね。
志村:決意したというかね。
内田:うーん。
志村:あーそっかー、もう愛情いっぱいの、情の深い方だったじゃない?お母さん。
内田:そうかもねー、出方が普通と違うからね。
志村:そうね、でもそれはもう溢れるぐらいなところがあった方だから、本当にそれぐらいちょっと覚悟しないと、(気持ちが)揺れちゃうもんね〜きっとね〜。
内田:そうかもね〜。だから多分遊びに行ってる間にじゃあねも言わずに帰って行っちゃったんだと思うけど〜。
志村:そうだよきっと〜。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

志村:親って本当色んな理由があってそうしてるんだけど子供は分からないし、
内田:うーん。
志村:でも今考えてみると、也哉ちゃんのお母さん私は何回もお会いしてるから、最期の最期の日までね。
内田:うん。
志村:そうするとどれだけ我が子の、娘のことを愛していたのかはもうたくさん知ってるし、私も、
内田:そうなのかな〜。
志村:うん、そう、そうだよ。
内田:でも、まあ…まあ母の教えがやっぱりそうであったんだけど、そういう…残念なこととか悲しいこととかがないと、やっぱり人として、じゃあ友達の痛みを分かってあげられるような人に…なるべくそういう経験は自分で身をもってしてる方がいっぱい友達も出来るし、本当にいい…なんて言うのかな、人との出会いが出来るっていう考え方だったから、まあ結果そういう寂しい思いを私もしてきた訳だけど、そういう経験も、やっぱり大切なんだなーとは、今になっては思うけどね。
志村:そうだね。でそれをきっとお母さんはキャッチ出来る心が、人を元気にし、自分のこともやっぱりまた育て上げていくってことに繋がるんだよってことを仰ってるんでしょうね〜。
内田:うんうん。母の場合はやむを得ず構っていられないって状況だったけれども、でも、あとやっぱり子供っていうのはもちろん自分が産んだんだし自分の責任で育てるんだけれども、あのう、そういう近所の人たちとか友達とか、世間にも一緒になって育ててもらってるっていう感覚だったって言ってたね。
志村:ほんとね〜。
内田:うん。今なかなかやっぱり、私も本当に…ね、隣近所の人たちとどれだけ仲のいいご近所付き合いしてるかっていうと、うーん…はてな?って感じだから。
志村:うん。
内田:やっぱり…なかなかそういう地域とか、…うーん、世間の中で色んなおうちの子供が育っていくっていうのは、難しいよね今は。
志村:難しいね〜。それが、やっぱりあるといいね。
内田:ねー。
志村:そうだね、そうやって見ると、お母さんの、我が子だけでなく、孫だけではなく、
内田:そうそう。
志村:世の中を見るっていう風なことに対してはすごく…うーん、熱を注いでたというか。それはすごく…
内田:うーん。
志村:いい意味で、だよ。キャッチして、それをどういう風にしたらいいんだろうかって常に考えていらしたもんね。
内田:うーん…不思議なね。自分はまあ癌で…60歳から癌を患ってるから、もう15年?亡くなるまでの15年間ずーっと癌と共存してきた訳だけど。
志村:うん。
内田:最期ね、病室ですごい自分の方が骨折したり、心臓がおかしくなったり色んなことしてる中でも、その…ちょうど9月1日?…その日本全国で学校に行きたくない子供たちが自殺をする自殺率がとても高い日だ…っていうのを聞いた母が、窓の外に向かって、1人で呟いてるから、なに言ってるの?って聞いて見たら、「死なないでー、死なないでー」って言って涙浮かべてたのを見て、あー…本当にこの人って…えー…なんて言うのかな………うまく言葉に言えないけど、自分の…自分が確か、そのきっと、今から死に向かっていくっていうのは自分でももちろん分かっているだけに…きっとその…まだまだ時間も色んな将来がある若者がなにも自分の…ことを殺める必要がないんじゃないかって、そのジレンマで多分そういう思いがまた強まったのかもしれないけども…。
志村:うん。
内田:うーんすごくそれは…私にとっては結構衝撃的な…出来事で。私もなにかそこから、そんな、そういう日があったんだとかそういう現実があったんだっていうのを知ったから…少しでもなにか引き継いで、なにか出来ることがあったらなーとか、最近思ったりして…。
志村:そうかー、そうかー。そう確かに、その9月1日の一週間前ぐらいだったかな?
内田:うん。
志村:私が病院にお邪魔した時も、筆談でね、止められないよー止められないよーって。なにが出来るかなあ?ってことを突然書き始めたから、
内田:あーうーん…。ß
志村:ん?これはなんだって思ったらやっぱり9月1日のことで、
内田:うん。
志村:あまりにももったいない命っていう風に書かれてたんだよねー。
内田:うーん。
志村:それでそこから、私は言葉で話ししてたけども、お母さんはずっと文字を書いて話をしてくださってて、
内田:うーん。
志村:その…もうだって亡くなる……
内田:2週間前だからねえ。
志村:そうね〜、だよね〜。そのぐらいの時に、そうやって人の命のことを考えて、もう祈ってたよね?
内田:うん本当に祈ってた…。
志村:そう、そういうことが…本当気になってたんだよね。
内田:うん。
志村:それがどうしてなのかな?ってことは今也哉子ちゃんが仰ってた通りだったと思うんだけど、
内田:うん。
志村:私は也哉子ちゃんに、じゃあお母さんだけはそういう気持ちがあったかって言うと、私前から也哉子ちゃんもあるって実は知ってて。
内田:え…!…すごい…(笑)
志村:だってなぜかって言うと…そうだな、私たち出会って19年ってさっき言ってもらったけど、15年ぐらい前かな?忘れちゃったんだけど、あのー…お父さんお母さんに虐待されちゃって、
内田:あー。
志村:子供が怪我を受けたり死んでしまうっていうニュースを観てた時に、也哉子ちゃんいたたまれない気持ちになって、「なにが自分に出来るだろう?」ってずっと考えてるって話をしてたことあったんだよね。
内田:うーん、うんうん。今でもそう…。
志村:あーそうっか。
内田:今でも…ほんっとにそう、その、もう無力感というか、どっから手つけたらいいの?っていう…その…思い、強い思いはなんかすごくあるよね。それは母に似てるかもしれないし、よくその、まあ母の話ばっかになっちゃうけど(笑)
志村:うん。
内田:うーん…私は19歳で結婚を選択して、子供が早めに3人出来て、まあ3人目はちょっと離れちゃったけど、でそういう中で…まあ、人並みにそういう…家庭を築いて、子供たちもある程度手が離れたら、今度はやっぱりちゃんと…社会に?今までも自分が色んなことをいただいてた社会に、少しでも自分が生きてることで、生きてること自体人に迷惑かけてるようなものだから、
志村:いやいや…。
内田:(笑)少しでも、世の中に還元出来るような?そんな大きなことじゃなくてもいいから、しなさいっていうのはもう…大人になって…うーん…よく言われたねー。母も自分の命に限りがあるって分かってたからかもしれないけど、やっぱりその人間の一番素敵なとことって、自分のもらったものをまた他の人たちなり、形に還元していくっていう意識を持って生きてると、すごく色んなものに感謝ができるし、面白がれるし、うーん、自分のために最高な財産になるよって。がんばってー!ってよく言われた(笑)
志村:あーそっかー。
内田:そうそう(笑)もう口癖のように言われて。でそれって一体なんなんだろう???って今でもね、悶々とはするんだけれども。
志村:そっかー。
内田:うーん。
志村:私はその、お母さんが癌になったっていうところからずっと一緒にそばに、近いとろこにいさせてもらったことでね、すごい感じたことがあって、
内田:うん。
志村:その…お母さんと也哉子ちゃんの、命に対して向き合っていく…それが最初のうちはまだ元気で、全然仕事も出来てのお母さんだけれども、それでも命が…こううーん…命は、終わりがあるんだなってことを違いが知るわけじゃない?
内田:うんうん。
志村:だから、常にその部分って頭の片隅よりももっと半分ぐらい締めながら暮らしてたよね。
内田:うんうん。
志村:その中でだんだんそれが後半になってくると、いよいよ本当に死に向かって行かなきゃいけないみたいな。
内田:うーん。
志村:でもその時のその…お2人の、または家族の命に対して向き合っていくこの時間、15年間の時間っていうのは…それがもう、私の中では…ものすごく大きな、世の中にじゃあ、役立つようにしなさいよ?とか、お母さん仰ったかもしれないけどこの経験こそがそうなんじゃないかなって私は思ってたけどね。ずっと。
内田:ヘーーーそうなのかなーーー。
志村:うん。だって逃げ出さなかったじゃない。ずっとお母さんも、也哉子ちゃんも、そして…旦那さんも孫たちもね、私もずっとそこにいて、命を中心にして考えて生きてきたでしょう?それが出来るってなかなか大変なことで、本当は誰もが命を中心に生きてるんだけれども、でも見えないし、忘れちゃうじゃない…?
内田:うん。
志村:でも忘れずに15年間来た、その感覚、学んだことっていうのはどんなとこでもこれからそれは必要とされていくと思う。
内田:あーそうなのか…そうなのかなー…。
志村:うーん。
内田:うーん、そうだといいなあ…うん。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

内田:本当に母が亡くなって…今4ヶ月ちょっと経つのかな?あんなに毎日いた人が、本当に神隠しにあったみたいに本当に亡くなるっていうことが、まあまずは一つ…学んだこと?
志村:そうだねー。
内田:うん。で、もちろんそれで、じゃあ体は消えてしまった、一緒にお茶飲もうって言ってもお茶飲めるって存在はいなくなった、話も出来なくなったけれども、その…今まで共有して来た時間は、普遍化するっていう考え方もあるじゃない?
志村:そうだね。
内田:うん、そういう風にだからこう、やっぱり死って身近な人で体験しないと分からないこと…うーん…なんていうのかな、本当にやっぱり幸せって、よく言うけど感謝できるその気持ちが、その心が幸せを呼ぶと言うか、幸せを感じられる源?
志村:うん。
内田:っていうことだなって思うかから、(母が)いなくなっちゃって寂しい部分も大きいけど、それを身をもって最期教えてくれて、あー、本当に最期まで私にとっては…メンターっていうのかな、導いてくれる人っていうか、母親っていうよりもなんかそういう存在だったんだなーって。
志村:なんか、そうやって思うと、全てにはきっと色んなことが、理由があると思うんだけど、でも私はやっぱり…あのう………うん…会いたいな!って思う…よね!いやー、なんか、あのう、すごくいいお話をいっぱいいただいているんだけども、
内田:ふふふ、そんなことない(笑)
志村:なんか、このお店はそろそろあと10分ぐらいで閉店なんだけどね、
内田:あ、そうなの寂しい〜…。
志村:寂しいね〜。また来てね。
内田:うん、あっという間だったー。
志村:最後に、この今までお話いただいてたことっていうのは、全部が全部今生きてる私たち…そして、あのう…うーん、例えばちょっと悩んでる人も元気な人もみんなに響くものがあったと思うんだけど、
内田:うん。
志村:なんか也哉子ちゃんの中で、今あったことと、新しい扉を開ける時っていう、その…あるじゃない?出発みたいなのって。
内田:うん。
志村:そういう時に、也哉子ちゃんはなにか感じてることって、ある?なんかすごい抽象的な質問なんだけど。例えば今日この話を聞いて「あ、新しいこと始めてみよっかなー」とか、またはなんかこうやって、今これ聞いてこうなってみようかなーって思ってる方もいるかもしれないんだけど、
内田:うん。
志村:なんか也哉子ちゃんがみなさんへのメッセージって、最後に一言あるかなあ?
内田:うーーーん、難しいなー。
志村:全部が今日のはそんな気がするんだけど。
内田:うーん。でも、よくね、ちょっと話はずれちゃうかもしれないけど、感覚…この生きてる時の感覚の7割は、皮膚感覚で動いてるって聞いたことがあるのね。人間って。
志村:うん。
内田:だから今こうして暗闇にいて、目が見えない状態だけれども、全然最初は不安だったけどだんだんすごく心地よく、むしろ季世恵さんの本当に言おうとしてることがストレートに心に届いたりとか、目で見えてた部分がもっとそうじゃない別の感覚が研ぎ澄まされていく感覚じがあるけど、でも本当に、普通に普段生きてる時も皮膚の感覚、肌感覚が7割だとしたら、
志村:うん。
内田:なんていうのかな、厳密に言ったらそれも脳が感じ取ってるからとかあるのかもしれないけど、なんかあんまり私は今までその、まあ早くに結婚したとかそういうことも含めて、常に未知のものに飛び込んで来たなーそういえば…!って振り返ると思うんだけど、
志村:うん。
内田:でもその時、えなんで?って自分に問いただしてみるとやっぱり、いや、理屈じゃなくて、なんか肌で感じた、「なんか面白いかもしれない」っていう惹かれる方向に、ただただ導かれて行った?っていうことが、
志村:あーーそうー。
内田:一つあって、まあ、多分これからも私はきっとそういう風にしか生きられないと思うんだけど(笑)頭をあんまり使えないんだけど(笑)
志村:いやいやー。
内田:でももしかして、もうちょっとやっぱり今いっぱい情報があったり目で見る色んなことが繰り広げられてる毎日があって、なんていうのかな…ついついロジカルに生きよう、選択しようって思っちゃうかもしれないけど、一番なんか自分にとって正直っていうか、なのは、その7割の皮膚感覚、肌感覚っていうのかなー?なんか、怖いけど…とか、でもなんかわくわくするからちょっと行ってみようかとか思える方向に、まあ周りが困らない程度にだけど(笑)でも自分で責任が取れればそれはどんな経験でもいいと思うから…
志村:うん。
内田:なんかその感覚に、あまり疑わず恐れず、開いた気持ちで従っていくと、自分でも失敗しても納得がいくし…だから楽しみにそういう自分の感覚に従って、明日も、なんか、朝から迎えていけたら素敵だろうなと…あんまりメッセージになってないけど(笑)自分の思いを言っただけなんだけど。
志村:いやー、すごいよーー、ありがとうすごく素敵なメッセージ。朝起きたら、自分の感覚を…まずそこで感覚をこう研ぎ澄ますっていうか感じるっていうようなことを意識出来るのって、いいものね!まずね。
内田:うん、うんそう。
志村:うん。
内田:でもついついね、やっぱり色んなリアリティーに押し潰されちゃったり、まあ今はちょっとそれは置いておこうとかってなるのは、普通なのかもしれないけど、時々そこらへんを自分自身に、あれ?この感覚って本当に感じてるかな?とかって聞いてみたりすると、楽しいかもな。
志村:いいねー。じゃあ、私は朝明日起きたらまず、わー、寒い、布団の中に入りたい!って思う感覚がありながらも、
内田:そうそう(笑)
志村:いやいや、でも、
内田:私もーー起きたくないー。
志村:ふふふ。こんな仕事もしなきゃ、あんな仕事もしなきゃってまず思う前に、
内田:うん。
志村:朝起きてカーテン開けて、あー今日は青空だーとか、雨だなーとか、そういうところの感覚をまず感じるところから始めよっかな。 
内田:あー…そうかも…。
志村:うん。素敵なお話をありがとう也哉子ちゃん。
内田:とんでもない、もっともっと季世恵さんの話を聞きたかったけど、すいません、自分のことばかり(笑)
志村:なんでなんで、そういうこと言わないで…!そんなこと言わないで、すごく嬉しかった〜。
内田:うーん楽しかった〜ありがとう〜。
志村:今日、ありがとうございましたー。
内田:はいありがとうございまーす。
志村:握手してもいい?感覚的な肌の。
内田:あ…手がカサカサでごめんね…(笑)カサカサなの(笑)
志村:カサカサしてないよ〜気持ちいいよ〜。ありがとう。
内田:ふふふ、はーい。



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