DIALOGUE RADIO -IN THE DARK-

日曜の深夜。全てのしがらみから離れて
本当に「独り」になっている特別な時間。
人は誰もが不安や悩みを持っているはず。
この番組は、自分の心と対話することの大切さを伝え、
明日への活力を求める人への応援メッセージを
発信するラジオ番組です。

EVERY SECOND SUNDAY

25:00-26:00 ON AIR

真っ暗闇の中で、心と対話する時間を。
志村 季世恵の写真

志村 季世恵

バースセラピスト

板井 麻衣子の写真

板井 麻衣子

J-WAVE NAVIGATOR

メッセージをいただいた方の中から毎月2名の方へ
ダイアログ関連本をプレゼント!

MESSAGE TO STUDIO

番組のオリジナルPodcast 配信中

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MESSAGE

人は他人と比較してしまう生き物だと思います。
人より、恵まれていると喜んだり、
人より、うまくいかないと落ち込んだり、
SNSが生まれたことで、自分を誰かと比較する機会も増えてきました。
そんな今だからこそ自分の心と対話する時間を大切にしたいと思います。
何をしたいのか、何が悩みなのか、何に希望を持つのか。
その積み重ねが幸せを感じる近道なのではないかと思います。
幸せは、自分の心の中にある。


2026.02.08
GUEST

第92回のゲストは、松田文登さんでした

 
〜 プレゼント 〜

番組初となる著書、
『暗闇ラジオ対話集-DIALOGUE RADIO IN THE DARK-』を
番組をお聴きの方の中から2名の方にプレゼントします。

ご希望の方は、この番組のサイトにある
【 MESSAGE TO STUDIO 】の欄から
番組の感想をお書き添えの上、ご応募ください。


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DIALOGUE

志村:ふうみん、こんばんは。
松田:こんばんは、季世恵ちゃん。
志村:暗闇にようこそ。
松田:ありがとうございます。
志村:お久しぶりでしたね。
松田:いやー、本当に久しぶりでした。
志村:今日本当嬉しくて、ずっとワクワク、ドキドキ、ウキウキしていました。
松田:本当ですか。
志村:はい。
松田:ありがとうございます。
志村:と言いつつ、こんな暗闇に。
松田:そう、今暗闇にいるんですよ〜、びっくり。この10分15分体感させてもらって。
志村:はい。
松田:でもなんか落ち着きますね。
志村:あ、落ち着きますか?
松田:うーん。逆に視界がないことによってすごい研ぎ澄まされていくというか、なんか安心感ありますね。
志村:そう、余分なことが削ぎ落とされていく感じがするんですよね、暗闇の中って。
松田:うーん。なんか自分自身あんまり体感したことない感覚で、一番最初は実はすっごい不安だったんですよ。
志村:あー、そうでしょう。
松田:わっ、どうしようって一瞬思ったんですけど、これ大丈夫かなってすごい不安になったんですけど、だんだんなんかこう、いろんな人たちとの手のぬくもりであったりだとか、それこそ感触であったり匂いであったり、いろんなものがなんかすごいこう、いつもより敏感に感じられるっていうのを肌で感じられて、感覚では確かにそうなのかもって思いつつ、本当そうなんだなって思って、すごい新鮮な体験でしたね。
志村:あー、本当ですよね。毎回、私はこの暗闇に多分一番入ってると思うんですけど
松田:確かに。
志村:そう、26年間ね。でも毎回違うんですよ。
松田:感じ方が。
志村:そうなんです。で、今ちょっと前にふうみんとキャッチボールして遊んで、その来た優しい球とか、取れたシンプルなことが嬉しかったりとか。
松田:そうですね。本当嬉しかったな確かに。
志村:ねー。で、ブランコに乗って、2人の。なんか子供の時のこと思い出したりしちゃって。
松田:そうですね、確かに。なんかこう物理的な距離とか、いろんなものをスッと超えられる力がここには存在してるんだなみたいな。ある種の魔法の国みたいな感じですよね。
志村:あー、そうか。
松田:ワンダーランドみたいな。
志村:ありがとうございます。ちっちゃい時って、公園に行って遊んでる時って、知らない子がいても普通に遊べたりとかして、名前聞かなくてもお友達になれるみたいな、そういうふうだな、この暗闇はって思う時あります。
松田:ああ、確かに。それ近いかもしれないですね。確かに今だといろんな部分に対して相手はどう思うかとか、どう感じるんだろうとかっていうものを、それをダイレクトに超えてくれるのがヘラルボニーの作家さんたちでもあったりするんで、そこで自分がもともと感じてた境界だったり、アンコンシャスバイアスであったり、いろんな部分を軽々と超えてくれるし、そうすることで自分の範囲が広がっていくみたいな感覚と、やっぱりここもすごい近い部分があるから、自分の視点を拡張してくれる場所ですよね。
志村:あー、本当にそういうふうに感じてもらえるのが嬉しいです。
松田:こちらこそ本当に。
志村:はい、作家さんと常に一体になっていらっしゃるんだな、ご活動がっていうふうに思ってるんですけど、普段だと離れてしまう感じのこともあるかもしれない、運営する側の方々って、でもそうじゃない感覚なんだなっていうのも、暗闇で感じたんですさっき。なぜかというと、暗闇でちょっと歩くところがあったけど、その時に私はふうみんの肩を掴ませてもらって、歩かせてもらったんですけど、それ案内のハチも同じことを言ってましたけど、若干背を低くしてくださったでしょ。
松田:はい、膝で。
志村:そうそう、あれこんなに背低かったっけな?と思った時に、お膝を曲げてくださったんですよね。ふうみんの優しさをすごく感じて。
松田:いやー、嬉しいです本当に(笑)いつもはそんな優しい人間じゃないんですけど、この場所だと優しくなれるのかもしれないです(笑)
志村:そういうふうなことが基本におありだから、ヘラルボニーを発展させていけるんだなーってすごく思ったんです。
松田:いやいやいや、本当にでも作家さんがあってこそなんで、本当にその作家さんの作品を心からリスペクトしてるんで、なので圧倒的な、なんて言うんでしょう、作品を見た時の感動とか、その感動っていうものを、それこそ障害アートで検索をかけるとあまりにも支援的な文脈に乗り継ぎちゃう。本当にCSRとかSDGsみたいな言葉がないと彼らの作品を使っちゃいけませんぐらいの目に見えないバリアが社会には存在してるんだなーっていうのが創業当時すごい思ったことで、なのでなんか、本当に見た時の感動っていうそのものをいかにダイレクトに届けていけるのか!?みたいなところを、本当にリスペクトを持って伝えたいっていう、本当にそれのみなんだよなーっていうのはすごい思ってるんですよね。
志村:本当ですね。ちょっとだけ似たような体験をたくさん知ってるかもしれない。26年前は、会場を貸してもらえなかった。目が見えない人への偏見じゃないけど、その人そのものの力を知ってもらえないことに対しては、当時すごい悔しいこといっぱいあったんだけど、それをヘラルボニーさんがどんどん超えていってもらえたことが嬉しくて。
松田:ありがとうございます。
志村:ね、で、この度、本当に素晴らしい賞をお取りになりましたよね。
松田:あー、ありがとうございます。
志村:もうあれは1月の・・・
松田:そうですね、1月前半くらいに経済界大賞っていう部分で社会貢献賞っていうところを受賞させていただきまして、本当にとてつもない企業の皆さんの中に入れさせていただいたみたいな感じではあるんですけど。
志村:いやいやいや、それも経済の名前がついていることが、本当になんかもう鼻血が出そうなぐらい嬉しくて。
松田:いやー、嬉しいです本当に。
志村:そう、経済をちゃんと回してきたっていうお力の表れだなと思ったんですけど、このことに対してはどう思われてるんですか?
松田:そうですね、本当にこう、やっぱり福祉とかって、すごい経済と水と油と思われがちだった。実はそこが交じれる可能性があるんだっていうものを示すことによって、やっぱり経済だからこそ伝わる人たちって存在してるなっていう事実があると思ってて、私たち側もヘラルボニーを起業する当初に、いかにして外に伝えていくか、一番最初、双子では福祉領域に伝えていくのではなくて、本当に外に伝わっていった先に福祉領域に逆輸入させていくっていう新たな構造を作れないかみたいなところから始まったりはしているので、でもそうすることによってそこの層に届くというか、今まで福祉ってなった時に、どうしても障害のある方のアート、ってなった時には、株式っていうイメージがなかったりであるだとか、経済っていうイメージがなかったりであるだとか、できないっていう部分にフォーカスが当たりがちだったりだとか、本当に彼らの輝いている一つとか、とてつもない部分の見方を変えるとか、捉え方を変えることによって、いろんな世界に広がっていくんだぞっていうものを示したいっていうのが根本にあるので、そういう部分を評価していただいたのは本当に嬉しいことだったなと思います。
志村:本当ですよね。それはもう実績伴ってのことなので。
松田:いやいや、ありがとうございます。
志村:本当ですよ。
松田:でも作家さんもそれを通じて、親御さんも、変わっていく瞬間っていうのもこの会社を立ち上げて今7年終えたぐらいなんですけれども、たくさん見れてきたなっていうのは思っているので、そこはそうですね、それこそ2月から確定申告始まりますけれども、続々と今は確定申告を初めてやります!みたいな作家さんが現れ始めてたり、それはやっぱりただの確定申告ではなくて、社会を動かしていく一つの形なんだなと思うので、親御さんにとっては本当に泣いて喜んでくださったりっていうのは、いつもある姿だなーと思うので、同じ金額ではまたちょっと違うんですよね。
志村:絶対違いますよ。だってやっぱり、社会の中にいるっていうことを、まあ本当はみんないるんだけれども、親御さんからすると本当にそれを担っているんだっていうのが、すごくきっと大きなことになるんでしょうね。
松田:そうですね。存在の承認というか、やっぱりここに存在しているんだっていうこと、去年ヘラルボニーで、それこそアンリアレイジさんというブランドとともにパリコレクションに挑戦する機会を得たんですけれども、それもコンセプトとしては「生命の可視化」っていうものをコンセプトにして、それはやっぱり重度の障害があればあるほど福祉施設とかグループホームとか、自宅の往復になって、実際に外に出る機会とか生きるっていうことを表現するっていうのがなかなか難しかったり。でも本人たちはここに生きているんだっていう部分も含めて、服が実際本当に命の鼓動のように動くんですけど、それを通じて命のきらめきとか、豊かさとか、彼らがここに生きているんだっていう社会へのアンチテーゼも含めて社会に伝えていく、そうすることによってもっともっといろんな命の広がりが圧倒的に増えていけばっていうのを思ってたんで、そこはすごい同じく共鳴するとこだなと思います。
志村:「生命の可視化」っていいですね。
松田:いいですよね。私も生命の可視化ってすっごいいい言葉だなって思ったんですよ。当たり前に思ってたことが実は当たり前じゃないとか、生命っていうものは、一つ一つ命に優劣はみんなありますか?って聞いたら、ないですって言うけど、それをどう捉えていくのかであったりだとか、いろいろ考えることはあるなって思いましたね。
志村:本当ですね。

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志村:「ふうみん」っていうお名前を、今日私は呼ばせてもらってますけど、ふうみんっていつごろ呼ばれていたの?今、今日決まったの?
松田:ははは〜、いや、確かにふうみんって呼ばれたことはね、たぶん小学校1、2年ぐらいの時に、なんかあだ名ってあったかなって思った時に、ふうみんは確かに1年間限定ぐらいでありましたね。
志村:あ、そうだったんだ。それを思い出してくれた。
松田:それを思い出して今ふうみんって言いましたね。
志村:へー、そうだったんだ(笑)
松田:いやだから、なかなか言うことないですよ(笑)
志村:いいですね。じゃあ今日はその新鮮な。
松田:そうですね、自分で言うのもちょっと恥ずかしかったけど、でもずっと言われてると恥じらいが消えてくって不思議なもんですね。
志村:本当にね、はい。おうちでふうみんは、えっと双子のお兄ちゃん?
松田:双子の兄ですね、私は。
志村:はい。で、弟さんがいて。
松田:弟と、4つ兄の兄が先天性の知的障害を伴う自閉症があって、それがきっかけでヘラルボニーを起業してますね。
志村:ねー。遊んだこととかって?
松田:もういっぱい!遊びに遊んでましたね。
志村:どんなことで遊んでたんですか?
松田:えー、でも、昔イライラ棒とかって流行った時期があって。
志村:あー、はいはい。
松田:ああいうのとかすごい好きで、ああいうゲームとかをなんか一緒にやったりしたのがすごい今浮かびましたね。
志村:それを3人で遊んでたの?
松田:3人とかでそういうゲームとかやってた時もありましたし、あと兄は結構スポーツ得意で、鉄棒の上とか歩いてましたね。
志村:すっごいバランス感覚。
松田:そうなんですよ。すっごいバランス感覚で、そういうのとかを歌うたいながらなんか歩いたりしてて。
志村:わー、そう、歌は自分で作ってる歌なんですか?
松田:あーでもどうだったかな・・・うーん、でも自分で作ってる歌もありましたね。謎の言葉すごい大好きだったんで。
志村:謎の言葉作るの好きですよね。
松田:そうなんですよ。
志村:そうなんですよね〜。
松田:なんか「サンネ」っていう言葉とかあって、「ふみと、サンネー」とかって言う、私ふみとって言うんですけど、サンネーって言ったり、あと「ナーイ」とかって言うんですよ。そしたらもう涙出るぐらい腹抱えるほど笑ったりするんですよ。これは何が面白いんだろうって内心思ってるんですけど。でも兄にとってはこれがとてつもなく面白いと。でもこういう感性とか、何がっていうことを想像させるっていうことそのものって、まあAIに聞いても絶対出てこないと思うんですけど、なんかそういう豊かさが彼らにはやっぱり眠ってますよね。宇宙そのものみたいな。
志村:本当にね。だって自分で言語を生み出すんだよ、とてつもないですよ。
松田:すごいクリエイティビティだと思いますね。それで言葉遊びまで仕掛けてきて、で、満足して笑ってるみたいな(笑)
志村:すごい本当に。そこに「ヘラルボニー」もあったんでしょ?
松田:自由帳にいっぱい書いてたんですよ。いろんな日記帳や自由帳に、ヘラルボニーヘラルボニーって謎の言葉をずっと兄は書き続けてて、そこに兄は「番組スポンサーの提供でお送りします」っていうのがすごい好きだったんですよ。だから正直いろんな企業名が、本当に大企業の名前がガーッと書いてあったんですよ。その中にヘラルボニーってあるんですよ。
志村:いやすごい。
松田:それがなんか面白いなと思って。兄にとってはもしかしたらこれは企業名だったのかもっていう謎の仮説を立てて。
志村:きっとそうですよー。しかもそれが本当になっちゃいそうですね。番組提供はって。
松田:ははは〜、将来(笑)
志村:将来。
松田:そうなれるようにですね、もっともっと挑戦していきたいなと思ってます。あくまでこの言葉が多様な人たちの一歩を踏み出す言葉になっていったら嬉しいなっていうのは常に思ってますね。
志村:すごいなー。お兄ちゃんはそれを今どうやって思ってるかな。
松田:感じてるのかなって思いますけどね〜。
志村:俺の作った言葉だぞ!っていうのは絶対に思ってるもんね。
松田:そうですね、確かに、ちょっと誇らしいって思ってる気持ちがあったら嬉しいなって思いますし。
志村:絶対そうですよ、にんまりしてる(笑)
松田:でも兄も地域でなんか話しかけられるように変わったりとか、徐々に出てきて、そういった意味ではやっぱり兄の理解者とか、一人で外を歩いてたとしてもそっと手を差し伸べてくれる人たちの割合が増えたなっていう事実はあるなと思ってるんで、そこをもっともっと増やしていく活動、運動隊でありたいなっていうのは思いますね。
志村:本当ですね。大事ですよね。だってふうみんもお兄ちゃんがいたことによって、そのことがわかったわけじゃないですか。そしてそれが広がっていくわけじゃないですか。出会わないとわかんないんだもんね。
松田:そうなんですよ。やっぱり兄がいなければ絶対!100%やってないんでヘラルボニーっていう会社を。そもそも、もしかしたら兄がいることによっていろんな経験させてもらったなっていうのは、それは良いことも、もちろん難しい瞬間とかも、いろんな経験がたくさんできたからこそ自分が存在してるし、でも兄がやっぱり小さい頃バカにされたとかっていうのがすごい自分の中の根っこにはずっと残ってて、中学校の頃とかにやっぱりその兄を隠しちゃってる自分とかも存在してた時期とかもあって、まあそれを肯定したいんだろうなとは思うんですけどね、自分が。そう思ってる周りの人たちって多分たくさん存在してて、その存在を、なんて言うんでしょう、兄がいてもいいんだよとか障害のある誰々がいてもいいんだよっていうのを、当事者だけじゃなくその周りも思える環境とはどういうものなのか?っていうものをやりたいなっていうのは根本かもしれないですね。
志村:とっても大切なことと思います。

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松田:なんて言うんでしょう。一人の顔が浮かぶことによって、社会は変わってきますよね。
志村:そうあってほしいなと思ってます、本当に。ここに会場を持ってから6年経つんですけど
松田:でも本当すごいな〜。
志村:6年の間の中で、周りの企業さんとかショップの方とかが、やっぱりね変わるっていうか気づいてくださって、お友達のようになってくださるんですよね。そうすると一緒になって白杖ついてる人と歩いて、駅まで友達のように行ってくれるとか、行くというよりは本当に一緒に帰るみたいな。だからお手伝いじゃなくて帰りたいの一緒にって思っていただいたりとか、そしてショップの方では簡単な手話を覚えていただいたりとか、お願いしますじゃなくて、出会ったことによって成立していくんだなと思うと、やっぱり出会いの機会がないと友達にならないもんね。
松田:いやー、本当ですよね。今日も友人で高橋鴻介くんって人がいるんですけど、「Braille Neue (ブレイル・ノイエ)」っていう読める点字の仕組みを作ってる友人なんですけど、それを作った理由が、それこそ、ろうの友人が「暗闇で本読めるよ」って言ったんですよ。そこから一気にやりたくなって、暗闇とかそういう場所に行っても本を点字で読めるっていうことをやりたいっていうその人との出会いからそういうのがスタートしてるって言ってて、やっぱり私も兄からスタートしててっていう、常に誰かとの関係性からこういうのやりたいっていうものは生まれてくるっていう。そうじゃないと温度感がなくなっちゃいますもんね。
志村:本当にね〜。そう、出会いですよねやっぱりね〜。
松田:本当ですね。出会いの中だなって常に思います。
志村:マルティン・ブーバーっていう人が、人の成長は出会いによって得られるんだっていう風に言ってるんですよね。それも同質じゃなくてね。同質の人って出会いやすいけど、会ったことがない海外の人と会ってみるとか、いろんなことでの出会いによる次ってありますよね。
松田:そうですね。だからすごいこの会社を立ち上げて本当感謝しているのは、いろんな人たちと出会えたこと。これが作家さんもそうですし、福祉施設の職員さんもそうですし、その周りにいる会社を運営している人たちもそうですし、それこそヘラルボニーを大切に思ってくれている皆さんとかお客さんとかいろんな方々、それがこう、私、年に一度感謝ノートみたいなノートを作ってるんですよ。
志村:ああ、そう?
松田:そうなんです。人生で感謝したい人をリスト化してるんですよ。で、双子でずっと大切にやっていて、この人たちとかの連絡とか、いろんなものは人生においてすごい大切にしていこうとか、縁を大切にしていこうって思える人を書き出してるんですよ。それを私今34歳なんですけど、会社を立ち上げて今7年ちょっとで、そう考えると27歳の時に起業してるんですけど、でもその27年間と会社を立ち上げてからの方が6〜7割が会社を立ち上げてからの人たちだったことに気づいて。そう思った時に本当に出会いっていう濃さを兄に授けてもらったなっていうのはすごい思って、その中で自分が出会いたい人とか学びたいとか、本当にこういう社会を強く作りたいみたいなものが、最初自分が感じたんじゃなくて、いろんな人たちと出会うたびに更新されていってるんだなっていうのをすごい気づけて、やっぱり人との出会いとかあるから生まれるなってより思いましたね。
志村:それを双子の兄弟でできるのがいいですね。
松田:そうですね。
志村:そうだって自分が忘れちゃうかもしれないこともお互いが思い出し合えたりとか、より深まるじゃないですか。パートナーがいるってね。
松田:うんうん。
志村:お互いの大切な人が増えていったりとかするし、要するに同じじゃない人もいるかもしれないから、ふうみんの大切な人と弟さんとがね。いいなーそれ。
松田:そうなんですよ。毎年年末ぐらいになるとカレンダーでピーンって飛んでくるんで、やんなきゃいけないっていうので、あ、やろうみたいな。そこで双子で時間取って別々のをもちろん書くんですけど。そこで大切にする人とかともちゃんと1年に1回は会えるような形作れたらいいなって思ってるんですよ。
志村:いいですね〜。すごいそれは本当素晴らしい。
松田:ありがとうございます。でもこれがあることによってすごい豊かな気持ちになれた気がしますね。そういうのを軸として作るとやっぱり損得感情じゃない部分で動くとか、この人のは本気でやりたいなって思ったり、愛と愛の連鎖で動けるなって思うんですよね。
志村:その言葉も素敵ですね。愛の連鎖で動けるって。
松田:うーんでもそうですね。そういう部分でありたいなっていうのは思いますね。
志村:本当だよね。そのノートがあるといいんだね。
松田:うーん、そういうのはすごい、それは私から始めたんじゃなくて、慎泰俊(シン・テジュン)さんっていう「五常・アンド・カンパニー」っていう、それこそ途上国のマイクロファイナンスとか、本当に貧困と言われる人たちが貧困を抜け出すために少額の融資をして、そうすることによってその人たちがその環境を抜け出せるために融資するっていう世界版の銀行を日本発で作ってる人がいるんですよ。すっごい尊敬してて、その人が実践してるっていう話を聞いたときに、あ、すごいいいなって思ったんです。そこからやってますね、3年ぐらいかなでもまだ。
志村:すごいね、それが30年続いたら。とてつもない、もうどれだけのお名前が上がることか、素敵。

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松田:世界に広げていきたいっていうのは強く思ってるんで、やっぱり世界中の作家さんと出会ってても全ての国に課題があるっていうのは事実として存在してて、その一つがヘラルボニーが仮にフランスに今出てますけれども、フランスに出てるんだったらフランスの作家さんの環境が変わっていくとか、そうなっていけばいいなって思ってますし、それがアフリカに出るんだったらアフリカのどこか一つの国の形が変わっていけばいいなって思ってますし、もちろん日本の作家をっていう紹介もあるんですけど、その割合は国々によってその国々の作家が一番の主役である状態を作りたいなっていうのは思ってますね。
志村:その景色見たい。
松田:私も見たいです。作れるとでも本気で思ってます。
志村:だってもうフランスがね、もうちゃんと準備なさってるわけだから、それが広がりますよ。
松田:いやー、ありがとうございます。
志村:だって最も望まれてることじゃないですか。
松田:うーんそうですね。やっぱり親御さんとか福祉施設さんとか、全ての国においてみんな共通してますね、思ってることとかは。
志村:本当にそうですよ、だって大事な我が子だもん。
松田:そうですね。その人が幸せに生きてほしいとか、親なきあと問題、本当に安心して生きてほしいとか、その子の理解者がどれほどいるのかであるだとか、それは全ての国に共通することだなって思いますね。
志村:本当ですよ本当に。あー、なにか温かい気持ちになってきました本当に。
松田:ありがとうございます。
志村:うーん。今この続けていく中で、これがあったらいいなとか、もしくはこういうことはちょっと苦しんでるぞとかって、あったりしますか?活動の中でね。
松田:あー、うーん、でもこの前、1月7日に財団を立ち上げたんですよ。
志村:はい、おめでとうございます。
松田:ありがとうございます、ヘラルボニーで。それは今ヘラルボニーが株式上場を通過点として目指しているんですけど、その中で今のタイミングから公益認定財団法人をとって、そのタイミングで比較的双子の大きな株式を財団に譲渡することで、それは無償譲渡できるっていうことがあって、そうすることで本当の意味で、例えばヘラルボニーも今いろんな作家さんとご一緒してますけれども、どうしてもビジネスで挑戦していくってなった時に、すごい作家も一握りになっていく世界であって、誰しもが救うっていう、当事者っていうことだけというより、ヘラルボニーの株式はどう社会側の目線を変えていくか、障害っていうそのもののいろんな多様な人たちが、ヘラルボニーがあることによって自尊心が保たれ、そうすることによって多様な個性を尊重され、生きやすくなっていくって、そういうこうものを得られる会社でありたいなと思ってるんですけど、本当の最重度の障害のある方たちとかいろんな方たちが、生きるとはどういうことかとか、幸せとはどういうことかとか、そこを本気でチャレンジしたいなっていうのを思っていて、ずっとずっと温めてたんですけど、やっと兄の誕生日にローンチできたっていうので嬉しいなと思います。
志村:すごいね。
松田:そこの活動も一方で、今後チャレンジしようって思ってる1年なんで、楽しみですね。
志村:そう、もう楽しみでしかないですね。
松田:そうですね。それはでも医療的ケア児の親御さんに向けた講演会を依頼されたことが3年、4年くらい前かな、にあったんですけど、その時にやっぱり講演会が終わった後に親御さんから、私の息子は生きてるだけなんですって。なんとか指を動かすとか、そういう形でヘラルボニーの活動は応援してるんだけれども、ヘラルボニーを見ることによって苦しくなっちゃう自分もいるんですみたいな、そういう言葉をもらった瞬間とかが何回かあるんですけど、今まで活動している中でも。
志村:わかります、うーん。
松田:その時にやっぱりアートっていうそのものだけじゃなくて、本当の意味で命っていうそのものの肯定とはどういうことなのかっていうことを、もしかしたら医療的ケア児の親御さんとかの、それこそずっと痰の吸引をし続けることによって夜も寝れない人たちもたくさん存在していく中で、その人たちの時間を空けれるとはどういうことをすればいいのかであったりだとか、その周りのいる人たちが幸せな環境とはどういうことなのかであったりだとか、まあそういうのも含めて、最重度の人たちに目を向ける財団にしたいっていうのが根本なんで、そこをより深くチャレンジしたいなっていうのは思ってますね。
志村:わー、いいなそれ。私もだいぶそういう親御さん、お子さんと関わってきたので、なんかこう、なにかご一緒したいなって思っちゃいました。
松田:あぁ、ぜひなにか一緒にやりましょう、そういうのも。私もすごい嬉しいですそこ。絶対なにかの形を共に作りたいなっていうのは思いますね。
志村:うーん。あのね、毎回このラジオにお迎えした方々にお聞きしてるんですけれども、今日日曜の今もうそろそろ2時近いと思うんですけど、明日ちょっとなんか憂鬱だなと思う人、いろんな人いるんですよ、お聞きになってくださって。毎回ね、明日を元気に迎えるためになにか一言くださいってお願いしてるんですけど、ふうみんにも伺っていいですか?
松田:あー、ありがとうございます。私すごい大切にしている言葉に、宮沢賢治さんすごいリスペクトしてまして、「永久の未完成、これ完成である」みたいな言葉があるんですけど、それこそ未完成であるって、それがすなわち完成であるっていうのは、自分がこれを正解だと思いすぎなかったりだとか、これが絶対であるっていうことではなくて、自分にそこに余白を持ち続けていく、そうすることによって、未完成なんだけどそのズレが美しかったりだとか、未完成なんだけどそれを許容できるであったりだとか、完璧じゃないからこそむしろ相手側に近寄りやすくなっていくみたいな。なので、自分っていうそのものを受け入れる詩でもあるなっていうことを思ってたりするんで、なんか、その言葉はすごいみんなに届けたいなって思いました。
志村:うわー、ありがとうございます。
松田:ありがとうございます。
志村:すっごいいい言葉いただいた。もう私の心にまでいただいちゃった。
松田:いやいやいや。
志村:ありがとうございます。いいお話たくさんいただけました。本当に。
松田:ありがとうございます。皆さん、明日も幸せにいきましょう。
志村:本当にね。明日は幸せですよ。
松田:そうですね。
志村:そう、太陽昇るし。
松田:本当ですね〜。気持ちいい朝になればいいですね。
志村:本当にね。そうなりますように。ふうみん、本当にありがとうございました。
松田:はい、季世恵ちゃんもありがとうございました。



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