DIALOGUE RADIO -IN THE DARK-

日曜の深夜。全てのしがらみから離れて
本当に「独り」になっている特別な時間。
人は誰もが不安や悩みを持っているはず。
この番組は、自分の心と対話することの大切さを伝え、
明日への活力を求める人への応援メッセージを
発信するラジオ番組です。

EVERY SECOND SUNDAY

25:00-26:00 ON AIR

真っ暗闇の中で、心と対話する時間を。
志村 季世恵の写真

志村 季世恵

バースセラピスト

板井 麻衣子の写真

板井 麻衣子

J-WAVE NAVIGATOR

MESSAGE TO STUDIO

MESSAGE

人は他人と比較してしまう生き物だと思います。
人より、恵まれていると喜んだり、
人より、うまくいかないと落ち込んだり、
SNSが生まれたことで、自分を誰かと比較する機会も増えてきました。
そんな今だからこそ自分の心と対話する時間を大切にしたいと思います。
何をしたいのか、何が悩みなのか、何に希望を持つのか。
その積み重ねが幸せを感じる近道なのではないかと思います。
幸せは、自分の心の中にある。


2021.09.12
GUEST

第39回のゲストは
石橋素さんと森永邦彦さんでした


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DIALOGUE

志村:4人の暗闇の仲間がここいるんですけど、多分私が一番右の手前に座っているような気がするんですね。で、私の目の前に座っている方はどなたですか?
ひやまっち:はい、僕ですね、ひやまっちです。
志村:あ、じゃあひやまっちの・・・
ひやまっち:多分、右隣・・・
志村:が・・・どなたですか?
石橋:あ、石橋です。
志村:石橋さん、よろしくお願いします。
石橋:お願いします。
志村:そして、石橋さんの向かいにいらっしゃる方は、どなたでしょうか?
森永:ANREALAGE(アンリアレイジ)の森永です。
志村:今日はよろしくお願いします。
森柄:よろしくお願いします。
志村:石橋さん、もう1回、ええと〜、
石橋:あ、はい、Rhizomatiks(ライゾマティクス)の石橋です。よろしくお願いします。
志村:よろしくお願いします〜。あのう、ひやまっちだけちょっとかわいい名前になってるけど・・・
ひやまっち:そうですね、檜山晃です。ダイアログのアテンドをしていまして、参加される皆さんに「ひやまっち」と呼んでもらっているので、ひやまっちって自己紹介してみました。
志村:はい、ありがとうございます。今、暗闇にちょっと馴染んできたかな?と思うんですけど、どんな感覚を使っていらっしゃいますか?
石橋:僕はさっきから、この椅子の音が・・・大丈夫かなってめちゃくちゃ気になっているんですけど、動くと・・・これ僕だけですかね?聞こえてるの・・結構・・・(椅子を揺らす音)
志村:あ、音しますね。
石橋:しますよね。多分普段より気になるというか、耳に聞こえてるような気がします。
志村:あー、確かにそうだ・・・森永さんは?
森永:僕はやっぱりでも、音ですね。あの・・・この暗闇に入ってから、自分の靴の足音がすごく気になって、こんなに大きい音で鳴らしてたかなと思って・・・感じました。
志村:あー確かに。あのう、私は今日暗闇で、森永さんの靴の足音を頼りにして歩いたんですよね。その音がすごく私にとっては素敵な音に聞こえて、よくひやまっち、ひやまっちさぁ、足音をすごく気にしてるでしょ?
ひやまっち:あー、足音気になりますね。
石橋・森永:うーん。
志村:ね。
ひやまっち:うんうん。
志村:「足音だけで素敵な女性かもしれないと思う」っていうふうに言ってたことありますよね〜。
ひやまっち:うーん、でもさっきこのお話する場所まで暗闇の中をみんなで歩いてきたんですけど、硬い地面と柔らかい地面の所があって、硬い地面の所で、あ、なんかいい足音がする!と思ったら森永さんでした、やっぱり。
森永:(笑)
志村:そうでしょう?何か勝手にね、このぐらいの幅なのかな?と思ったりとか、結構想像できますね。
石橋:確かにそうですね。
志村:ひやまっちは、普段は・・まあ今私達はひやまっちと同じ感覚なのかな?きっと。
ひやまっち:・・・そうですね〜、僕の普段の感覚の世界に近付いていただいているというか、ようこそお越し下さいましたっていう感じかもしれませんね。
石橋・森永:うーん(笑)
志村:あーそうかもね。要するに視覚に頼ってない空間ですよね。
ひやまっち:そうですね。視覚を使わない、目を使わないっていう、そういう他の感覚の使い方で、自分自身をリカバーするというか、そういう感じだと思います。
志村:うんうん。で、今日は何でこの4人でお話をすることになったのかというと、そもそもひやまっちは、森永さんと石橋さんとお会いしたのはいつだったんですか?
ひやまっち:もう4年になりますかね・・・4年ぐらいですか?
石橋:初めてお会いしたのは2015年なんですかね。2016年の前に会ってます、あ、2016年に入ってからかな?
ひやまっち:から、ですかね?
石橋:ですかね?うんうん、そうか、2016年ですね。
ひやまっち:4年、5年になりますね、初めてお会いしてから。
志村:うんうん。で、今回「echo(エコー)」という、すごく素敵な作品ができましたよね。ちょっとその辺りを今日最初にお聞きしたかったりするんです。今この部屋に来るときに、ひやまっちがechoを持っていて、そしてその後に石橋さんと森永さんが持って暗闇の中を歩かれたんですけど、そもそもこれってひやまっちと出会ったことによって開発ができたってことですよね?
石橋:そうですね。
志村:これは、どういうふうして作ってみようと思ったのか、ちょっと教えてもらってもいいですか?
石橋:そうですね、元々のechoの名前の由来にもなってるんですけど、目の見えない方が音で空間把握をしてるっていうのは元々興味があって、例えば廊下を歩いていて、空いてるドアがわかったりするじゃないですか。空間が開けてるかどうかとか、その場所の反響を聞いて、空間的な広さを把握してたりっていう・・・イルカがやってるエコーロケーションという、音を出してその反射で物までの距離を把握するみたいな、そういうところからなにか空間把握するときに、視覚以外の情報で把握できるようなことを、なにかテクノロジーを使って檜山さんと森永さんと一緒にできないかな?っていうので始まったプロジェクトで、2017年ですよね、最初にやったのって・・・?
ひやまっち:あー最初・・そうですね。最初暗闇に入りましたよね、我々。
石橋:入りました。
ひやまっち:僕が普段使っているような白い杖を皆さんに使っていただく感覚とか、あと音が鳴るボールを使ってキャッチボールをしてみようっていうのをやったのが、物事が進むなにかきっかけになったような・・・僕はそんな思い出ですね。
石橋:うーん。
志村:うーん。で、それがechoウェアになっていって、お洋服になりましたよね。
石橋:そうですね。
志村:ね〜。これ、森永さんどんな感じでしたか?お作りになっている最中とかって・・・?
森永:やっぱり洋服のそのセンサリングってすごく一般的にはあるんですけれども、でもどちらかというと、そのじゃあ脈拍をとったり体温をとったり、体のその中の情報をセンサリングしてアウトプットするというのが多くて、でもこのechoウェアにおいては、檜山さんがこの外の世界を、どうそのまま音の反響であったり白杖であったり、感じ取ってフィードバックしているかっていうものを、洋服を通してやれたらいいなっていうのがありまして、自分がいるその空間の大きさであったり形であったり、そういうものを洋服を通じて自分の体に感じさせる、ということを目指して作りました。
志村:あーそうだったんですね〜。すごいですよね、私個人からするとお洋服って自分の体に着るものであって、自分の体の一部になるとは思ってなかったんですね。なんだろう・・・ちょっと外にあったんですよ、服というものは。でもそれがechoウェアを着たときに、外じゃないものになったんだなっていうことを感じて、初めて科学未来館で着たことがあったんですけど、びっくりしたんですよね。その洋服という存在すらも、自分の中では変わっていった気がしたんですけど・・・。
森永:うん・・・洋服はすごく第二の皮膚とか言われることが多いんですけれども、もっと自分に無い知覚を洋服を着ることでまとえるとか、形では無いものすらもまとえることができると思うので、そういうことにトライできた一歩かなと思います。
志村:あ〜、本当ですね。ひやまっち、今のお話をお聞きしていて、どう思う?
ひやまっち:うーんそうですね、何か不思議な感じというか、echoウェア着ることによって新しい感覚が身につくというか、自分が拡張されるみたいな、なにかをまとうってよりも自分が拡張されるような感覚があって、すごい面白かったね〜。
石橋:檜山さんに聞きたかったんですけど、振動って普段あんまり感じないじゃないですか?日常生活の中で。
ひやまっち:日常生活の中で、ないですね。
石橋:それってどうなんですか?白杖で把握してるのとまた違う、さっき手につけたechoバンドとかも、距離で振動の強さが変わるみたいな仕組みですけど、それはやっぱりトレーニングしていけば馴染んでいくものなのか・・・?
ひやまっち:あ〜どうなんでしょう、初めて着てみた3年、4年前のときは、確かに最初は混乱したし、面白いからいろんな人が前とか後ろを横切ったりして、自分のペースで・・・なんていうのかな、物とか空間をイメージできなくて混乱しましたし、多少まどろっこしいっていうのもあるんですよね。なにかあることはわかるけど、それがなにかをもっと知りたいみたいな・・・ことがあって、でも普段だったら白杖で手に伝わってくる振動で、あ、杖の先になにか当たってるなってわかることが、着ているウェアの振動で「なにかあるみたい」ってわかる感覚は面白かったですし、物が動く速度みたいなことがわかったりして、通り過ぎるまでにどれぐらい時間がかかるとか、そういう感覚はすごい面白いなと思いましたし、どんどんそういう、いろんな情報を前のめりに取りに行くようになっていたかもしれないですね。それが石橋さんのおっしゃる慣れみたいなことかもしれないんですけど、でも着たからすぐいろいろわかるかっていうとわからなくって、時間はかかるんじゃないかなっていう気はしました。
石橋:うんうん。
志村:そっか。着てみたときに何人かの方たちが、白杖だと白杖で触ったところだけがわかるんだけど、echoを手に付けてると面がわかるって言う方が多かったよね。それはひやまっちの場合は、その振動では面とか・・どうだったんだろう?白杖との違いみたいなのって。
ひやまっち:そうですね、確かに白杖は点の情報で、まあ、例えば横に地面をスライドさせれば確かに面の情報にはなるかと思うんですけど、でもechoバンドとかechoウェアで面でわかるっていうのは確かにありましたね。新鮮な感じでした。

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志村:なんかその、石橋さんがいつ頃からこういう世界に興味を持ったのか知りたいんですけど、テクノロジーというものがあって、で、今echoを通じて私たちはご一緒してますけど、いつ頃からそういう所に興味があったりとかするんですか?
石橋:そうですね、僕にとって一番大きかったのは、やっぱり大学出た後に行った岐阜のメディアアートの専門学校があるんですけど、そこに行ったとき、それが一番契機にはなってるのかなっていうのと、あとテクノロジーって多分コラボレーションしやすいというか、人となにかをやりやすいんですよね、多分。共同作業がしやすいというか。技術ってやっぱり何かと何かを繋げるとか、どっかから持ってきたデータを加工して違うものに変換するとか、なんかそういうのがそもそもしやすいので、そこで出会った人となにか一緒に作品を作るとかっていうのは、学校にいる頃から基本的にそういう感じでずっとやってる感じなので、やっぱり新しい出会いとか新しいテクノロジーと出会ったり知ったりすることでやれることが増えていくし、やることが変わってくっていうのが、そんなに意識してというよりは自然にという感じですかね。
志村:そうですか〜。森永さん、いかがですか?元々大学で社会学を勉強していらっしゃいましたよね。
森永:社会科学ですね。
志村:社会科学、はい。そして、ファッションの方にというか・・
森永:そうですね・・ファッション・・いろんな捉え方があるんですけど、でも依然として根強くあるのは、美しいモデル体型の人が、その体を美しく見せるための服をまとって、いかにエレガントに見せるかっていうのがすごく強くて、それが当たり前とされているんですけれども、でもその当たり前のあり方ってやっぱり洋服の視点から見るとそれぞれの当たり前があって、一つの美しさの方向に集約されていくものではないので、そのいろいろなこの当たり前の可能性みたいなものを探っていきたいというのが、アンリアレイジの根っこにはありまして、ファッションは視覚にすごく頼るものなので、でも自分が見ている色と、もしかしたら自分が見えていないだけで実はそこに存在している色、みたいなものがすごく大きいテーマとして、ちょうど10年前ぐらいに取り組んでいて、人が見える波長と、人以外の生物が見える波長の色というものを、洋服の中で混在させて服を作っている頃に檜山さんとの出会いもあって、自分が感じているその世界と檜山さんの感じている世界が、一緒ではあるんですけれどもやっぱりお互いの当たり前から見たときに全然違う世界が存在していたので、それをファッションで繋ぐことができれば、というのが始まりでしたね。
志村:いや〜面白いな〜。なんかその、当たり前をまた変えていくのってすごいエネルギーが必要だと思うんですけど、それは大変なこともありますか?それともワクワクだけで進んでいけるというか、私もお話聞いてすごく楽しかったんだけど・・・
森永:あ〜、エネルギーが要りますね。でも逆にすごく境界とかボーダーが多い世界ではあるので、ファッションは。サイズの区分けもすごくありますし、メンズ、レディスの区分けもありますし、色の区分けもすごくあるので、逆にその境界があるものを取り除いていくっていう作業は、見つければやりやすいかもしれないですね。
志村:そっか〜。森永さんと石橋さんが出会ったのって、それはもう結構前からなんですか?
森永:2014?4ですかね?
石橋:ですかね・・・?最初のパリコレのときですよね、一番最初にお仕事したの。
森永:はい、僕らが東京からパリに舞台を移すときに、最初にご一緒させていただいて、そこからですね。
志村:あ〜そうなんですね〜。いやーすごいわ〜、何か、運命ですね、出会っちゃったのって。
森永:石橋さんが使ってるテクノロジーも、やっぱり人間の感情であったり、もっと人間の肉体的なものにすごい還元されていることが多いなと感じているので、形を持ってないんですけれども、すごくファッション的というか、人がなにか身につける、身にまとうの延長線上にあるような多い気がしていて、テクノロジーを用いてやっぱり人の心や感情を動かすようなことは、本当はファッションですごくやりたいことと近いと思っていますね。
志村:うーん。
森永:でも洋服はやっぱり、どうしてももうちょっと消費よりに見られてしまうので、洋服がじゃあその人のなにか新しい扉を開ける装置であったり、今の日常でなにかを変える装置であったり、みたいになってくれれば本当に一番いいなと思ってるんですけど。
石橋:恐縮です(笑)
志村:あ〜素敵ですね〜。そこにひやまっちも加わったっていうのは、またいいね〜。
ひやまっち:そうですね〜、まあ僕は小さい頃から見えないんですけど、だから大人になるにつれて、見えるってどういうことだろう?っていう、その見えるとか見えないっていう境界とか方法の違いって何かあんのかな?みたいにずっと思ったりしてますし、さっき森永さんが言われた「境界線さえ見つければ」っていう言葉は、何か今日僕、いいものもらったなっていう気がして・・・
志村:そうそう、わかるわかる。
ひやまっち:どっかにあるからその境界線を見つけて、そこを壊すのか、そこでなにか一緒にしちゃって新しい1個のものにするのか、みたいなことが次にできるんだろうな〜みたいなことをぼんやりと今思いながらお話聞いてます。
志村:うんうん、本当だよね〜、すごいワードだね。
ひやまっち:うんうん(笑)
石橋:でも本当に、この視覚ではない視点で洋服を捉えたときに、また全然違う世界が広がっていたので、まあこのコロナでパリコレクションも現地でできなくなって、デジタルで発表することになって・・・で、本来であればショールームを海外で開いて、そこで世界のお店に来てもらって、実際洋服を着たり触ったりして買うっていうのがオーソドックスだったんですけど、一切それができなくなってしまって、本当に画像データとして視覚情報のみはすごく加速度的に進化をしてより良い解像度で届けられるようになってるんですけれども、でもそこでやっぱりその触覚であったり、衣擦れの音とかもそうですけれども、まだその残されている、情報になってないものっていうのがあるので、洋服はすごくそこがこれからの鍵になっていくなと思っていて。
志村:そうですね〜。
森永:なにかやっぱりそこで差別化できるような時代が来そうな気はしてますね。
志村:わ〜、それは石橋さんからご覧になると、どうですか?
石橋:そうですね、触覚を伝えるっていうのが多分今技術としてはない・・・まあなくはないんですけど、本当に布の手触りとかを、じゃあどうやって離れた人に伝えるか?っていうのは、めちゃくちゃやりがいはあるというか、そうですね、そこはチャレンジするのは面白いと思いますね。
志村:ね〜、本当ですね。よくひやまっちとかが、暗闇で迷子になった人たちが出てくるときに、コース外れた人ってやっぱりわかるんですって。それで大股で歩いてる人はコースを外れて冒険してる人らしいんですけど、だから声かけないんですって、楽しんでるんだと思って。で、私あるとき迷子になったんですね、暗闇の中で。一般のお客様と混じっていて、で、スタッフの私が迷子になったのってちょっと恥ずかしいじゃないですか、で結構焦ってたんですよ。そしたらひやまっちだよね?助けに来てくれたのね。
ひやまっち:そうですね。
志村:そう、で、なぜわかったのかって、私は迷子になったことは言えなかったんですけど「衣擦れの音が変わった」って言ってたよね。
石橋・森永:へえ〜〜〜。
ひやまっち:なんだろう、緊張してたりちょっと怖いなっていうときの焦ってる動きの方が、やっぱり小刻みだったりするかなと、割と好奇心旺盛な人は大振りというか、そんな感じがあって、それで、あ、季世恵さん今迷子だなっていうのをちょっと感じたっていうことがありましたね。だからなんだろう、衣擦れの音で・・・さっき足音を聞いてかっこいいとかあの人可愛いなと思うって言ってたのと同じぐらい人となりがわかったりすると、また何か新鮮ですよね。
志村:いや〜そういう感覚をテクノロジーとかで出せたらいいですね〜。石橋さんは、このコロナになってからなにか変化ってありますか?お仕事の中や個人でも。
石橋:変化は・・そうですね、ちょうど緊急事態になるときPerfumeさんのライブをやっていて、それが1日目だけやって、2日目に僕現場に行こうと思ってたんですけど、2日目に中止になって、そこからですね、なのでライブの現場とかはしばらくなくて、去年2020年にやったのはオンラインのライブのときに使える光るデバイス、家で使える光るデバイスを作って、そういうのをやったりしました。っていうのは、家で映像と音だけで見る配信とかはバーッと一気に広まりましたけど、そこだけじゃなくてもうちょっと何か、ライブの現場の非日常と、家の日常をもうちょっとその間ぐらいで、なにかできることはないかな?っていう、音と映像はもう問題なく皆さん視聴できるんですけど、それ以外のところっていうのが、それ以外ってなるともうライブの現場しかなくなるような感じなので、そこの間を埋めるなにかができないかなと思って、家で楽しめる配信の映像に同期して光るデバイスを作って、試したりしてましたね。
志村:あ〜面白いですねそれも・・・そっか〜。これ、ひやまっち想像つきますか?光るデバイス。
ひやまっち:うーん・・・あ、いや、想像はつきますね、ライブの曲調とかに合わせて、勝手に光り方とか色が変わったりするみたいな・・・ことですか?
石橋:そうですね、ライブの中の、例えばレーザーとか照明とか映像に合わせてデザインされた光が家でも光るので、部屋がその明かりでちょっと染まるような感じで。
志村:面白いよね〜。
ひやまっち:面白〜い。
志村:私が面白いなと思ってるのと、ひやまっちが面白いと思ってるのって、ちょっと違うかもしれないけど、もしかしたらひやまっちの方が想像が豊かかもしれないね。
ひやまっち:そうですかね?(笑)いや、家で配信のライブとかを見るっていうか鑑賞したりすると、思いっきりまだ日常ですよね。で、その石橋さんが行こうとされてたライブのチケットを持ってたのが僕なんですけど(笑)
石橋:あ、そうなんですね(笑)それは・・・(笑)
ひやまっち:めちゃめちゃ残念・・・(笑)
石橋:そうですよね〜、当日発表でしたもんね〜。
ひやまっち:そうそう、そうなんですよ〜。家出る直前ぐらいの時で、そのときのPerfumeさんのライブは、行くとすごい非日常感があって、もう旅行してきたぐらい体力いるんですけど・・・あの非日常さをもうちょいお茶の間に引き込みたい、みたいなことなのかな?っていうのを僕は勝手に想像して今感動してました。
石橋:なんかその、非日常のライブの現場と家で、なんていうんですかね、家だから体験できるちょっとした非日常みたいのも多分あるなと思ってはいて、だからさっき言ってた、例えば振動スーツを着て、その振動スーツがダンスの振り付けに合わせて振動するとかってやったら、それは内部会場ではそれ着てわざわざ行くことはないけど、家だったらできるじゃないですか。
志村:面白いそれ〜。
ひやまっち:そうですよね〜!
石橋:パッと着てみるっていうのは家だとできるので、逆に家だからできるそういう体験っていうのは、まだまだあるなと思ってますね。
ひやまっち:面白い。
志村:いや、でもすごい面白いのは、私Perfumeさんって目で見るとすごく刺激的で面白くて私も好きなんだけど、ひやまっちは目じゃないとこで感じてるわけでしょ?
ひやまっち:感じていて、終わってからあのときこうだったよっていうのを一緒に行った人に教えてもらったりして、またすり合わせをするんですけど。
志村:うん、ね、で、なるほどなるほど〜と思って更にまた深まるんだろうけど、その目じゃないところでも楽しんでるっていうのがすごくあるんだろうなって感じるんだよね。それってすごいことですよね。だからやっぱりPerfumeさんの力とライゾマさんの力が合わさってるんじゃないかなと思ったりしていて、すごいよね、なので私の頭の中よりも、ひやまっちの頭の中の方が、すごい進んでるかもしれないなと思ったりしてたのね。
ひやまっち:う〜〜ん(笑)
志村:見てみたいなー、頭の中。
ひやまっち:(笑)

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志村:なんか、今この、まあオリンピック・パラリンピックが終わって、でもまだコロナは収まってなくて、この状況の中で私達がどんなことを考えたり感じたり発信できたりするんだろう?って思ったりしてるんですけど、今どんなことを考えていらっしゃるかって、お聞きしてもいいですか?森永さんいかがでしょう。
森永:そうですね、アンリアレイジという名前の通り、日常と非日常をテーマに服を作っていたので、それが逆転して、逆転するだけでなく共存するような時代になっていて、その中で今までのファッションとはまた違うものをやっぱり打ち出していかなきゃなって日々思っています。というのは、例えば本当に今みんながマスクをするようになったように、今まではマスクなんてファッションからは一番程遠いところにあって、僕が象徴的だったのは、コロナになるギリギリぐらいのときはパリにいたんですけど、パリでマスクをつけると、もうタクシー乗せてもらえないとか、風邪を引いている証拠みたいになっていて、でもそれがもう一変してみんなが身につけるものが新しく増えて、で、こんなのやっぱり誰も想像できなかったと思うんですよね、ファッションやってる人は。でも、やっぱりこの身を守るっていうことに置いて、なにかをその身に着けたりまとったりっていうことが、ファッションの根っこにあるんだなというのを改めて感じた1年半ぐらいだったので、物理的にも、もっと精神的にも、やっぱりこのなにかを着けていれば安心できる、みたいなものを本当は生み出さなくてはいけないなとすごい思ってるんですけど、中々それが見出せていない現状ではありますね。
志村:あ〜、じゃあ今は創作していらっしゃる最中なんですね。
森永:はい。
志村:あー、やっぱり今だからこその、なんでしょう、熟成させてるときなんじゃないかなと思ったりします。そうか〜。石橋さんいかがですか?
石橋:そうですね、今年の3月から6月に、東京都現代美術館で展示やってたんですけど、3ヶ月の会期をやって、最初1ヶ月開いてたけど途中1ヶ月クローズして、最後1ヶ月オープンして・・みたいな感じだったんですよね。それもいつどうなるかわからないってなったときに、やっぱりなんか、できるだけ選択肢を多く用意するようなことを、技術の力も使いつつ、例えばライブに行けると思う人は行けばいいし、家で楽しみたい人は家でもまた違った楽しみ方ができるとかっていうのが、どんどん普通になっていくだろうなと思いながら、やっぱり選択できるっていうところをいかに提供できるか、っていうのが結構肝になってくるのかなっていう気はしてます。できるだけそういう、何て言うんですかね、体験の方法を、いろんな選択肢を用意できるようなことを作っていけるといいなと思ってはいます。
志村:すごい、ありがとうございます。ひやまっちにも聞いてみていい?私たち、コロナになってからいきなりオンラインを始めたりとか、ひやまっちが先頭切ってやってくれたじゃないですかね。
ひやまっち:そうですね、僕自身というか、DIALOGUE IN THE DARKっていう暗闇って、割と・・・割とというか、コロナと相性が悪くて、暗闇だから触らないとわからないし、お互い手と手を取り合ってっていうことを直接的に暗闇ではしやすいというか、人間が本来持っていて、でもそれが日常ではしづらい要件があって、それが中々できないんだけれど、暗闇だともう本能的に手を取り合ったり、すぐ近くで声を掛け合ったり、知らない人同士であっても楽しくお話ができるっていう、なんかそういう魔法の箱なんですけど、それがコロナとはちょっと相性が悪いっていうのがあって、じゃあ別のことはできないかな?っていうことで、オンラインっていうまた新たな場所を見つけて、今までだと暗闇で感じたことを日常で生かして下さいね、みたいなことは言葉では言っていたんですけど、それをどうやればいいの?っていうことまでは、そういう処方箋までは出せていなくって、でも、オンラインっていうのはお互い見える人は見えてるし、僕は見えてないしみたいな環境で、インターネットでお互いがただ繋がってるんで、そこで一緒になにかをするっていうところなので、正に日常8割、非日常2割ぐらいの配分の環境で今やってんのかなっていう感じですかね〜。
志村:うーん。あとは暗闇の中で、もういろいろと変化させて、手を繋げないから白杖をタッチしながら距離を取って歩いたりとかね、いろんな形でやっぱりスキンシップの方法を変えていってるっていうのかな。
ひやまっち:その制限があると、杖同士、ね、無機質な物同士がカツって当たるだけなんだけど、その手に伝わってくる感覚はすごく温かみがあるというか、人間味が伝わってきますよね。そんな感覚はありますね。
志村:ね〜。それはechoでもそうでしたね。
ひやまっち:echoもそうでしたね。最初のバージョンの頃というか、未来館の頃とかって、僕が感じてたのは物と空間との境界線がわかるっていう面白さだったんですけど、いろいろ試す中に、あ、人がいるってことがこの振動で繋がっててわかるんだな、っていうのがわかったりしたのがすごく印象的でしたね。
志村:ね〜、本当に本当に。なんかもう、だんだん時間が迫って参りましたけど、このラジオってね、聞いて下さってる方たちが、明日朝起きたらちょっと元気になってたぞ?みたいなことのメッセージをいただくことが毎回なんですね。もしよかったらリスナーの皆さんに、明日ちょっといいんじゃない?とかって言葉をいただいてもいいでしょうか?いきなりですけど(笑)ひやまっちから行こうかな、そうしたら(笑)
ひやまっち:僕ですか〜、そうだな、いや、僕は朝めちゃめちゃ弱いんですよ
全員:(笑)
ひやまっち:なので、月曜の朝なら7時とか8時とかっていうのは、起きれんのかなーっていう心配事が始まるのが正にこの日曜の夜かなっていう気はしてて、時間とか時計に縛られた行動になっていくんですけど、でも時間って目に見えないから気にしなくていいやって1回思うのもまた一つなのかな?っていうふうに、自分を納得させて月曜を迎えたいですね。その心配事をそうやって和らげていきたいと思います。
志村:なるほど。時間って確かに目に見えないもんね〜。はい。石橋さん、なにかありますか?
石橋:難しいですね・・
志村:難しいですね〜・・
石橋:難しいですね。そうですね。でも、ここ最近、季節の変わり目がめちゃくちゃ好きで、何かあるじゃないですか、朝起きて外出たときに、何か秋に変わったみたいな日が結構あったり、今日変わったなっていう日が結構好きなんですけど、そういうのをちょっと楽しみに・・・とかだといいんですかね。
志村:匂いが変わったりとかね〜。
石橋:結構突然きますよね。
志村:きますよね、今日だ!ってありますよね。
石橋:うんうん。
志村:ありがとうございます。森永さん、いいですか?
森永:うん・・・なんか僕もその変わり目とか境界線というのはすごくいつも意識していて、1週間の中だと、やっぱり日曜と月曜の間の境界線ってのは何か一番自分がやりたい世界観に近いなと思っていて・・・で、漢字をやっぱり紐解いていくと、太陽と月が日曜と月曜なので、でもそれで「明るい」っていう字が形成されているので、何か一つの終わりと一つの始まりが混在して、そこに明るさが見出されていくっていうので、すごく好きな瞬間が訪れている・・っていうのですね。
志村:あー、すごくいいお話、ありがとうございます。今手の平に日曜日と月曜日を3回も書いちゃいました。そして「明るい」も書いちゃったりなんかしちゃって(笑)わ〜・・・ひやまっち、素敵だね。
ひやまっち:いや〜、いいお話ですね〜。
志村:季節の移り変わりを感じたいとか、その日の朝のって、あるもんね〜。
ひやまっち:ありますよね〜、風が変わったな〜とか。
志村:あるある!で、日曜日と月曜日の変化が明るいだって・・・!そうだね、本当にね、ありがとうございます、ちょっと私なんか月曜日、朝起きれそうな気がしてきたよ?(笑)私、いつかパリコレで、echoを着た目の見えない人たちがランウェイ歩くのって素敵だなと思って妄想してるんですけど。
石橋・森永:いいですね。
志村:ね、ひやまっちとかが着て歩いたりとかしたら、いいですよね。
石橋:うーん。
志村:そういう時代が来たらいいなって、思ったりしています。
森永:そうですね。ファッションってそういうことなんだろうなって、すごく思います。
志村:ね〜。いや〜、そういうのをこの3人が組んだらできちゃうかもしれないってことを私は感じながら、今日は眠ろうと思います。ありがとうございました。
石橋:ありがとうございます。
森永:ありがとうございます。
ひやまっち:ありがとうございます。



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