DIALOGUE RADIO -IN THE DARK-

日曜の深夜。全てのしがらみから離れて
本当に「独り」になっている特別な時間。
人は誰もが不安や悩みを持っているはず。
この番組は、自分の心と対話することの大切さを伝え、
明日への活力を求める人への応援メッセージを
発信するラジオ番組です。

EVERY SECOND SUNDAY

25:00-26:00 ON AIR

真っ暗闇の中で、心と対話する時間を。
志村 季世恵の写真

志村 季世恵

バースセラピスト

板井 麻衣子の写真

板井 麻衣子

J-WAVE NAVIGATOR

MESSAGE TO STUDIO

MESSAGE

人は他人と比較してしまう生き物だと思います。
人より、恵まれていると喜んだり、
人より、うまくいかないと落ち込んだり、
SNSが生まれたことで、自分を誰かと比較する機会も増えてきました。
そんな今だからこそ自分の心と対話する時間を大切にしたいと思います。
何をしたいのか、何が悩みなのか、何に希望を持つのか。
その積み重ねが幸せを感じる近道なのではないかと思います。
幸せは、自分の心の中にある。


2020.07.12
GUEST

第25回のゲストは
阿部広太郎さんと松森果林さん

8月9日 第26回は
視覚障害者のアテンドを
迎えてのトークセッション

※第25回・26回は、
ダイアログ・ミュージアム「対話の森」の
会場から、明かりの中行った
ゲストトークをお届けします。


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DIALOGUE

志村:今日のゲストにお迎えしています、阿部さん、お願いします。
阿部:はい、コピーライターの阿部広太郎と申します。今日は楽しみにしてました、よろしくお願いします。
志村:では松森さん、お願いします。
松森:はい、松森果林と申します。私は両耳とも全く聞こえません。話をすることはできるんですけど聞こえないので、今日は手話通訳がおります。みなさんのお話を通訳してもらって理解しています。よろしくお願いします。
阿部:お願いします。
志村:はい。では今日お2人の手話通訳の方がいらっしゃってますね、お名前をお願いしてよろしいですか?
樋口(手話通訳士):手話通訳士の樋口真弓と申します、どうぞよろしくお願いいたします。
志村:そして・・・?
田村(手話通訳士):同じく手話通訳の田村梢です、どうぞよろしくお願いします。
志村:今日はこの夏、8月23日にオープンするダイアログ・ミュージアムからお届けします。そもそもですね、阿部さんと松森さん・・・私は果林さんって呼んでるんですけど、ダイアログの関わりはいつだったのかなってことを思い出していただきながらお話を進めていけたらいいなと思っています。阿部さんにまずお話をお伺いしたいんですけど、阿部さんがそもそもダイアログを知っていただいたのはいつからだったんですか?
阿部:はい、私がダイアログさんのことを初めて知ったのは、今から10年程前に広告系の雑誌でダイアログさんをテーマにしたポスタービジュアルを作られている雑誌・・・を見たときに、あ・・・こんな面白いプロジェクトがあるんだなっていうのを発見しました。
志村:あーそうでしたか・・!
阿部:はい。それで、その時ですね、私がダイアログ・イン・ザ・ダークを初めて経験しまして、雷に打たれるような衝撃をそこで受けまして・・
志村:あ、そんな衝撃・・!
阿部:はい(笑)そこからこれは是非ご一緒させてください、このプロジェクトのお力になりたいです、ということで参画させていただいています。
志村:は〜・・・!では、果林さん。果林さんはダイアログをいつ知っていただいたんでしたっけ?
松森:そうですね〜・・多分2017年ですね。代表の真介さん、季世恵さんから声をかけていただいて、日本で初めてこうしたイベントをしたいというお話を聞いて、ともても興味を持ちました。でもダイアログ・イン・ザ・ダークの方は、実はもっと前から知っていて、多分17年ぐらい前だったと思うんですけど、私は耳が聞こえません。全く聞こえない状態なんですけど、そういう状態で全く知らない世界に入ると、聞こえない見えないっていう状態になるんですね。初めて経験した時には戸惑いとか、少しだけ恐怖感とかもあったと思うんですけど・・・ものすごく大きな衝撃を感じました。ただ私は、3年前にもダークを経験したことがあって、そのときは初めて経験した時とは違って、ものすごく自由、開放感っていうのを感じたんですよ。
志村:う〜〜〜ん。
松森:見えないし聞こえないし、でも自由に遊んでいいよっていう・・・多分一緒にいた人たちとの信頼関係っていうのがすごく強かったんだと思うんですね。
志村:うーーんなるほど・・・、はい。そんな果林さんですけど、果林さんダイアログ・イン・サイレンスのアテンド役をしながら他のお仕事もしていらっしゃいますよね?
松森:はい、ありがとうございます。私は、話をすることはできるんですけど全く聞こえない中途失聴者です。小学校4年生の時に右のほうが聞こえなくなり、左のほうは中学生から高校生の間で全部聴力を失いました。手話は大学生になってから覚えたんですが、それでも自分の周りには聞こえる人が多かったんですね。そうした中で人生の途中で聞こえなくなったという経験を持っているので、聞こえる世界と聞こえない世界をつなぐためのユニバーサルデザインのアドバイザーを行う仕事をしています。
志村:具体的にはどういうことですか?
松森:そうですね、聞こえなくなってから私は楽しめないってことがたくさん出てきたんですね、普段の日常生活の中でテレビを見たり音楽を聴いたり映画を観たり、友達とのおしゃべりとか、そういうこと全てができなくなってしまって、諦めて手放しました。でも、それが本当にあるべき社会の姿なのかな?って疑問を持ったんですね。それから、聞こえても聞こえなくても、障害があってもなくても、みんなが一緒に楽しめる社会を作りたいと思うようになって、今は駅や空港などの公共施設からテーマパークまで誰もが一緒に楽しむためのアドバイスを、講演会や研修などを通して行なっています。
志村:あ〜〜・・・ありがとうございます・・!そこでね、私はそんな果林さんをサイレンスにお招きしてなにがしたかったのかと言うと、その、ダイアログ・イン・サイレンスはやっぱりダークと同じようにエンターテイメントですよね、ソーシャルエンターテイメントという風に名付けられていますけど、エンタメを通して聞こえない世界の方と、そして私たちの方に聞こえてる社会で暮らす人たちを繋いでいただいて、こんな風なコミュニケーションの取り方とか言葉があるんだよってことを、または、言葉の壁も超えてみんなで友達になれたらいいなってことを考えたんですね。で、それでこのように今果林さんや他の仲間たち、たくさん集まっていただきましたけど、でも私はそこでこれをどう広めたらいいのかなって考えた時に、阿部さんと出会ったんです。
阿部:はい。
志村:はい。
松森:ふふふ〜〜(笑)
志村:阿部さんはコピーライターをされていらっしゃいますけど、阿部さんが大切にしている、そのいつも考えたりすることとか、そしてこのサイレンスを通してどんなことを思い立ったのか?ご自身の活動とともにお気持ちをちょっと伝えていただけたら嬉しいなと思うんですが、いかかでしょか?
阿部:ありがとうございます。私がダイアログ・イン・サイレンス・・静けさの中の対話のことをまさしく季世恵さんから伺ったのがちょうど3年ぐらい前だったかと思います。その時まさに日本で初めてこのイベントが開催されると。まあ世界では既に数々の国でこのイベントは行われてきたけど日本では初めてっていうことだったので、このイベントをどういう風にすればたくさんの方に言葉やビジュアルで伝えていくことができるか?っていうことを考えていきました。その時にすごく思ったのが、私はコピーライターという仕事で、例えばラジオのコマーシャルを作ったりとか、新聞の広告の言葉を書いたりとか、テレビのコマーシャルを考えたり・・という仕事をしているんですけど、言葉を私の中でちょっと認識として書き言葉とか話し言葉とか、まあそれは音楽で言うと歌う言葉のような、ある種そういうものが言葉なんだよなっていう認識を持っていたと。で、打ち合わせを季世恵さんや果林さんとさせていただく中で、いや、言葉って手話も言葉だし身振り手振りだったり、表情も!笑顔やちょっと悲しそうな顔をしていたりとか、そこにも言葉があるんですよっていうことを、打ち合わせ中に私は果林さんから教えていただいて、その時にちょっとなんか泣きそうになったんですけど、少し自分が見ていた世界がまだまだ知らない言葉の世界があって、ダイアログ・イン・サイレンスっていう場所はそういうお1人お1人に対して優しい衝撃をもたらしていくような、そういう場になるんじゃないだろうかっていうのを私自身の体感で知ることができて・・・なのでこの・・なんでしょう、衝撃は受けるけれども、優しい心地よさとともにそれを感じられる場所なんですよっていうことを、ポスタービジュアル作るにしてもウェブサイトを作るにしても、そういう感覚を伝えていこうと私は思いまして。それで、ぜひ興味ある方はサイト検索していただきたいんですけど、「お静かに」っていうシーっていうポーズで
、そこに「お静かに」ではなくて「おしゃべりしよう。」というコピーを添えて、お?これは何だろう?と、「お静かに」のポーズじゃなくてこれでおしゃべりするってどういうことだろうと・・・というようなビジュアルを作りまして、スタートさせることができました。
志村:あれびっくりしたんですよね〜〜〜、口元に1本指を立てて、普通だったらシーってなるポーズなのに、そこでおしゃべりしようって相反するみたいなね?
阿部:そうなんですよ。
志村:そうそれなのにすごく美しくて、これを見た方はどういう風感じるんだろうかと思って、あのね、ショックでした・・・いい意味で・・!
阿部:(笑)
志村:でもそれが1番わかりやすかった!確かにサイレンスの場合は喋らないことがルールになってるので、でもお喋りがいっぱいできる?こう話しててもどうやって理解してもらえるかわからないんですけど、でもそうなんですよね〜、そう〜、あれをもう見た瞬間にわかったっていうのはすごいと思ったし、もう1つ感動したことがあって、スタッフを募集しますとポスターを出しましたよね?あの時サイレンスの仲間集まれって言った時にどういうポスターを描いていただけるんだろう?って思ったんですけど、あれ果林さんびっくりしませんでした?見た時に。どうでしたか??
松森:こんな発想があったんだって驚きましたね〜!
志村:ね〜!
松森:これができるのはよっぽど阿部さんが聞こえない世界に興味をもって色んなことを調べたり深く感じてくださったお陰なんだなって思いましたね。
志村:うーん。
阿部:そうなんですよね、私自身がみなさんとお打ち合わせさせていただいて、体で感じることができたのが、あ、こんなにも言葉ってたくさんの種類があったり、本当に平仮名、片仮名、漢字、だけではなくて手話の美しさや手話が表すいくつもの言葉の豊かさというものを感じることができて、それをなんか1人でも多くの人にこういうような言葉の世界があるし、そこに入ってきてください、ようこそ!っていう感覚を伝えたくて・・・どうしても正しさや、すごく手話もいいよって、手話も素晴らしいよってことを伝えても耳を貸してくれない人がいるかもしれない。ただ、そこにワクワクするような楽しさが入り口になっていると、結果的に手話の世界や、身振り手振りの顔や視線で物事をメッセージで伝えようということも、このダイアログ・イン・サイレンスっていう場を体感してくださった方は結果的に伝わっていくっていう、そういう入口と出口で感じることっていうのみなさんとの打ち合わせで固めていくことができたっていうのは、ものすごい得難い貴重な経験でしたね。
志村:うーん・・そう、あのとき指文字で募集を作ってくださったんですよね。あいうえおという言葉が指文字になっているっていう風に表現したらいいんでしょうか?
松森:広告ですよね、まず真ん中に手を平をひらひらさせて、集まれとか注目、拍手っていう意味の手話があるんですよね、その下に指文字でダイアログ・イン・サイレンスとあったんですね。この手の平をひらひらさせるこの表現を見て、聞こえない人はやっぱりなんだろう?って、これ手話かな?って思って近付いてみると下の方に指文字があって、あ、手話だって分かって、ものすごく感激したっていう声も聞いていますし。
志村:は〜〜・・・・・。
阿部:嬉しいですね〜。
松森:あの表現ができるのはもう阿部さんしかいないと思いました。
阿部:いやいやいや・・・(笑)
志村:ね〜〜〜。

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志村:そう、あのね、私は果林さんと出会って、言葉っていうことをより深めることができたというか、理解することができたんですね。その自分が発してる言葉とか聞いてる言葉というものが、音声を通す言葉しか知らなかったんだけど、その出会いから声ではない言葉?手話っていう言葉を知って、そこですごくなんだろう・・深みを増すことができたというか、表現の方法を変えたりとか、それから意識することができるようになったんですね。そしてその中で阿部さんとも出会って、されに言葉ってなんだろう?ってことをまた違った目線でみることができたんです。それを今日みなさんにも感じてもらえたらいいかなって思っているんですけど・・・・で!果林さん、あのね、果林さんは言葉っていうことを最初は耳で聞こえていて、ご自身で発していた言葉だったところから手話を知ることができて、言葉というものに対してさらに広げることができた、2ヶ国語知った・・・みたいなことですよね?きっと・・・・違うかな??
松森:そうですね〜、私はもともと聞こえていたので言葉に対してそれほど関心っていうのは持っていなかったんですね、子供の時は。でも中学生から高校生の間聴力がどんどん落ちていく中で、自分の体の変化と心が付いていかないんですね、体と心がバラバラになりそうな、そんな状態の時に、私は毎日毎日その時々の思いや気持ち、感情を、全部言葉にして日記帳に書いていたんです。毎日毎日自分の内面を見つめて言葉にすることで、多分自分自身との対話を理解していたと思うんですね。そうやって対話に支えられて生きてきたみたいなところがあって、自分自身との対話が周りの人と繋がる対話に今広がっていってるなって思うんですね。ですから私にとって言葉っていうのは人と繋がるためのものだと思っています。
志村:あーそうか〜・・・うーん・・。
松森:さらに手話を覚えたことによってもっともっと深みとか広がりができたように感じます。
志村:うーーん・・そう、で、それが阿部さんが作ってくださるコピーととても共通してるなって思ったことがあって、いっぱい思いがあると溢れ返っちゃって、単語とか色んな思いがバラバラになっちゃうんですよ。で、その内それ分かんなくなっちゃって。でもそれを1つ拾い上げてくれて、ほんとはこれだったんでしょ?っていう風に阿部さんが見つけてくださる・・それがすごく私は大好きで、なんか・・・阿部さんに書いていただけるとみなさんはそうやって感じてるんだろうなって風に毎回思うんですね。それはお書きになったご著書『コピーライターじゃなくても知っておきたい心をつかむ超言葉術』を拝読していてもそう思ったんですよね。あ、やっぱりこれきっと同じことだったんだ!と思ったりして。
阿部:そうですね、もう僕は『コピーライターじゃなくても知っておきたい心をつかむ超言葉術』という本を、3月にダイヤモンド社さんから出版させていただいたんですけど、「心をつかむ」っていう、私があなたの心をつかもうつかもう!と手を伸ばしてぎゅっとつかむっていうことももちろんそういう側面もあるんですけど、1番は相手の方が思ってることを、もう大きなキャッチャーミットを持って、もうどうぞ僕にその思いを投げてくれ!というようなキャッチャーとしての思いを受け止めて、あ、それで受け取りました!!というような仕事なんだなと(笑)それが心をつかむ、まず自分自身が心をつかむつかみ手として、キャッチャーでなければいけないなっていうのを、改めてたくさん本の感想をいただく中でもまずは受取り手であることが1番大切なことだなっと感じてますね。
志村:あーーそうかーー、すごいいいお話ですね〜〜〜、そうだったんだ〜〜〜。
阿部:いやいや・・・(笑)
志村:すごい、大きなミットを!今見えました!
3人:(笑)
阿部:ありがとうございます(笑)
志村:でね、来月からミュージアムが始まりますけど、ダイアログ・ミュージアム「対話の森」というようなテーマが付いてますが、阿部さんが思う「対話の森」はどんなイメージがあってどういうことが起きたらいいなって感じてるのか、教えていただけたら嬉しいなと思うんですけど・・・?
阿部:はい。ありがとうございます、私はこの「対話の森」で、よくみなさん言葉の中で、会話に花が咲く?お喋りをしていて楽しくて会話に花が咲くって言葉がありますけど、この場所からたくさんの対話の花が咲く、それが色んな実りを生んで、豊かな土壌をまた作り、この場所からいくつもの色んな対話が生まれていく・・・そういう場所になっていく、日本だけじゃなくて世界の方々も含めて、このダイアログ・ミュージアム「対話の森」発でいくつもの対話が生まれていく・・・そんな場所になるなと思っていて。で、対話って僕今ものすごく重要だなと思っていて、お1人お1人、私とあなた、僕と君・・・であったり色んな1人1人の関係性はあると思うんですけど、お互いがお互いを隣り合ったりとか、向き合ったりとかする中で、関係性を育んでいくっていうのがまさしく対話だなと思っていて。今SNSとかでたくさんの人とすれ違うように繋がりを感覚として抱けると思うんですけど、対話の力があることによってより確かな関係性が作れていけると思うので、もう「対話の森」に来るとその感覚っていうのをものすごく抱くことができるので、ぜひ1人でも多くの方に「対話の森」に来て、そういう関係性の育み方みたいなものを感じていただきたいですね。
志村:わーーすごい・・・・すごいね、果林さん・・・・!
阿部:(笑)
松森:そうですね〜本当に〜〜!花が咲くっていいですね〜〜!
志村:ね〜〜!もう見えちゃうようね・・・!勝手に花が咲いてしまったみたいな私の中で・・・。
松森:もう映像のように・・・
志村:そう〜!果林さん、それをアテンドとして今度は実際におやりになるわけですけど・・・?
松森:う〜〜ん!
志村:花いっぱい咲かせたいですね〜〜〜。
松森:そうですね〜〜〜。特に今こうしたコロナウイルスとか流行ってるような時だからこそ、できることはたくさんあると思うんですよね、きっと。
志村:そう、今はすごく笑顔が少なくなってるなって思ったんですよね。やっぱりマスクかけているからもあるかもしれないし、余計なお喋りしない方がいいと思ってる方がいるからかもしれないけども、なんかこうお店に行ってもなんとなくお喋りしないで、あんまり目も合わさないようになって、で、フイルムがあるから尚更声も聞きにくいし寂しい感じじゃないですか?なんかね。
松森:そうですよね、コロナウイルスが流行った3月ごろから少しずつマスクが増えてマスクが当たり前になったんですけど、そうした中で街を歩いていても、世界から笑顔が消えてしまったっていう風に思いますね・・・。多分それぐらい、聞こえない私は普段からすれ違う人とか周りの人の顔の表情を見て、笑顔を見て、話をする様子を見て、そこに笑い声があるとか話し声があるとか、そういうことを聞こえなくても感じ取っていたと思うんですよね。そうしたことはマスクで遮断されることによって本当に自分の周りから笑顔が消えてしまったと思いますし、話をしてるかどうかすらもわからないんですよね。
志村:本当ですよね、私この時代に生まれた赤ちゃんとか、今育っている最中の子供達とか、街から笑顔が消えていてなんかすごくどうなっちゃうのか心配で、お家では違うのかもしれないけど子供達とかってお家だけで育つんじゃなくって大勢の方達の中で育つじゃないですか。こんなに笑顔がない・・例えば電車の中とか街中で大丈夫なのかな・・・?ってすごく勝手に心配してるんですよね。
松森:そうですよね。だからこそマスクをしていても笑顔でいたいなって私は思いますし、私はそれこそダイアログ・イン・サイレンスから発信していけることだと思うんですよね。マスクが生活の中で当たり前となった状況で、マスクをしていてもどれぐらい伝えることができるのか、笑顔でいられるのか、また自分の体や顔の表情全部を使って身体感覚を伸ばすことができるのか、これが問われている時代だなって思いますね。
志村:本当にね〜、身体中使って笑顔が出せたらいいですもんね。先月ゲストに来てくださった方たちはお2人ご夫婦だったんですけど、目が見えない方だったんですよね。その時に、マスクを付けていると声がこもって聞こえにくいんだけど、でも笑顔の声は分かるんだって言うんですね、聞こえやすいんですって。だから表情を見ることもそうだし、声を聞くこともそうだし、笑顔でいることってとても大事なんだなって思ったので、果林さんのことをお話を聞いていて尚更そう思ったんだけど、いずれにしても全て全部いいんですよね、きっと笑顔でいるって。
阿部:うーん。
松森:そうですよね〜、でもそれは聞こえない人だけが感じてることだと思っていたんですね、でも今おっしゃっていた話にもありますし、今日の新聞を読んでても、お店で働いてる若い人がマスクをした状態で、例えば袋は必要ですか?とか、そうしたちょっとしたやりとりが聞こえにくくて繰り返し聞くと嫌な顔をされるとか、そういう前はなかったことっていう内容の新聞の記事があったんですね。それを読んで、聞こえない人だけではなくて聞こえる人みんなも同じように感じているんだなって思いましたね。
志村:あー本当にそうですね・・・やっぱりこういうのって、変えていけることですよね?本当はね?
阿部:うーん。
志村:ちょっと意識することによって1人の人が変わっていくと、笑顔って伝染しますよね。
阿部:いやーしますねーー。
志村:阿部さんの笑顔すごく素敵ですよね?
阿部:あーいやありがとうございます(笑)
松森:いいですね〜〜大好きです〜!
志村:私も〜!ラジオだからお見せできないのが残念だけど、もうでもお声で笑顔が分かるかもしれない。
阿部:いやーあの、僕もなんでしょう、笑顔の大切さって感じてまして、今って隔たりがたくさんできてしまったなって思うんですよね。それがマスクって隔たりで口元が見えなかったり、それこそスーパーとかコンビニ行くとお会計の時にプラスチックみたいな隔たりがあったり、ウェブの会議が増えたことによってPCのモニターっていう隔たりがあるなって思ってて、それをちょっと繋がるためにははみ出さないといけないなと思ってて、お互いがお互いを。そのためにも笑顔って1番身近でできるはみ出し方だなと思っていて、とても難しくなく、お互いが笑顔でいるっていうのが、お互いちゃんと聞き合うことができる態度表明だなと思う・・・すごく大事ですね。笑顔でいること。
志村:はみ出すっていいですね〜。
阿部:はい(笑)
志村:本当だはみ出してるわ〜〜〜!すごい〜〜!
松森:面白いですね〜!
志村:面白いね!
阿部:はい、はみ出したいですね、笑顔を。
志村:そうですね〜〜、だいぶはみ出した方がいいですね〜!
阿部:そうですね、気持ちをはみ出していきましょう。
松森:ダイアログ・イン・サイレンスって、そのはみ出すっていう経験のプロセスを感じることができると思ってるんですね、私は。それはなぜかというと、多分言葉が伝わらないっていうのは普段から音声や言語に頼ってるからですよね、そういった音声や言語からダイアログ・イン・サイレンスを体験すると、例えば目と目を合わせるだけで安心感があるってことがわかったり、少しずつ顔の表情や体を使って色んなコミュニケーションができることがわかって行くと、音声や言語を求める体から、体全部を使ってコミュニケーションできる体に変化して行くっていうプロセスがあるんですね。ですからそうした意味でもはみ出す・・・これはまさにダイアログ・イン・サイレンスなのかなって今思いました。
志村:本当ですね、いやダイアログって全部はみ出してますね、色んな意味で。
阿部:はみ出してますね・・!お互いがお互いを、繋がるためにも握手するためにも、ある種はみ出しあってるんだなって感じがしますね。
志村:本当ですね〜。この番組も本当は真っ暗い中でやってるので、結構はみ出してるんですよね。
阿部:はみ出してますね〜(笑)
志村:そう、時間もわからないしね、結構はみ出しちゃったりしちゃって〜そう〜、色んな挑戦をさせていただいてるなと思うんですけど、なんかこういうことが世の中に広がるといいですよね、はみ出していいんだ!みたいな。
阿部:そうなんですよね〜、手を取り合うってことはある種普段自分がいる所からほんの少しだけはみ出す、そうすることによって繋がり合えるのかなって思うんですよね。

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志村:あのね、私たちは多様性と・・その多様性を受け入れていく中でお互いがお互い同士で多様性って受け入れる必要があると思うんですけど、それを受け入れた中での可能性ってすごくあると思ってるんですよね。それを目指してこのミュージックをするんですけど、この発展がどういう風になっていくのかなって楽しみで、今私たちはすごくドキドキしながらこの準備を進めてるんですけど、阿部さんにとってのダイアログ・ミュージックの期待ってどんなことを感じられているのかなってお聞きしたいんですけど・・・?
阿部:はい、多様性って言葉がすごく色んな所でここ数年キーワードになってきていて、私もその話をたくさんの所、ニュースだったりそれこそ仕事の中で聞くようになったんですけど、僕の中で多様性っていうものを考える上でいつも思い出すことがあるんですけど、2016年、今から4年ぐらい前に音楽の「クリープハイプ」というロックバンドの尾崎世界観さんという方が教えてくれた言葉があって「混ざることによって薄くなるんじゃなくて濃くなるものがある。混ざることによって濃くなるものがある」っていうのを言ってくれたことがあって。ダイバーシティってそれぞれお互いが違うし、考えてることや普段やってることも違うけども、この場に集まって混ざり合うことによってなんかお互いの中でのポジティブな感情であったりお互いの繋がりっていうものを濃くしていくことができるものだなぁと思っていて。だからダイアログ・ミュージアム「対話の森」っていうのはダイバーシティっていうものをよく見聞きはするけどもちょっとまだなんだろうな?と思っている人にも、あ、こういうことなんだ!あ、こういう風に繋がりや関係性を深く濃くしていけるんだっていうのを体感できる場だと思うので、もう本当に繰り返しになっちゃうんですけど、1人でも多くの人にこの場に来て味わって欲しいんですよね、この時間を。
志村:本当ですね〜・・・素敵だなー、混ざり合う・・いいですね、濃くなってね。
阿部:濃くなっていくっていう。
志村:いやー、果林さんどう?今のお話。
松森:もう阿部さんのお話がとても印象的すぎて・・・自分の思いがかすみそうです・・・(笑)
阿部:いやいやいや・・(笑)そんなことはないです。
松森:そうですね、私としてはダイアログ・ミュージアムにあたっていつも頭の中にあるのは、ダイアログの創設者のハイネッケさんの言葉なんですけど「人間って人と人との出会いによって成長する」っていう言葉を繰り返しおっしゃっていましたよね、その言葉の意味っていうのをダイアログ・イン・サイレンスに来るたびにいつも実感しています。本当に多様なお客様がいる中で、みんな違うんですよね。でもどんな出会いにも必ず得るものがあって、正に足し算ではなくて掛け合わせていく・・・そういう状況が生まれるのをいくつも見て来た中で、これは私だけではなくてもっとたくさんの人に経験してもらいたいと思うんですね。私自身がこの対話によって支えられて来たので、対話の大切な宝を1人でも多くの人と目と目を合わせて体験していきたいなって思いを、このダイアログ・ミュージアムの中に持っています。
志村:そうかーーそうか・・・素敵なことだ・・あのう、改めてお聞きしますけど、果林さんにとっての対話とはどんなものですか?
松森:対話とは、繋がることですね。やっぱり聴力を失って人生の途中で聞こえなくなるっていうのは、音や声の情報を失うこととか、周りとのコミュニケーションを失うということ、それは結果的に人との繋がりを失うとか、社会との繋がりを失うってことだったんですね。そうした経験があるので、私は周りとの繋がりを強く求めていたって部分があると思うんですね。今はダイアログ・イン・サイレンスに関わるようになってからお互いの中にある思いや価値観を言葉にして、それを分かち合うことによって強い信頼関係を作り上げていく、そうしたプロセス全てが私にとっての対話だと今は思っています。
志村:あーそっかーーー、ありがとうございます・・・!阿部さん、いかがですか?
阿部:私にとっての対話なんですけども、相手から見える景色を想像することだなと思っていまして、私自身が見えてる世界っていうのはもちろんありますと。で、そこからやはり1歩1歩踏み出してみて、相手の方は今どんなことを思っているだろうな?とか、感じているだろうな?とか、考えているだろうな?とかを想像してみるってことがとても大事かなと思っていて。私がその相手の方になることはできないけど、相手から見える景色や考えを想像することはできるので、そういう思いが重なり合うと良い対話っていうのがさらに生まれていくのかなと思って、想像し合いたいですね・・・!と思ってます・・・!
志村:あーー素敵だなーーー。すごいですね、お2人とも繋がることとか相手のことを感じながら・・それが対話の醍醐味ですね。
阿部:醍醐味ですね。
志村:うーん・・・すごいな〜〜〜。なんか素敵なお話がいっぱいお聞きできました。ありがとうございます。
阿部:ありがとうございます。
松森:ありがとうございました。




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