DIALOGUE RADIO -IN THE DARK-

日曜の深夜。全てのしがらみから離れて
本当に「独り」になっている特別な時間。
人は誰もが不安や悩みを持っているはず。
この番組は、自分の心と対話することの大切さを伝え、
明日への活力を求める人への応援メッセージを
発信するラジオ番組です。

EVERY SECOND SUNDAY

25:00-26:00 ON AIR

真っ暗闇の中で、心と対話する時間を。
志村 季世恵の写真

志村 季世恵

バースセラピスト

板井 麻衣子の写真

板井 麻衣子

J-WAVE NAVIGATOR

MESSAGE TO STUDIO

番組のオリジナルPodcast 配信中

Apple Podcast Google Podcasts Spotify Amazon Music

MESSAGE

人は他人と比較してしまう生き物だと思います。
人より、恵まれていると喜んだり、
人より、うまくいかないと落ち込んだり、
SNSが生まれたことで、自分を誰かと比較する機会も増えてきました。
そんな今だからこそ自分の心と対話する時間を大切にしたいと思います。
何をしたいのか、何が悩みなのか、何に希望を持つのか。
その積み重ねが幸せを感じる近道なのではないかと思います。
幸せは、自分の心の中にある。


2022.06.12
GUEST

第48回のゲストは及川美紀さんでした


PHOTO


DIALOGUE

志村:おいちゃん、こんばんは。
及川:こんばんは。
志村:今日はありがとうございます。
及川:こちらこそ、よろしくお願いします。
志村:お願いいたします。とっても嬉しいです。
及川:私もです、季世恵ちゃんとこうやってゆっくりお話できる機会をいただけて。
志村:あのね、おいちゃんが初めてこのダイアログ・イン・ザ・ダークに来てくださったのって、2年ぐらい前でしたか?
及川:2年ぐらい前です。私ね、えっと、2020年の冬だったと思う。
志村:そうですよね。寒いときでした。
及川:寒いときでした。年末に近い12月だったかな?
志村:ね〜、なんですけれども、結構回数を重ねてくださっていて、既にもうベテランの方になっているような気がするんですけど。
及川:うん、はまっちゃいましたね。
志村:は〜、ありがとうございます。そういうのをね、病み付きって言うんですって。
及川:あー、確かに、病み付き、病み付き・・・!そう。
志村:ね〜、そうなんです、それでちょくちょくいらしていただいて、私はその度にいつも感動していて、お忙しいのはよく存じ上げてるんですけれども、それでも隙間の時間を作ってくださってる、そのこう・・・
及川:そう、ダイアログ・イン・ザ・ダークタイム!なんかね、実は、2020年の8月にこちらができたじゃないですか?私たまたまそのオープニングのときにここの前を通ってるんですよ。
志村:あ、そうでしたか!
及川:そう、たまたま本当に近所に予定があって、この前を通ったときに、なんかすごくキラキラしていて、多分皆さんオープニングの準備をしていらしたのか、人が忙しそうに動いていて、そこにダイアログミュージアムって書いてあったんですよ。あ、ここミュージアムなんだと思って、「対話の森」って書いてあって、一体このミュージアムは何なんだ?と思って気になって検索したんです。
志村:あ、そうでしたか〜、知らなかった〜!
及川:そうなの。そのときに、いきなりここなんですか?って入っていく勇気は私にはなくて、気になる存在で、すごくなんか、どういうところなんだろう?っていう好奇心で見ていて、気になってたんですその後ずーっと。で、たまたま知り合った方がFacebookで書いていて、私ダイレクトメッセージを送って、行きたいんです!って。そしたら、明後日だけど来る?って言われて、たまたま本当に空いてたんです、その時間。これはもう行くしかないと思って、行きます!って言って体験したのが初回だったんです。
志村:うわ〜・・・なにか今すごく嬉しい気持ちでこう・・・なんでしょう、私達が知らないところでどなたかがそうやって調べてくださって、いつ行こうかな?って。
及川:そう、でもね、これみんなそうなんだと思う。なんとなく気になっていて、検索して、なんだろう?と思ってるけど、ポンって背中を押してくれるのを待ってる人たちってきっといるんだろうなっていうのを思っていて、いつか行きたい、いつかって、やっぱりいつかのままで終わっちゃうことってあるじゃないですか。それのきっかけを作ってくれた方が私はたまたまFacebookに書かれた方で、ダイレクトメッセージを送ったら来る?って気楽に誘ってくださって、行く行く!って言って、私は全く知らない方たちと一緒に、その方は自分の友達と行くけどいい?って言って混ぜてくださったんですよね。それがすごく嬉しくて、よそ者が1人入り込むのに、喜んでみんなが歓迎してくださって、一緒に体験しよう!って楽しんでくださってすごく嬉しかったんですよ。で、やっぱり感動するじゃないですか。何か自分が今まで見たことのない世界とか、使ったことのない感覚とか、あるいは自分がコミュニケーションできてると思ってたことが実はちゃんと伝わってないみたいなことにも気づくことができて、で、ここの体験って一期一会なので、体験する度に違うじゃないですか。
志村:違いますよね〜。アテンドによっても違うじゃないですか。
及川:そうそうそう。
志村:私24年ぐらいダイアログをやっていて、多分私が一番長くこの暗闇に入ってるはずなんですけど、同じ感情で同じ感覚で・・・何だろうな、毎回勉強があって、毎回発見できるって、何なんだろうこれ?って思うと、でも実はもしかすると、家庭の中でも本当はそうなんだろうなと思ったりとかしていて、同じってないんだろうなって気づくんですけど・・・
及川:確かに。見えてるから、なんとなくわかったような気になっちゃってるんだけど、でも確かに仕事でも、普通の日常の生活でも、会ったことのない人と会ってることって本当に山ほどあって、昨日と同じ場所でも違う体験をしてることっていっぱいあって、何かそういう感覚を忘れちゃってるのかもしれないですね。鈍感になっちゃってる。忘れちゃってるっていうか、鈍感になっちゃってるのかもしれない。
志村:そうかもしれない。そうすると何かここがそういうふうなことにちょっと気づかせているのかなって思ったりして。
及川:そう。この暗闇に入る度に、今回はこうだった、ああだったって私すぐ人に喋りたくなるので喋っていると、暗闇仲間がどんどん増えて(笑)
志村:闇友が(笑)
及川:闇友が(笑)
志村:いやー、何かそういうことを聞くと、おいちゃんってもしかすると人が好きなのかな?
及川:そう・・・うーん、でもね、そんなに人懐っこい方でもないし、割と人見知りもするんですよ。うちの娘に言わせると、お母さんは友達が少ないみたいなことを言うので、そういう意味ではね、そこまで積極的ではないんだけれど、そんな積極的ではない私を誘い出してくれる人とかが世の中にいるので、何かそういう人たちにあやかって私ができることは、ちょっとやっぱり約束を取り付ける(笑)
志村:そっか。
及川:少ない機会で興味を持ってくれた人?そうだな、興味を持ってくれた人にやっぱりちゃんと答えるっていうのは、やりたいなと思ってる。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

志村:そういうおいちゃんが、ポーラのね、社長になられた。2年半前でしたか。
及川:はい。
志村:それまでの経緯というのかな、女性で初めてですよね?
及川:まあ、そうですよね。何か今更初めてか?みたいなのもあるんですけど、2020年の1月に社長になって、ポーラって創業から90年以上続いてる会社なんですけど、国内大手化粧品メーカーと言われているところでは、やっぱりちょっと初めてだったというので、少し何か新聞にも出ちゃったりとかして私は自分が一番驚いて、化粧品会社で女性社長っていうことで、こんなに驚かれる世の中なんだまだ日本はって。
志村:あ、私ね、それはそう思った。
及川:うん。
志村:確かに、本当に。
及川:何か女性の労働力は求めてたけれども、意思決定とかね、事業経営とかね、そういうところには、やっぱりまだまだ参画してる人が少ないんだなっていうのをすごく思います。
志村:そうなんですよね。
及川:何か多分、女性の能力にもっともっと期待をして、特にそこは男女差ないじゃないですか、能力っていうことにおいては。
志村:ないです、ないです、全然ないですよー。
及川:そう。だけど、もっともっと期待をして、多分いろんなチャンスを渡して経験を積むっていうことが、やっぱり今まで少なかったんだなっていうのはすごく思っていました。私はたまたまそういう意味では経験する機会を与えてもらって、私の前にやっぱり役員をされてた女性たちが何人かいらして、先輩たちが作ってくれた道っていうのも私の場合はすごくあるんです。当社の場合は女性部門長ももう30%、女性役員も4割今いますから、そういう意味ではある程度の数が溜まっているので、先人たちが道を作ってくれた、後輩たちが続いている、女性たちに様々な経験を積む機会を男女問わず先輩たちが与えてくれたっていうことがあるので、多分今までそういうことが日本のビジネスの社会の中ですごく少なかったんだろうなっていうのは思うんですね。あともう1個は、やっぱり家庭の問題。すごく機会を与えられて頑張りたいんだけれど、子育ての両立でどうしても中々そうはいかなかったりとか。
志村:そうです、本当にそう。家庭との両立って本当にあると思うんですよね。大体育児に参加できない、例えば男性の場合は忙しくて、お父さんも関わりたいんだけどやっぱり忙しいとかあるじゃないですか。その辺りって、おちゃんはどうだったんですか?お家のご協力とかって・・・?
及川:そうですね、まあ、娘が1人いるんですけど今25歳なので、今の時代とはちょっと違う、25年前に子供を産んでるので、比較的やっぱりまだまだワンオペレーションと言われていた時代に私は子供を産んでるんですけど、基本家のことは私がやってましたやっぱり。うちの夫は出張が多かったので、そこまで参画できなかったっていうのもあるんですけど、時々保育園に送ってってくれて時々お迎えに行ってくれるぐらいの感じですかね。食事を作るところまでは中々行かなかったっていうのと、私の場合は彼がやらなかったっていうよりも、私がそれを夫に期待しなかった。「やってよ」っていう一言をやっぱり言わなかったんですよね私。私の世代の価値観なので、それはやっぱりお母さんがやらなきゃって私が思い込んでいた。で、もう今家族なので、そういう時代ではないし、その価値観がやっぱり違うねっていうことはみんなだんだんわかってきていて、子育てはお父さんもお母さんも両方ちゃんと責任を持ってやるんだ、だから家事はお母さん、仕事はお父さんみたいに分けずに、みんなで「チーム家族」として家庭を運営していくんだっていうところを、最近の子育て世代の方はもうちゃんとわかってるんですけど、私たちのときはまだまだワンオペだったかなっていうのはすごく思います。
志村:そうですよね。そのときにね、多くのお母さんは頑張ってもっと働きたくて、自分の能力を使いたい、活用したいんだって思う方が多いんだけれども、やっぱり駄目かなと思って辞めてしまう方って多いですよね。
及川:多いですね。
志村:そう、そこでもうおいちゃんは越えたんですね、きっと。
及川:そう、私、うちの家訓は「ホコリじゃ死なない」なんですよ。娘とよく笑いながら言うんですけど、成せばなる、なんだけど、一生懸命頑張っても駄目なときは、そんときゃしゃあないって。もう諦めるんです、楽天的に。その時はしょうがない、もうできなかったらそん時はそん時!みたいなことをよく言ってるんですよね。最後はホコリでは死なないから何とかなるみたいな。掃除ができなくても洗濯物が溜まっていても、洗い物がちょっと溜まっていても、まあなんとか、3日ぐらいは何とか死なないよって(笑)何かすごい不潔な人みたいに思われるかもしれないけど(笑)それが娘と夫と我が家の家訓って言って、「成せばなる」「そんときゃしゃあない」「ホコリじゃ死なない」っていう。
志村:いいですね〜。
及川:それぐらい気楽に、できない自分を認めて、完璧じゃなくてもいいじゃない、頑張ってるんだから!みたいな形で許してあげるっていうことを3人で割とそこは握り合ってやってる。
志村:そっか、共通の大切なこと。
及川:だからね、できない人を責めない。何かみんなおおらかに、今日疲れてるしね、アハハ!出前取っちゃう?アハハ!みたいな感じでやってるんですよ。
志村:うん、大事。
及川:あとは、夫の実家が近かったのでは、夫の母にはすごくお世話になって、でもうちの母も割と割り切った方で、できないときは本当にできないってちゃんと言うから、やれるときはやるわよって言ってくれて、まあ子供を預ける。で、そのときに私は、もう本当に心から「ありがとう」っていうことをちゃんと伝えようっていうのを思っていて、「お母さん、遅くなっちゃったんだけどありがとうございます!こんな時間まで見てくれて・・・!」みたいな感じで、このときに「ごめんなさい」って言っちゃうと、娘も「何か悪いことしてるんだ、お母さん」って思っちゃうし、おばあちゃんにも悪いって思っちゃうし、ちゃんとすいませんみたいなことも言うんだけれど、基本は「ありがとう」の方がいいなと思っていて、「お母さん遅くまでありがとう!」とか「ご飯食べさせてくれてありがとう!」とか、ありがとうをいっぱい溜めていくとお互いに気持ちがいい。もしかしたら母に言わせると都合のいいこと言ってんじゃないわよって言われるかもしれないんだけど、でもおばあちゃんがいてくれてよかったねとか娘に言うと、娘もおばあちゃんにすごく感謝するじゃないですか。
志村:そうですね、本当そう思う。
及川:おばあちゃんにも、忙しいのにこうやって時間作ってくれてありがたいね!とか言って、それぐらい人に頼る自分も認めて、でもお母さんにはすごく感謝して、自分の実家がすごく遠くて実家には頼れなかったので、もう感謝しかないです本当に。
志村:本当ですよね。私も身内の人たちにだいぶ助けてもらって、子供4人育てたんですけれど、
及川:4人すごい!季世恵ちゃん・・・!
志村:子供のことをね、本当に可愛がってくれて、母もなんですけどね、意外と私の場合は友達とか仲間の人たちが結構家に出入りしてくれて、勝手にご飯作ってくれて、すごいもうね、お風呂も洗ってくれていてとかってことが、未だ続いてるんですよ。
及川:あ〜すごいな〜、私さすがにお風呂洗ってもらったことはないんだけど、子供が小学校のときに基本給食だったんだけど、今日はお弁当みたいな、突然お弁当のときってあるじゃないですか、課外学習とかのときに。
志村:あるある。
及川:私お弁当は、これは私の名誉のために言うんだけど、ちゃんと作ってたんですよ。だけど、娘が持って行くのを忘れたの。で、学校に行くまでの間にお友達のお母さんが、私信用がないもんで、きっとあそこんちのあのお母さんはいつも忘れるから今日も一応念を入れとかなきゃいけないって言って、うちの娘に「お弁当持ってきた?」って聞いてくれたお母さんがいたんですよ。そしたらうちの娘が「あ、忘れた!!」って言ったんです。そしたら周りのお母さんは、それは大変!!って言って、もうみんなで電話してくれて、「私の家にはご飯あるけどおかず余ってる家ない!?」みたいな感じで次々、通学路はうちが一番遠いんですね、で、通学の途中途中で友達のところに寄っていくんですよ。うちの娘の小学校って地域の学校なんだけど、集団登校じゃなくて友達と待ち合わせて行くタイプだったんだけど、友達の家に1人寄り2人寄りしてる間にお弁当が完成しちゃったの。
志村:すごすぎ・・・
及川:すごいですよね。ママたちのネットワーク。で、私は駄目ママの烙印を押されたんだけど、本当にもう何やってるの!私たちみんなで用意したわよ!って言われたら私が作ったお弁当よりすごい豪華なのが出来上がったんだけど(笑)何かそうやって助けてくれる人たちがいて、本当にありがとう!!って言って、みんなも1人の小学生を助けたと思って喜んでくれて、そうやって助け合っていくことを「申し訳ない」って思っちゃうと萎縮しちゃうんだけど、「本当に助かったありがとう!あなたたちがいてくれてよかった!」って言ったら結構笑い話になるじゃないですか。何かそういうね、感謝していく世の中って、ダイバーシティ&インクルージョンの世界には絶対必要だなと思いながら、会社でも働くお母さんたちって、謝りながら働いてるんですよ。
志村:そうなんですよ〜。
及川:「ごめんなさい、時短なんでこれで帰ります、すいません」とか、会議中とかでも、やっぱり保育園のお迎えとかがあると「すいません、途中なんだけど帰ります」みたいな感じで、やっぱりみんな謝りながらいるんですよね。で、保育園の先生にもやっぱり「5分遅刻しちゃってすいません!」「遅刻しちゃいました!」とか、子供にも「ごめんね、早くお迎えに行けなくて」みたいな感じで、「ごめんね」を1日に働くお母さんたちは一体何回言ってるんだろう・・・と思うとちょっと切なくなっちゃって、これをみんなで「ありがとう」って言える世界にしたらすごい優しくなるのになと思っていて、例えば「私は早く帰らなきゃいけないのに、みんながそれを認めてくれてありがとう」とか、声をかけて「あなたもう6時だから帰らなくていいの?」って言って「あ、声かけてくれてありがとう」とか、会議途中で出なきゃいけなくても「議事録送ってくれてありがとう」とか、何かそういうふうにちょっと気持ちを切り替えられる世の中にしたいなーって今すごく思っているところです。
志村:大事ですよね。本当にそう、わかります、それも。
及川:そう。
志村:うーん。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

志村:いやー、今日はもうすごく今包まれています。ありがとうに私自身が。
及川:あ〜ありがとうございます、もうそう言っていただけるだけでありがたい。
志村:いや、大切なお話をおいちゃんありがとうございます〜よかった〜。
及川:こちらこそ。
志村:あのね、今「ありがとう」を続けながらおいちゃんはお仕事されていて、どんなことをこれからポーラさんでまた実現したいと思っていらっしゃるんですか?
及川:あ、それは中々難しい深い質問。ポーラって、人の可能性をすごい信じてる会社なんですよ。元々1929年創業なので今年で93年目になるんですけど、出だしは「最上のものをお手渡しで」っていうことで、訪問販売、量り売りから始まった会社なんですよ。で、創業者の方が、手の荒れた奥様のために、その妻の手荒れを治すクリームを作ったっていうのが出だしなんですね。なので、愛から始まった会社なのを私たち社員はすごく誇りに思っていて。オリジン、一番最初が、大切な人を思う気持ちから始まった会社なんですよ。厳しい生活とか、いろいろね、子育てや厳しい生活の中で手の荒れてしまった妻のために、最上品質の最高のものをしっかり作って、まずはそれを治したい。でそれを欲しい人に分けてあげたい。高価なものだから、必要な分を必要な分だけ量り売りで、しかも量り売りってことはお顔を見て売るわけじゃないですか、必ず対面で売るわけじゃないですか。ちゃんと使い方をお伝えして、こういうふうに使うといいよっていうことを言って、対面でやるってことをすごく大切にしていた会社なんですね。なので創業者の言葉で「美しさを販売し、商品を奉仕せよ」っていう言葉があって、私たちはそれも大好きなんですね。私たちが売るのは、美しくなるという可能性であって、商品はそれをサポートするもの。だから、物売りじゃないんだよっていうことを言ってずっと私たちは育ったんです。
志村:そっか。
及川:なので、これからやりたいことも実はそこのベースがすごくあって、誰かの可能性を高めることを本当にちゃんとやりたいと思っていて、2029年に当社は100周年を迎えるんですけど、2029年のビジョンに「私と社会の可能性を信じられる、つながりであふれる社会を作ろう」っていうのがポーラのビジョンなんですね。
志村:あ〜素敵ですね・・・。
及川:それをね、すごい実現したいんです。
志村:そうかぁ・・・ありがとうございます。あのね、おいちゃんは今社長をしていらっしゃるけれども、おいちゃんの人生として、今後の会社の目標と重なってるんじゃないかなって勝手に思ったんだけど・・・
及川:あ、でもやっぱりね、どんどんどんどん重なってきていて、やっぱり仕事とプライベートの垣根はどんどん無くなっていくので、社長という立場になるとますますそうなっていくんだけれど、でも私は会社員なので、いつか社長ではなくなるし、いつか会社も去らねばならない。だけれども、いる間にはしっかり自分の役割を全うして、それが会社のビジョンと自分のパーパスとがあってる方が幸せだしハッピーじゃないですか。
志村:そう思います。本当にそう思う。
及川:で、いつか会社を卒業したときに、もう何か同じようなことを思って、また違う側面でそれが実現できたらいいなっていうのはすごく思います。
志村:うわ〜、今私感動して鳥肌立っています。
及川:ありがとう。私ね、元々キャリアのスタートが販売教育なんですよ。ポーラに初めて入社して、一番最初にやった仕事がトレーナーみたいな仕事で、当時私が入った30年前は訪問販売がほとんどだったので、美容のことも知らない、化粧品のことも知らない、子育てを経験して久しぶりに仕事をするっていうことで、全くその化粧品販売に対してのノウハウがない人たちがポーラに登録してくるんですよね。その方たちに、商品の特徴はこうですよ、お化粧ってこうやってやるんですよ、マッサージはこういうふうにするんですよ、エステはこうやってやるんですよっていうことをお伝えしながら、お客様ってこうやって増やすんですよとか、商売ってこうやってやるんですよっていうのを、教えていくっていうとおこがましいんですけど、それが成長できるようにサポートするという仕事をずっとしてたんですね。私それがすっごい面白くて、人ってやっぱり変わるんですよ。で、最初は右も左もわからない、人に化粧品をおすすめするとか、お化粧のやり方をお伝えするっていうのも全く初めてで自信がなかった人が、ちょっと練習してお客様にお話して、何かちょっとずつできるようになることが増えてくると、どんどん自信をつけていって、どんどん成長していって、目の前で人がどんどん変わっていくんですね。で、それがすごいなと思って。しかも私は販売実習とかもやるんですけど、あまり売れない人だったんです。もちろんゼロではないけれど、本当に販売力があったかっていうと実はなかったので、私根本でやっぱり人に商品をお伝えして買ってもらうことができる人っていうのは尊敬してるんですよ。だってやっぱりね、信頼してお客様はお代金を払ってくださるわけじゃないか、なので、自分の説明を信じてくれる人がいるっていうのはすごいことですよね。
志村:うん、確かにそう思います。
及川:ね。30年前の当時は訪問販売だったので、ピンポン〜ごめんくださいってやって初めて会った人が、あなたの言ってることを信用するわって言って買ってくださるわけだから、そういうことができる人って、すごいな!って、私は本当に売れないセールスマンだったので、すごいなと思ってリスペクトしながら、だったらやっぱりこの方たちがすごく頑張れるようにサポートしよう。なので新製品をわかりやすく伝えようとか、美容の技術をわかりやすくお教えしようとか、エステをやるときに自信持ってできるようにコツをちゃんと教えようとかをすごく思っていたので、この仕事をね、65歳の定年までやろうっていうのを心から思ってたんです。本当にね、販売をやる人たちって、まあ商売って全てそうなんですけど、いいときもあれば悪いときもあるじゃないですか。なので、悪いときにはちゃんと寄り添って、いいときにはあんまり慢心してるようだったら、いやここは気をつけた方がいいよとか、もっとこういうことをお客様にちゃんとお伝えした方がいいよみたいなことを時々アドバイスさせていただいたりしながら、フラットに寄り添うっていうことがすごく人の成長には必要なんだなって思っていて、何かその仕事がすごい楽しかったですね。
志村:あ〜わかる気がします。
及川:だからね、やっぱり私の中にも、多分そういう意味では人の可能性に寄り添うみたいなことがずっと入社当時からの大好きなこととしてあったのかもしれないなっていうのは、今改めて思います。
志村:いやそうですよ〜。だからこそですよね、こうやっていろんなことを皆さんに発信できていて、そして多くの方たちはおいちゃんのメッセージで元気をいただいている。私もその中の1人だけれども。
及川:ありがとうございます。でもね、まだまだ本当に伝えたい人たちにちゃんと伝わってるかっていうと、課題が多いんです。だから伝え方って、私はダークのアテンドの皆さんが暗闇でしっかり伝えるじゃないですか。そこにすごく学んだり、サイレンスのアテンドの皆さんも、何て言うんだろう、ボディーランゲージだったり、目の輝きだけで伝えたり、だから伝え方の可能性って本当はもっとたくさんあるのに、私は一体何を伝えているんだろう?ちゃんと本当に伝えたい人たちに私の気持ちとか考えてることとかがちゃんと伝わってない。やっぱりこのコロナの中でいろんな不安になってる人がたくさんいる中で、自分の会社の人たちとか、あるいはビジネスパートナーとかお客様とか、本当にやっぱり伝えなきゃいけない人たちにちゃんと伝わってないもどかしさって私すごくあるんですね。で、やっぱり自分の伝え方ってまだまだなんだなっていうことと、やっぱり伝えるっていうのは、相手側、受け手に全部選択権があるじゃないですか。私がどんなに言ったよ?とか伝えたよ?とか言っても、聞いてる人が伝わってないって言ったらそれがもう100%正解じゃないですか。「おいちゃんの言葉伝わってない」って言われたら、もうそれを受け入れるしかないんですよね。とすると、やっぱり自分で反省するしかないなと思って、ありとあらゆる手段を使って、中々リアルで会えない時代の中でどうにかしてちゃんと相手が納得して、あ、そういうことだったんだっていうふうに、気持ちよく受け入れてもらえるような伝え方っていうのはすごく大事なんだなっていうのを今すごく思っています。
志村:本当ですね〜。これね、でもおいちゃんだけじゃなくて、特にリアルがなくなってしまったこのコロナ禍の中ではね、まあ今だんだんリアルは戻ってきてるけれども、でも会えなかった、手を触れることができなかった、生のことができないって、すごい時間かかるじゃないですか、もどかしさもいっぱいあるし、その中で出来なかった自分がいっぱいいる事を感じる方って多いんですよね。
及川:うん・・・本当にすごく多くて、今年ちょっと蔓延防止が解除されてから、日本全国のポーラのショップに少しずつ会いに行ってるんですよ。そうするとやっぱり対面でお話すると、あ、そういうことだったのね!とか、ちゃんと私たちを見てくれてるのね!とか、でもここだけはどうしても伝えたいんだけど、私たちここに困ってる、みたいなことをやっぱり対話でやると全然伝わり方が違うんですよね。だから、Zoomやオンラインでも顔は見れるし言葉も繋がるし言ってるつもりなんだけど、やっぱりコミュニケーションってもっとお互いに対話をしながら、「伝わった?伝わったよ!」とか、「今ここにいる?いるよ!」みたいなことを対話で伝えないと、中々お互いに理解し合うというところにはならないんだろうなと思って。だから対話の可能性っていうものを常に私に教えてくれて、気づかせてくれるのが、ここなんですよね。だからハマっちゃうんです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

志村:あのね、いつもこんな夜中に、このラジオを聞いてくださってる方がいらっしゃって、その方たちに、明日元気になるような言葉をいつもいただくんです。ここに来てくださる方に。おいちゃんにも何か一言、こうとするとハッピーになるよ?とか、明日いいよ?とかありますか?
及川:そうですね。あのう、夜にこうやって起きてると、何かいろんなことを考えちゃうじゃないですか。で、眠れない夜って必ずあると思うんですよね。そういうときに私が時々やるのは・・・私、眠れない夜って実はあんまりないぐらい疲れ果ててパタッと寝ちゃうんですけど、それでも脳がウワーッと覚醒しちゃって、全然まどろみに行かないときってあるんですよね。でも、そういうときに私いつも思うのは、自分が今日何をできたか?できたこと数えをするんですよ。そうすると、すっごいささやかなんですけど、朝起きれたじゃんとか、ご飯作ったじゃんとか、ゴミ出したじゃんとか、当たり前のことなんだけど結構やれてるな?みたいなことを考えて、自分ができたことをいくつか数えるんですね。そうすると、本当に当たり前の1日なんだけど、あ、これもできた、あれもできたって思うと、ちょっと自分を肯定することができるんですよ。で、そうすると、明日も多分朝起きて、コーヒー飲める自分がいるとか、ちょっと家の床を簡単に掃除機かけれる自分がいるとか、何かそういう自分をちょっと褒めるみたいな感じで、夜いいとこ探しをすると、結構疲れが取れるんですよ、私はね。
志村:あ〜、いいですね。そっか、できたことを数える。
及川:そう、数える。本当にささやかなんですよ?靴を揃えたとかね、お皿洗ったとかね、結構上出来じゃんみたいな感じで。で、自分が、いろいろ忙しいし明日も多分忙しいけど、こうやって毎日何かしらちょっとできてるんだよねっていうふうに思いながら、自分を励まして寝る。
志村:そう、いいな〜。何しろ今日、私たちの話を聞いてくださいましたもんね。
及川:そうなんですよ。
志村:すごいよ。
及川:こんな夜中に、こんな私の話を聞いてくださってるだけで、何か本当にすごいなって思うんです。
志村:いやあ〜、何とかこの時間、今ね、聞いてくださってる方たちの姿がなにか浮かんできますね、そう思うとね。
及川:うーん何か、少しでも長い夜の慰めになればいいなと思いながらも、あんまり私も大したことが言えないですし、課題の多い人生を歩んできているし、中々すごいことも言えないんですけど、でも悩みながらも1日1日、1歩ずつ1歩ずつ、それこそ3歩進んで2歩下がることも山ほどあるんだけれど、何か、毎日の日常に本当に感謝しながら、明日も朝日が昇ることを喜べる自分でいたいなといつも思っています。
志村:は〜・・・おいちゃん、今日こうやってお会いできて、お喋りできて本当に嬉しかった。
及川:ありがとうございます。何か・・・やっぱり自分の思いをこうやって言葉に乗せるって難しいなって今でも思っているんですけど、それでも聞いてくださる人がいることに本当に感謝して、この私の拙い話の中から、なにか一つでも拾ってくださる方がいることに本当に心から感謝して、今日聞いてくださってる人全員にありがとうってお伝えしたいです。そして、こうやって私と一緒に時間を過ごしてくれた季世恵ちゃんにも、心からありがとうございます。
志村:いやぁ、本当に嬉しい。ありがとうございました・・・!



ARCHIVE

選んでください。

SUPPORTER