20240712 ONAIR
7月の主演
倉沢杏菜
長澤樹
ショートストーリー
『誤送信の神様』
「誤送信しましたね」
「だ、だれ?」
きっとあなたもこの感じ、味わったことがあるのでは…?

少し前に飛行機で、『They Shot the Piano Player』というドキュメンタリーを観たという高崎さん。
主人公はテノーリオ・ジュニオール(Tenório Jr.)というピアニスト。
彼は、ボサノバの黎明期、ジョアン・ジルベルトがボサノバをつくりだして、世界に衝撃をあたえたあの時代に
活躍した…正しくは活躍しかけたブラジルのとても才能あるピアニスト。
高崎「そのピアノはややビル・エヴァンスっぽい感じで、ものすごく有望だったのに、
わずか数年のキャリアで、忽然と姿を消してしまったんです。
家族も子供も仲間も愛人もみんな置いて、まさに突然。
でもそれから何十年もたって、彼の音に惹かれたニューヨークのライターが彼がなぜ消えたかを追うんです。」
飛行機で見たので記憶は曖昧だという高崎さんの話では、様々な人へのインタビューは
肉声で、カメラなしの取材を重ねて、その音にアニメーションを与えたと思われるもの。
そんな不思議なドキュメンタリーは、軍事政権による支配が横行していた当時の南米での、
反体制の疑いをかけられただけで拉致・虐殺の横行が描かれていたそうです。
高崎「テノーリオ・ジュニオールもそうだったようで…」
ピアノ以外のことが何もできず、政治的な発言などしたこともない。
行方不明になったのは1976年3月18日。
ショッキングな作品は、そう昔のことでもありません。
彼の妻や、愛したひとや、家族や、仲間たちは今も生きていますが、彼だけがいない。
高崎「ボサノバが好きで、とくにジャズとボサノバが融合したジャズボッサとか、
そのあたりにものすごくハマった時期がありました。小さな中古レコード屋を回ったり、
海外でも小さな店をまわってずいぶんレコードを集めました。」
その映画をみてからまた自分のなかでボサノバのブームが再来しているという高崎さん。
パリでテノーリオ・ジュニオールのレコードをディープなレコード屋さんで探したら、店のひとに「俺のほうが欲しい」と真顔で言われたそうです。
今年は7月15日に本祭を迎えるこのお祭り。
神輿をのせるための船、
御座船の「龍鳳丸」と「鳳凰丸」を先頭に
吹き流しやのぼりで飾った100隻ほどの船が松島の湾をまわる。
お祭りっていいものだなとしみじみ感じられる。
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