20240412 ONAIR
4月の主演
古舘寛治 長澤樹
ショートストーリーは
『タクシー』
「すいません、前の車追ってください!」
「え?」
本来なら迷惑な状況も、ワクワクしてしまう気持ち、少しわかるかもしれません。

静岡県にあるパチンコチェーン店のコンコルド。
高崎「そこのCMがまあ変で最高に面白くてとても有名だったんです。
いわゆる地方CMなんですけど。今はもう変わってしまったんですが、
山内ケンジさんという超有名なCMディレクターの方がずっとやられていて。」
山内健司さんは演劇ユニット「城山羊の会」の作・演出でご存じの方もいると思いますが、
山内さんはこのCMを2000年から2021年まで手掛けていました。
そのCMに出演されていたのが、4月の主演、古舘寛治さんでした。
スタジオにいらっしゃた古舘さんは、長澤さんに挨拶をするとすぐにこの話に入りました。
と、言うのも長澤さんは静岡県出身。子供のころから何のCMだかもわからないまま、古舘さんを目にしていたそうです。
高崎「僕はぜんぜん静岡には関係ないんですが、そのコンコルドのCMはもちろん知っていて
毎年楽しみにしていたからなんかその会話がうれしくて。
とても説明がむずかしい笑いのシリーズなんです。シュールで。」
シュールは笑いの種類の中で高級なものだと思うという高崎さん。
高崎「知的ですよね。」
例えばバナナの皮で滑って転ぶような身体的な笑いや、ダジャレのような言葉での笑いといったものは比較的簡単で誰にでもつくれるもの。
ところがシュールはなかなか難しい。
高崎「作る側と見る側のインテリジェンスがある程度あって、お互いを信じていないと発生しない。
でも今、シュールってそういう使いかたしてないかもですね。
企画のうちあわせでも「シュールですね」って言われると、それって「理解不能」っていう意味で使ってて。
なんかちょっと言葉が違う使われ方してる気がするんです。」
もともとは知的で豊かな遊びのようなものだった気がするという高崎さん。
そういった意味でつかわれるようになって、世の中に知的でシュールな表現が減ってきている気がするそうです。
高崎「言葉ってそう考えると大事ですね。」
この番組の前身となった番組はコロナ禍、すべてをリモートで行うラジオドラマ。
その出演者の一人が古舘さんでした。
社長派と副社長派の陰謀にやられるドラマを描いて、そのときセリフを全て、「陰謀」を「陰毛」に置き換えたもの。
高崎「なに?副社長派の陰毛だと!!…みたいな。
きっとどこかネットなどで見られると思うのでコンコルドのCM、ぜひ探してみてみてください。
シュールってとてもいいもんですよ。」
4月も少し遅れてやってくる東北の桜のお話。
桜のなかをいく自分が
映画の主人公に思えた。
どんな物語かわからないけど
素敵な物語の、
ラストシーンにぴったりだと思った。
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