20220527 ONAIR
5月のショートストーリー
主演は役所広司と長澤樹。
今週は『トイレの天使』。
「東京、渋谷には
ちょっと変わった公衆トイレがいくつもある。」

『ねた‐ばれ』
仕掛け(ねた)が事前にわかって(ばれて)しまうこと。
主に映画・演劇・小説・漫画などの作品の内容や結末が露見すること。
また、その情報。「―注意」
(デジタル大辞泉より)
最近流行の「伏線回収」は、そういう仕組みになってしまうからあまり好きではないという高崎さん。
「ネタバレ」ということについて以前、面白い話を聞いたそうです。
1977年公開、山田洋二監督の映画『幸福の黄色いハンカチ』。
映画賞を総なめにした不朽の名作は、刑務所を出所した男が妻へ
「もし、まだ1人暮らしで俺を待っててくれるなら…
鯉のぼりの竿に黄色いハンカチをぶら下げておいてくれ。」
とハガキを出し、その答えは…という物語。
その宣伝ポスターは吊るされた黄色いハンカチが並び、なびいているもの。
高崎「あれ、物語の結末なんですよ。」
ポスターで「受け入れます」という答えを示してしまっていることから
映画の宣伝部からは「ネタバレになるからやめましょう」と監督に提案。
しかし山田監督は「ネタバレと言う言葉が嫌いだ」と断固拒否。
高崎「この映画はそのプロセスが楽しめるように作っているから、いいんだ。落語と一緒だと。」
結末を知っていても楽しい話はたくさんありますよね。
最近見た映画の話では、高崎さんが、「ここしばらくで見た映画」と話すのが、「カモンカモン」。
『20センチュリー・ウーマン』などを手掛けたマイク・ミルズ監督の最新作で、
映画『ジョーカー』のホアキン・フェニックスが主演。全編モノクロで撮影された作品。
いけてる感じで過ごしていたら、妹の子供を預かって、引っ掻き回されて価値観を変えられる、そのストーリーはこれまでにも様々な作品で取り扱われた内容で、特に何か派手な事件が起こるわけでもない。
高崎「波がひいては返すことの繰り返し…人生だなあと。」
裏切りもなく、ルールもなく、超越した、あったかい気持ちになる作品だと話す高崎さん。
高崎「なかなかの映像体験。映画は作りつくされてないんだなと。」
銀座 蔦屋書店
文具・雑貨担当菊地千尋さんの場合

福井県の株式会社丸和さんと銀座 蔦屋書店のコラボレーションで制作したブックカバーです。
おもて面に使用されているのは越前和紙をベースとして誕生した
丸和さん独自の製法で作られた和紙で、汚れにくく、撥水性に優れているのが特徴です。
裏地には再生ポリエステルを採用していて、スエードのような滑らかな手触りになっています。
また、職人の手により丁寧に染められた和紙の染模様はどれひとつとして同じものはありません。
私自身、4年近く使用していますが、しっかりと縫製されているのでほつれなどもなく、
使うほどに柔らかさが増すので、和紙のぬくもりを直に感じることができる癒しのアイテムでもあります。
読書の時間にそっと寄り添ってくれる、手作りの優しさが伝わってくるようなブックカバーです。

因みに現在販売中のカラーはこちらです
