BEST REGARDS

20220916

Letter #25 GoGo Penguin

僕が手紙を送ったのは、GoGo Penguin。

【GoGo Penguin Profile】
2009年、イギリス マンチェスターで結成。
2012年にインディーズ・レーベルから『Fanfares』をリリースし、
その2年後、セカンドアルバム『v2.0』で世界的に注目されるようになり、ブルーノートと契約。
ジャズをベースに、クラシック、現代音楽、エレクトロニカ、
さらにテクノやダブステップといったダンスミュージックの要素もミックス。
今年の夏、新メンバーをドラマーに迎えたデジタルEP『Between Two Waves』をリリース!

社長:
親愛なるGoGo Penguinのみなさん。

この番組には、これまでエマ・ジーン・サックレイや
ジェイミー・カラムが登場してくれているんだけど、
やはり「ライブが特別なものである」ということを、それぞれの表現で話をしてくれたんだ。

スピリチュアルな体験。音楽の魔法。波動の会話。
いろんな表現方法があって、とても興味深い。

君たちにとってのライブは、一体どんな存在なんだろう。

Best Regards, 社長

Chris:
親愛なる社長

ご存知の通り、僕たちは、長年演奏活動をしているけれど、
この間、ラッキーなことに世界中を旅して、さまざまなオーディエンスを前にライブを行ってきた。
幸いにも、僕たちの音楽は、たった一つのジャンルには当てはまらないから、
たくさんの色々なライブハウスやフェスで演奏することができるんだ。
ロックのライブハウスから、ジャズクラブ、フェスでのビーチ上のステージや、
クラシックのコンサートホールまでね。

でも一つだけ変わらないことがあって、それは僕にとってライブの本質とも言えるものなんだ。
それは、「エクスペリエンスを共有する」ということ。
僕たちはオーディエンスに反応し、オーディエンスは僕たちに反応する。
僕たちがオーディエンスにあげるものがあり、オーディエンスが僕たちにくれるものもある。
僕たち皆が、コンサートのそんなモーメントを共有できるって素晴らしいことだと思うんだ。

パンデミックの間はそれができなくてとても寂しかったけど、
またツアーに出られるようになって嬉しく思っているし、近い将来また日本に行って、
社長ともこのエクスペリエンスを共有できるといいな。

Best Regards, Chris

Nick:
親愛なる社長

僕は、ダブルベースプレーヤーなので、
大きなダブルベースを持ってツアーに出るのがいつも大変なんだ。
でも、過去数年はラッキーなことに、ネックが本体から外せるツアー用のダブルベースを持って行っているので、
フライトも少しラクになったんだ。それでもケースは大きいけれどね。

でも逆に言えば、ツアーに出る時はいつも同じ楽器を使えるという贅沢ができる。
音がいいから僕はこのベースが大好きなんだ。
ダブルベース作りの裏にある職人技にはびっくりしてしまうよ。
僕のベースは手作りで、一本作るのに、何ヶ月もの大変な作業が必要なんだそう。
僕がベースを演奏するのは、音だけじゃなくて、楽器自体の美しさや、
木のオーガニックで自然なぬくもりにも惹かれているからなんだ。

社長は、職人技にインスピレーションを受けるような楽器や持ち物ってある?

Best Regards, Nick

社長:
親愛なるニック、手紙をありがとう。

職人技という意味で凄さをいつも感じるのは、ピアノの調律師さんかな。
SOILでは、グランドピアノを使用するライブやレコーディングの時に、
いつも決まった方に調律をお願いするんだけど、本当に素晴らしい音色を作ってくれるんだ。

単純にいい音と言うだけではなく、バンドのサウンドの中で最適な響きがあり、かつ存在感がある。
そして、ライブハウスのピアノは、コンディションはバラバラなのに、
いつもベストな環境を作ってくださるんだ。
  
その方が言うには、プレイヤーの波動みたいなものと、ピアノの波動は同期するんだそう。
だから老舗の名門クラブにあるような、名だたるレジェンドプレーヤーに弾かれ続けた個体は、
えもいわれぬ素晴らしい音色なんだろうね。

Best Regards, 社長

【PLAY LIST】
Atomised / GoGo Penguin
Kora(Cornelius Remix) /GoGo Penguin
Blow Up / Isao Suzuki
初恋の悪魔 Dance With The Devil / SOIL&“PIMP”SESSIONSにRHYMESTERを添えて

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