2013/2/8 カナダ モントリオール

カナダ東海岸のケベック州、モントリオールの旧市街。
石畳の道で教会を見あげて、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。あつあつのスープにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今月は毎週、世界のスープをめぐる旅をお送りします。

今朝はカナダの、モントリオールです!

東西に広がるカナダの東側にあり、トロントに次ぐカナダ第2の都市で、公用語がフランス語。主な通りはフランス語と英語の両方で呼ばれていますが、道路標識などはフランス語でしか書いてありません。旧市街は石造りの建物がメインの街並みです。たくさんの教会もあり、まるでフランスのパリのよう。そして郷土料理がなく、どこにいっても同じ料理ばかり、といわれるカナダですが、フランス文化の影響のせいか、モントリオールは特別で、レストランのバリエーションも多く、食文化が花開いている都市です。

ケベック州が発祥の食べ物は「プーティン」です

カリッと揚げたフライドポテトの上に、肉汁から作るグレービーソースをたっぷりかけて固まる前のやわらかいチェダーチーズをまぶしたシンプルな料理「プーティン」。今や国民食として、カナダ全土のファーストフードにも広がりました。濃厚な見た目よりもあっさりした味つけのグレービーソースが、おいしさのポイントです。モントリオールには「プーティン」の専門店があり、しょっぱいものから、甘い味つけまで、さまざまなレシピが存在します。ケベック州は一年における寒暖の差が激しく、夏は30度を超える反面、冬は昼でも氷点下が日常的。ですので今の時期はあつあつのスープが欠かせません。一緒に飲むスープはフランス風のオニオングラタンスープ。バターでアメ色に炒めたタマネギをカップにたっぷり入れ、オーブンで煮立てたスープを、息でさましながらどうぞ。

来週は、スペインで愛されているスープと共に 朝の風景をお届けします。お楽しみに。