2010/2/19 鹿児島

日本最南端の新幹線が停車する駅、鹿児島中央駅。
駅の改札を降りたところで、彼女は大きく背伸び。

そして心に決めました。地元の食堂で朝ご飯にしよう。 だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今週は日本、鹿児島です!!

ブルートレインの時代には、東京から直行の寝台特急があり、その終着駅となった、西鹿児島駅。
2004年に九州新幹線の停車駅になったことで、鹿児島中央駅と名前を変えています。
乗降客が大きく伸びて、駅前の表情もすっかり変わりました。
そして来年の九州新幹線の全線開業に向けて、現在は駅前の再開発がすすみ、その昔寝台列車でたどりついた人にとっての、「さいはての駅」の印象は今はありません。

人々が行き交う朝の市場での朝食

そんな駅の近くで旧国鉄時代から30年以上も変わらず営業しているのが「エミ食堂」。
隣接している朝市にやって来る人のため朝早くからオープンしているのが、田中エミ子さんがとりしきる、この食堂なんですね。
「うどん」とかかれた暖簾からわかる通り、もともとは「うどん屋さん」でした。
しかし今ではそのメニューのバラエティはとても多く、市場から直送の新鮮な刺し身の定食も看板メニューとなっています。
それはお客さん自身が市場で仕入れた魚を、店主のエミ子さんに「これを刺し身にして」と頼んだことがきっかけだとか。
メニューが増えたわけは、どんなリクエストにもテキパキと対応する店主の料理の腕と人柄に秘密がありそうです。
めん類、定食、丼物。なんでもござれ。

やっぱり朝食は「刺し身」が一番

魚は冷凍されていない「近海もの」が中心です。
鹿児島名物といえば、何といっても新鮮な「きびなご」と「首折れサバ」。
いずれも傷みやすく、「とれたて」でなくては、おいしくありません。
「きびなご」は、フライにしたり、丸干しにしたりといういかにもさつま焼酎と合いそうなメニューもありますが、銀色に光る刺し身がなんといっても一番人気です。
また「首折れサバ」は屋久島あたりでとれる、「ゴマサバ」といわれる種類のもので、太平洋側を回遊してくるものではなく、東シナ海から日本海側の方で捕れる、脂のまわっていないサバを腐らないようにするため、首をすぐに折ったのが名前の由来とか。
さっぱりとした味で、丼によそられたご飯がすすみます。

どんなに寒くても、春はもうすぐそこ。 キビナゴの旬がそろそろはじまります。
そしておみそ汁とともにゴーヤの漬物。
普段あまり朝ごはんが食べられない、そんな人もここなら大丈夫。
活気ある食堂の中で食すと、力がみなぎってくるの気がします。