2009年11月10日

佐々木宏 -2- 面白い広告

今週のゲストはクリエイティブ・ディレクターの佐々木宏さんです。

佐々木さんはよく「面白い広告を作りたい」と仰っていますが、“面白いだけ”でもダメなんだとか。広告なので、「面白いけど、売れなかった」というのでは格好悪いと佐々木さん。ただ、どうしても仕事を請けるときには「こんなに良い商品なので褒めて欲しい」というすごく真面目な話になってしまうので、自分の中では「とはいえ、見ている人にとっては面白くないと絶対にダメだな」と思っているそうです。

佐々木さんにとっての一番の面白さは“不意打ちを受けたときの面白さ”。それで笑わざるを得ないとか、好きになっちゃったとか、そういうポっと愛されるような面白さが出せれば一番良い、という思いがあるそうです。理屈で考えて予定調和で「こういうダジャレを言ったらウケるな。」と書いといて話すと意外とウケない、ということがあると思います。そこで、その失敗したことをネタにその場で思いつきでやると、同情票だったり拍手が生まれる、ということも。だからそういうユルい感じが面白さに繋がるのかなと思っているそうです。

ただ“面白い広告”といっても、JR東海の「そうだ、京都行こう」のような、胸がきゅんとなるようなCMも。あれは18年間続いているキャンペーンで、佐々木さんは最初の10年を手がけられていたそうです。京都というのはみんなが知っている場所で、広告で工夫する必要がないと思ったのだそう。逆にみんなが知っているけれど、
意外と知らない京都を新鮮に見せるという意味では「絵葉書をつければいい」と思ったそうです。普通、絵葉書みたいな広告は「もっと工夫したほうがいい」とか「もっとインパクトを」といわれるそうなのですが、「京都にインパクトはいらない」と思ったのだとか。“京都”を見せると、「しばらく忘れていたけど、やっぱり京都だな。」と思ってもらえるんじゃないかと思ったとおっしゃっていました。

ShareSmile Staff| 22:00 | トラックバック(0) | カテゴリー:

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