2009年11月30日

飯島奈美 -1- フードスタイリストになって

今週 11/30(月)〜12/4(金) のゲストはフードスタイリストの飯島奈美さん。

お母さまが調理師ということもあり、幼少の頃から料理に興味があったそうです。高校生のときにはずっと自分でお弁当を作っていたほど。「調理師や栄養士など“食”の資格を取って働くのがいいのでは。」という友達のアドバイスを受け、「それもいいかも。」と思い栄養士の学校へ進学された飯島さん。その栄養士の学校である日、“フードスタイリスト”という仕事を知り、具体的には何も分からなくても「なんか、楽しそうだな。」と思ったそうです。

撮影のために作る料理とはいえ、味付けもちゃんとされているのだとか。やはり醤油の色を出すためには醤油を入れるし、多少の薄い濃いの調整はしても、みんなの見慣れた色にするためにも味付けはちゃんとしているのだそうです。そして撮影をしていると、みんな「食べたい」という気持ちになってくるそうで、そのときに食べられない
ものだとがっかりしてしまうので、「じゃあ、あとで温めなおしますね。」という感じで食べられるようにしているのだそう。

フードスタイリストになるにあたって、伊丹十三監督の作品でもフードスタイリストとして活動されていた石森いづみ先生につくことができ、最初は目の前にある先生の指示や課題を無我夢中でやっていたそうです。だから“自分がどうしたい”ということは、ほとんどしばらくは無かった、とおっしゃっていました。

◎飯島奈美:フードスタイリスト。1969年、東京都出身。テレビCMを中心に食に関するさまざまな分野で幅広く活躍。「かもめ食堂」「めがね」「東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜」「プール」など、数多くの映画のフードスタイリングも手がける。著書は「LIFE なんでもない日、おめでとう!のごはん。」「LIFE2 なんでもない日、おめでとう!のごはん。」また「朝ごはんの献立ー12のシーンとおいしいごはん」「シネマ食堂」など。
 
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2009年11月27日

小林武史 -5- 小林さんが考える少し先の未来

今週のゲストは音楽プロデューサーの小林武史さん。

Mr.Childrenなど多くのアーティストをプロデュースする他、環境をはじめとするプロジェクトの支援をおこなう「ap bank」の代表理事、さらに来年1月には監督・音楽を担当した「BANDAGE」が公開され、音楽、映画、環境など様々なものをつなげる活動をされています。

なんだかとても大きいことをしている印象があるのですが、実感として「社会を変えてやろう!」という意識で活動しているわけではないそうです。ただ、社会に対して個人として責任の一端を担っているのは事実だし、その中で影響し合ったりしていることは否定できないという思いもあるそうです。

人に対して思うことも。仕事を楽しいと思っていない人たちが、ある程度いるとしたら、自分ひとりでというわけではないけれど、そういう人たちに“場”をつくっていくようなことができるだろうか、と思われているそうです。音楽プロデューサーと名乗らせてもらってやっていることの全ては場作りなのかなとも思う、と小林さん。
    
小林さんはそういった活動をしながらも、自分の欲望を抑えているわけでもないのだそう。「みんなが少なくとも自分に対して正直になって、自分は何がしたいかということにきちんと反応してあげることが一番大事なことのような気がするし、正直でいいんだよ、ということをみんながお互いに言ってあげられるような社会になったらいいな、と思っている。」     

“新しい場をつくっていく”ということで新たに考えていることは色々あるそうです。そのうちのひとつは、千葉県の方でかなり大規模な場所を使って、農業法人のようなものの運営にも入っていっての活動。「興味を持ってくれている人は多いし、人は集まると思うけど、上滑りしないように気をつけなきゃと思っている。」とおっしゃっていました。

WEB: OORONG-SHA(烏龍舎)オフィシャルwebサイト

WEB: メッセージ フロム 小林武史 - eco-reso web

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2009年11月26日

小林武史 -4- 「食」への関心

今週のゲストは音楽プロデューサーの小林武史さんです。
     
環境などに関する活動をいち早く見つけて「ap bank」など様々なことをされていますが、なかでも一番興味のあるものは「食」についてなのだそうです。なぜなら「食」はとても実感を伴うものだから。「生きている」ということは、命をいただいたりエネルギーの循環だったり。そういうことがもっと見える社会になったほうが良いという思いがあるそうです。

「食べ物が、例えばレストランなどアウトプットとの循環がもっと見えてきて、お客さんとして来る人たちと信頼関係が持てるような正直な伝え方のようなものがもっと増えていけば、今でも増えてきているとは思うけど、もっと世の中が良くなるんじゃないかと思っている。」と小林さん。

そこで環境と消費を考える場として「kurkku project」を立ち上げ、2005年神宮前にお店「kurkku」を実験的に出されました。そして先日、3店舗目となる「kurkku3」が表参道ヒルズにオープンしました。コンセプトは「Made In Japan」。国産のものを極力使うことを努力するのはもちろん、「表参道と庶民感覚みたいなものがミックスしていかないかな」という思いも込められているそうです。

例えば小林さんの好きなお蕎麦も色々試行錯誤されているそうで、小林さんの好きなお蕎麦屋さんはそば粉100%のところが多いのだそうです。ところが、そば粉100%にするとすぐにボソボソに。だから皆にどういうものを提供したいのかということを考え、この矛盾をしっかり解消しないといけないなと思ったそうです。
そしてお蕎麦のつけダレに関しては、美味しいし奥は深いけど“甘辛い”ということに終始しているというところに不満があるのだとか。野菜なども入っていて、もっと甘さも辛さも渋みもヒリ辛的な要素も入ったタレもありえるのでは。そしてそれを庶民感覚で融合できるのでは、と考えていると小林さん。まだまだスマイル広がりそうです。


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2009年11月25日

小林武史 -3- 初長編監督作品「BANDAGE」

今週のゲストは音楽プロデューサーの小林武史さんです。

来年1月、監督・音楽を担当した「BANDAGE」が公開されます。今までにたくさんの映画の音楽監督もされてきた小林さんですが、今回は自らメガホンをとったということで、長編作品の監督デビュー。

「BANDAGE」は2010年1月16日全国東宝系で公開されます。
監督・音楽監督:小林武史、脚本:岩井俊二、主演:赤西仁

Mr.childrenの15周年のツアーで初めて小林さんがキーボードでステージに出て、桜井さんが15周年を振り返ってのMCをしているのを見ていて「そういえば僕らは15年間何をやってきたんだろう。」と思ったとき。環境のことなどを考えていて閉塞状態になってしまうことがよくあって、色々思いついても現実は政治のことなど
で色々難しかったり、諦めたくなるようなこともあるけど、メロディーや言葉を並べ替えたり置き換えたり、ずっとやっているときに、急に今の気分や気持ちが反映されたものが立ち上がってくることがあり、これは間違いないことで、やっぱりそういうことをやらくちゃいけないなと思ったのだそうです。これは映画の主題歌「BANDAGE」の歌詞にも反映されていることなのだとか。

映画の舞台となる90年代のことを思うと、ミックスが起こって音楽のジャンルも色々なものが出てきたとき。その90年というものをターミナルみたいに置いて、その前の時代から2010年になろうとしている今のミュージシャンの目線も含めて何かクロスできるんじゃないか、というふうに思い、90年のバンドの流星ものを音楽的に駆け抜けていく青春感・疾走感のある映画にするなら、自分の中でもモチベーションを持てるかなと思えたそうです。

音楽をつくるのも映画をつくるのも、小林さんにとっては基本的にほぼ一緒でスムーズにできたそうです。音楽ではどういうふうに感情を出すか、コードやリズムの中に色々なグラデーションがあり、どう演奏して欲しいか人に伝えたりするのは、このシーンはどういうもので、どういう感情か、それらを伝えるのと変わらない。そして時間軸の流れも音楽とすごく似ていると感じたそうです。むしろシームレスで、音楽が見つかれば芝居の方にも反映できるし自由自在だった、とおっしゃっていました。

※主題歌「BANDAGE」が劇中のバンド「LANDS」名義で本日リリースされました!この曲がエンドロールでかかるような映画にしたい、という小林さんの思いから映画より先につくられたもの。プロデューサーとして指針表明をこの曲に託して聴かせたら、拍手が起こったのだそう。かっこいい説得のしかたですね。

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WEB: BANDAGEオフィシャルwebサイト

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2009年11月24日

小林武史 -2- 音楽が持つ力

今週のゲストは音楽プロデューサーの小林武史さんです。

Mr.Childrenなど多くのアーティストをプロデュースしている他、「ap bank」の代表理事として「ap bank fes」や「AP BANG!東京環境会議」などのイベントも主催され、音楽を使って環境を考えるということを日本で先駆け的にされていますが、そのきっかけのひとつとして、2001年の9・11テロのことも大きかったそうです。1年の3分の1くらいはニューヨークで暮らしていたこともあり。「今世紀は世界の様々な問題、ぶつかり合いが起こるような感じはあったけど、一気に露呈したような感じだった。例えばエネルギーやお金のこと、昔からある色々な人種の問題など、たくさんのことがつながっている。日本の、お金のことやアメリカとの関係にしても、僕らだけ関係ないということはやっぱりないし。」と小林さん。

わりと快楽的に生きてたところもあるけれど、もっと遡ればビートルズやジョン・レノンを聴いて音楽をやってた自分というのがいたから、「自分や自分たちでできることってなんだろう」というときに、“環境”は身の回りのことから、温暖化気候変動なんていう地球レベルのところまでつながるものだったから。
お金に関しても「お墓に持っていけないし、持って行っても意味がないと思うから、使い方だな。お金って道具じゃん。」という思いから色々始められたそうです。

“プロデューサー”という印象の強い小林さんですが、最近はキーボーディストとして、それがまさに今の原点だったということを強く感じているそうです。2年くらい前からMr. Childrenのツアーなどで、15年一緒にやっていて初めて同じステージに上っているそうなのですが、そうするとバンドやリハーサルのプロセスなども変わってきて、3日目から通しのリハーサルができたりして、もともとタイトなスケジュールにも関わらず、リハーサルが4、5日余ってしまうこともあるのだとか。「できたら空いている会館などで、地明かりで自由に聴いてもらいたいくらい。」と小林さん。それはぜひ、聴いてみたいです!


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2009年11月23日

小林武史 -1- 音楽プロデューサー

今週 11/23(月)〜27(金) のゲストは音楽プロデューサーの小林武史さん。

Mr.Childrenやレミオロメンなど多くのアーティストをプロデュースし、音楽を軸にして様々なことを発信してくれる小林さん。20代〜30代のときに自分でソロアルバムを作ったりもしていたそうなのですが、それをやめてプロデューサーとしてやっていくきっかけなったのは桑田圭祐さんとの出会いから。桑田さんとはソロ作品「悲しい気持ち」から「真夏の果実」など7年くらいずっと一緒にされていて、その間に個人的な方向でいくのかどうかも考えていたそうですが、桑田さんに「今は敢えて自分のアルバムを作らないという道もあると思うよ」と言われたのだとか。それで音楽プロデューサーというのが自分にとってひとつの生業になったと思う、と小林さん。

自分より年上の、しかも桑田圭祐さんのプロデュースすることになったとき、あっという間に違和感なくはまりだしたそうです。音の素材をみて、どういうふうにするべきか、何をすればいいのか、わりと正確に短時間で見通せるという小林さんの得意技があったからかもしれない、とおっしゃっていました。

WEB: OORONG-SHA(烏龍舎)オフィシャルwebサイト

WEB: メッセージ フロム 小林武史 - eco-reso web

◎小林武史:1959年06月07日山形県出身。音楽プロデューサー、キーボーディスト。Mr.Childrenをはじめ、サザンオールスターズ、大貫妙子、井上陽水等、日本を代表する数多くのアーティストのレコーディング、プロデュースを手がける。1991年OORONG-SHA設立。Mr.Children、My Little Lover、レミオロメン、Salyuのマネジメント、レコーディング及びライブステージのプロデュースを行う。映画「スワロウテイル(1996)、「リリイ・シュシュのすべて」(2001)、「メトロに乗って」(2006)等、映画音楽も多数手がける。2003年には櫻井和寿と中間法人「ap bank」を立ち上げ、環境NPOに対する融資のほか、初の環境野外フェス”ap bank fes“を成功。2005年に環境と消費を考える場として“kurrku projec”を神宮前に立ち上げた。
 
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2009年11月20日

古川展生 -5- 音楽を通して考える未来

今週のゲストはチェリストの古川展生さん。

古川さんのモットーは「ポジティブ・シンキング」。仕事やプライベートで嫌なことや落ち込むことがあっても寝て忘れる。寝ることが本当に大好きなので、“寝て、次の日は気分を一新!”なのだとか。何があっても前向きに。

これからの日本の音楽シーンはどうなっていくともっと良くなるか、お訊きしてみました。古川さんが普段中心として活動しているクラシック音楽のシーンでいうと、まだ少し閉鎖的な感じがあるそうです。世界的にみても引けをとらないくらいのレベルまできている日本のソリストたちもたくさん出てきているから、もっともっと普段日本で活動しているアーティストも気軽にアジアやヨーロッパ、アメリカなど、いろいろな海外へ出て行ける、お客さんも含めて、みんながもっと行き来しあえる、それがよりできやすいシーンになってくるといいなと思う、と古川さん。
「これからの夢はたくさんあるけど、海外でのツアーだったり、アジアの様々な国へ行ってコンサートもしたい。それはクラシックに限らず、チェロという楽器を使って表現していることを色々な人に届けたい。」とおっしゃっていました。

※古川さんのコンサートが11月26日(木)、
 六本木のスイートベイジル139で行われます。
 オリジナルの曲や映画音楽、ピアソラのタンゴ。。。
 クラシックを聴いたことのない人も本当に楽しめるコンサートです。
 詳細は古川さんのオフィシャルサイトをご覧ください。

WEB: 古川展生オフィシャルサイト

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2009年11月19日

古川展生 -4- 緊張との戦い

今週のゲストはチェリストの古川展生さんです。

東京都交響楽団の首席チェリストをつとめる傍ら、ソロやユニットではジャンルを超えて幅広くご活躍されています。そんな古川さんも本番では緊張するのだとか。キャリアを積んだ今でも緊張との戦い。その中でどれだけの結果が出せるか。もちろん点数やタイムとして計れるものではないのだけれど、その中で最良の結果を出さなくてはいけない、というプレッシャーは常にあるそうです。

練習は不可欠なもので、1日でも弾かないとちょっとした感覚が違ってきてしまうのだそうです。それを休暇で3日や1週間弾かないとなると、休んでいる間も焦燥感や危機感があり、それが辛いところだと古川さん。大きなコンサートが近かったりすると、折りたたみのチェロを持って行くこともあるのだとか。
今日は特別に、スタジオで生演奏を披露して下さいました。曲はバッハの「無伴奏チェロ組曲 第一番・プレリュード」。音を聴いているだけだと、とても繊細で優雅な感じなのに、こんなに近くで見ていると格闘技のような力強さや激しさが。とにかくすごい!素晴らしくて、音というより本当に響き。すごく贅沢な時間をいただきました。
 

WEB: 古川展生オフィシャルサイト     

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2009年11月18日

古川展生-3- チェロを通して伝えたい事

今週のゲストはチェリストの古川展生さんです。

古川さんは東京都交響楽団の他、ソリストとしてもご活躍されています。オーケストラとソロでは、やはり違う臨みかたをする部分があるそうです。例えばソロではピアノと一緒であっても限りなく自分の力・表現がそのままお客さんにいくので、自分の“個”を最大限に表現できる場。

オーケストラの大きな魅力のひとつは、どんな作曲家もオーケストラの作品を書くことは大仕事であり、その作曲家の魅力が一番詰まった曲のうちのひとつ。それをどのように指揮者が解釈して、ひとつの曲をつくりあげていくんだろうということも勉強になるし、ジグソーパズルのひとつのピースを担って、その結果みんなでひとつの曲ができたときの感動もある、と古川さん。音の出し方など、自ずと違いが出てくるし、それぞれの魅力があるそうです。

他にもジャンルを超えたコラボレーションにも積極的です。ピアノの妹尾武さん、尺八の藤原道山さんとのユニット「古武道」。一昨年から本格的に活動を始めて、今年で3年目。「最近益々おもしろく感じるし、普段違うジャンルの3人なので、それぞれの音楽の魅力やノウハウを持ち合うことで、不思議に新しいものが生まれてくる。」と古川さん。
ピアノとチェロはよくある組み合わせですが、そこに尺八が加わるというのがおもしろい魅力のひとつ。指穴が4つしかない尺八は、本来、邦楽の旋律・音階出すようにできているのに、藤原さんは西洋音階も吹き分けるのだとか。そうすることによって、ときにはフルートのように聴こえてきたり、尺八特有の音色が聴こえてきたり。あの楽器1本で色々なキャラクターを持っているのだそうです。これを古川さんたちは“道三マジック”と呼んでいるそうです。

WEB: 古川展生オフィシャルサイト

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2009年11月17日

古川展生 -2- 映画「おくりびと」とチェロ

今週のゲストはチェリストの古川展生さんです。

古川さんは、映画「おくりびと」のテーマ曲でもソロ奏者として演奏されています。この映画の主人公:小林大悟はチェロ奏者だったという設定。薫堂さんは脚本を書くとき、主人公のチェロを200万円くらいかなと思いながら書いたそうなのですが、映画では1800万円の設定に。「そんなバカな!」と思ったそうなのですが、実際はそれくらいなんだそうです。もちろん幅は大きくありますが、プロとして使っている方たちのものはそれぐらいのものが多いのだとか。上は何億という世界。

主人公はプロの音楽家として挫折したわけですが、古川さんも何度も挫折しそうになったのだそう。「高校に入る際、上京して親元を離れ、いろいろな誘惑に負けそうになったこともあったし、チェロに関してもある程度のところまではガっといくけど、そこから伸び悩んだ時期があったり。」と古川さん。
そんななかでも頑張り続け、高校生のときにカーネギーホールでの演奏も経験したそうです。初めてのアメリカでもあったので、いろいろなカルチャーショックも受けたとおっしゃっていました。

WEB: 古川展生オフィシャルサイト

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2009年11月16日

古川展生 -1- チェロとの出会い

今週 11/16(月)〜20(金) のゲストはチェリストの古川展生さんです。

東京都交響楽団の首席チェリストをつとめる傍ら、ソロやユニットではジャンルを超えて幅広くご活躍中の古川さん。チェロに出会ったのは9歳の頃。もともとピアノは習っていて、クラッシック好きの両親の勧めや、周りにもバイオリンやチェロをやっている同年代の子たちがいたことがきっかけだったそう。

プロになると決めたのは中学3年生になるとき。ご実家が京都なので、プロになるなら東京の音楽科の高校へ行こうという決断があったからなのだとか。その頃の練習時間は毎日5〜10時間。そんな古川さんも「辞めたい!」と思ったことは何度もあったそうです。思春期の葛藤だったり、東京の高校へ進むと仲間と離れ離れになってしまうことなど、その当時ならではの
悩みなどもあり、真剣に辞めようかどうか考えたことも。とはいえ今では、東京の高校へ行かせてくれたことに、ご両親にとても感謝されているとおっしゃっていました。


WEB: 古川展生オフィシャルサイト

◎古川展生:1973年5月9日京都生まれ。桐朋学園大学卒業。チェロを故・井上頼豊、秋津智承、林峰男の各氏に師事。1996年安田クオリティオブライフ文化財団の奨学金を得て、ハンガリー国立リスト音楽院に留学、チャバ・オンツァイ教授に師事。1998年帰国後、東京都交響楽団首席チェロ奏者に就任、現在に至る。また、ポップス、ジャズ、タンゴなど他ジャンルのアーティストとのコラボレーションやライブハウスでのコンサートも積極的に行うなど、クラシックのみならず、形態にとらわれない幅広いフィールドで目覚しい活動を続け、映画「おくりびと」のテーマ曲のソロ演奏を担当。さらに、2007年には、藤原道山(尺八)、妹尾武(ピアノ)とユニット「KOBUDO−古武道−」を結成。あらたな音楽の創造を目指した演奏・制作活動を展開している。
 
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2009年11月13日

佐々木宏 -5- これからつくっていきたいもの

今週のゲストはクリエイティブ・ディレクターの佐々木宏さん。
     
これまで広告というとテレビが中心でしたが、これから広告がどういう風になっていくと思うかお訊きしてみたところ、そういう評論が一番苦手、と佐々木さん。テレビはなくならないし、ネットは広がると思う。もちろん他の活字媒体などもあるけれど、やっぱりテレビかなと思いながら、かなりネットだよなと思っている日々なんだとか。テレビが少し力をなくしているとしたら、テレビコマーシャルや番組が力をなくしている部分があって、その質が良くなれば復帰するし、ネットも可能性が広がっているようで、元締めがちゃんとしていない分、不安定なところがある。「何がメディアであろうと、短い時間の面白いものをつくっていくことには変わりない。」そう考える佐々木さんは、テレビコマーシャルを中心に、広告の仕事をずっとやり続けたいと思っているそうです。

55歳になり、これからの人生が楽しくなることをやりたいという佐々木さん。そんな佐々木さんが最後に広告をつくるとしたら。。。高齢化社会というとすぐに暗い話になってしまうけど、ご老人がすごく元気な日本、ということを考えていて、そのために楽しめる番組や広告、何でもいいけどそういう発案者になりたい、という思いがあるそうです。
そして「あの人のおかげで日本の高齢者はいつも幸せ」と語り継がれるようなことをしたいと思う、とおっしゃっていました。
      

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2009年11月12日

佐々木宏 -4- 重要なのは関心を持ってもらうこと

今週のゲストはクリエイティブ・ディレクターの佐々木宏さんです。

佐々木さんは会社「シンガタ」を設立されていますが、打ち合わせや会議が嫌いなので少人数で動きたいという思いがあるそうです。会議では自分がいろんなことを思いつきたいし、思いつく人と一緒にいたいという思いがありつつ、それで相手が思いつくとすごく不愉快で、「それはさっき自分が思った」と言いたくなるのだとか。それでもその関係が丁々発止でできる人と少人数でやったほうが楽しい、と佐々木さん。

広告というのは“商品を褒める”というよりは、“ボケとツッコミ”のような、「素晴らしい」とか「こんなの初めて」とかいうボケみたいのがいて、そこに「どこが」とか「似たようなのがいっぱいあるじゃない」とかそういうツッコミ役もいて、そういう漫才ができればちょうどいい、と考えられているそうです。
ただ、15秒という短い時間の中で漫才をやっている時間も無い場合は、褒めるというよりは、関心をもってもらうことが重要なのだそう。ひとことのキャッチフレーズだったり、表情だったり、予想外な話だったり。。。短いけれど注目を集めて、ちょっと微妙にヒットする。コントなどでも長いのも短いのもありますが、「あそこ面白かったね!」というところがあったりします。なかなか難しいけれど、そこがCMの中で力を発揮する場所かなと思っているとおっしゃっていました。

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2009年11月11日

佐々木宏 -3- 佐々木さん流“プレゼンのコツ”

今週のゲストはクリエイティブ・ディレクターの佐々木宏さんです。
     
佐々木さんはプレゼンや講演会の際、事前に原稿を用意しないのだそうです。昔はきちっと「これとこれをこのくらいの順番でしゃべろう。」というメモを書いて話さなければと思っていたそうです。ところが「時間内にこの5つを全部言わなきゃ」というプレッシャーであがってしまったり、「この順番で言うのをひとつ間違ってしまった」と頭が真っ白になってしまったり。。。そういう失敗を重ねるうちに、どこかで「失敗してもいいや」と思えるようになったそうです。

“普段話しているときの方がおもしろい人”よりも“本番の方が活きている人”に見えるためにも、その場で相手の人を見て、何を話してほしいかなどを聞いてから話し始めて、アドリブで色々言っていく、そのいい加減さが聞いている方も飽きないのでは、と佐々木さん。
そんな佐々木さんにプレゼンで勝つコツをお訊きすると、「自分の思いのたけを言う」というよりは、「相手が何を一番望んでいるか」を考えること。自分のことを信頼してもらって愛してもらうためには、まず相手の気持ちを思いっきり考えて、相手の思っていることよりももっとすごいことをプレゼントしようという思いを持つ。プレゼンに“ト”をつけるだけでずいぶん違うものになるりますね。相手にとっての贈り物にしたい、と佐々木さん。だから開けてみて「わっ」と驚くものでないと。「ハンカチだと思ったらやっぱりハンカチだった」ではなくて、「ハンカチだと思ったら、その生地を使った素敵な帽子だった!」みたいな意外性がないとダメかなと思う、ともおっしゃっていました。プレゼンをプレゼントに。そこにはスマイルのヒントがありそうです。

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2009年11月10日

佐々木宏 -2- 面白い広告

今週のゲストはクリエイティブ・ディレクターの佐々木宏さんです。

佐々木さんはよく「面白い広告を作りたい」と仰っていますが、“面白いだけ”でもダメなんだとか。広告なので、「面白いけど、売れなかった」というのでは格好悪いと佐々木さん。ただ、どうしても仕事を請けるときには「こんなに良い商品なので褒めて欲しい」というすごく真面目な話になってしまうので、自分の中では「とはいえ、見ている人にとっては面白くないと絶対にダメだな」と思っているそうです。

佐々木さんにとっての一番の面白さは“不意打ちを受けたときの面白さ”。それで笑わざるを得ないとか、好きになっちゃったとか、そういうポっと愛されるような面白さが出せれば一番良い、という思いがあるそうです。理屈で考えて予定調和で「こういうダジャレを言ったらウケるな。」と書いといて話すと意外とウケない、ということがあると思います。そこで、その失敗したことをネタにその場で思いつきでやると、同情票だったり拍手が生まれる、ということも。だからそういうユルい感じが面白さに繋がるのかなと思っているそうです。

ただ“面白い広告”といっても、JR東海の「そうだ、京都行こう」のような、胸がきゅんとなるようなCMも。あれは18年間続いているキャンペーンで、佐々木さんは最初の10年を手がけられていたそうです。京都というのはみんなが知っている場所で、広告で工夫する必要がないと思ったのだそう。逆にみんなが知っているけれど、
意外と知らない京都を新鮮に見せるという意味では「絵葉書をつければいい」と思ったそうです。普通、絵葉書みたいな広告は「もっと工夫したほうがいい」とか「もっとインパクトを」といわれるそうなのですが、「京都にインパクトはいらない」と思ったのだとか。“京都”を見せると、「しばらく忘れていたけど、やっぱり京都だな。」と思ってもらえるんじゃないかと思ったとおっしゃっていました。

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2009年11月09日

佐々木宏 -1- ニッポンを応援!

今週 11/9(月)〜13(金) のゲストはクリエイティブ・ディレクターの佐々木宏さん。

去年、銀座グラフィック・ギャラリーで佐々木さんの個展「がんばれニッポン、を広告してきたんだそう言えば、俺。−応援団長佐々木宏」展がありました。確かに広告というのは、世の中を元気にしてくれるようなものなのかもしれません。そんな広告のなかには佐々木さんが手がけているものが本当にたくさんあって、例えばサントリー「BOSS」や、Softbank「ホワイト家族」、大人グリコなど、人気CMを次々に生み出していらっしゃいます。

「優秀なスタッフを独り占めして、なるべく良いものだけをつくれるようにしているだけだから、たいしたことはないんですけど。」と謙遜される佐々木さん。大勢で仕事をするのが苦手なのだそうで、相性の良いスタッフひとりかふたりと、ずっとこもって話しながらアイデアを出す、という方法をとっているそうです。

そこで出てくる魅力あるアイデアの数々。例えばSoftbankとは3年半前くらいから仕事をしていて、初めはキャメロン・ディアスとブラッド・ピットが電話をしながらただ歩くというCM。その一方で「予想ガイ」をやっていて、そのうちに「ホワイト家族」という新しい料金プランができ、その広告をつくるのに予算が非常に限られていたそうです。
お父さん役を決めるとき、“孫さんが犬好きだから”ということで「じゃあ、犬で。」という感じで決まったのだとか。

他にもサントリー「BOSS」のCMはなんと18年も手がけられているのだそうです。これまで様々なタレントの方に出てもらってきて、ネタも尽きてきたと感じていたとき、もともと佐々木さんがトミー・リー・ジョーンズさんが大好きだったということで、日本に来て缶コーヒーを飲むわけがない彼に、そういう意味では宇宙人のような存在で「なんだこの国は」とか「この地球は」とか、そういうふうにして缶コーヒーを飲ませたらどうだろうというところから考えたのだとおっしゃっていました。


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2009年11月06日

北川フラム -5- アートでまちを元気に!

今週のゲストはアートディレクターの北川フラムさん。

来年は瀬戸内海での大きなアートイベント「瀬戸内国際芸術祭2010」が開催されます。これは直島や豊島などの瀬戸内海の島々と高松港周辺で行われるもの。もともと(株)ベネッセコーポレーションの福武總一郎さんが直島をアートプロジェクトなどで元気にしてきて、「直島はある程度できたけれど、瀬戸内海の島は今本当に大変なんだよ。」ということで実現するイベント。明治時代には「世界でも一番美しい内海」ともいわれていたのに、近代になってそれぞれの島の孤立性だけが使われて、もともとあった海の豊かさが消えて、人口も減り、そういうことが進んでいきながら、同時に効率が悪いからと、昔は仲良くしていた島と島が繋がらなくなってきてしまった。隣の島へ行くために、いったん高松や広島などへ行ってからしか行けなくなってしまったり、それも1日に数便しか出ていなかったり。。。

子供が高校生になるときに、家族で内陸部に移動してしまうことも多いそうです。北川さんの訪れる集落で「あと20年の間で頑張りたい」と言うと、「私たちの平均年齢は75歳なんです」と言われるのだそう。そういったいろいろ大変な島も、もともとは豊かな場所だったはずだから、そこに誇りを持ってもう一度やっていくために。
瀬戸内国際芸術祭「アートと海を巡る百日間の冒険」開催期間はできるだけ島と島の間を繋ぐ定期船を出したいと考え準備をしているとおっしゃっていました。

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2009年11月05日

北川フラム -4- 学生たちに伝えたいこと

今週のゲストはアートディレクターの北川フラムさんです。

北川さんは女子美術大学の教授でもあります。教え子の学生さんたちには「とにかく外へ出て遊べ!」と言っているのだとか。それは何故かというと、マニュアルが無いとなかなか生きにくくなっている人が多くなっている現代、本当はそんなのは何の役にも立たなくて、何かのときに本当に頑張れるとか工夫ができるというのは、その人の遊んだ量しかない、という北川さんの思いから。だから学生さんたちにはとにかく遊び尽くしてもらいたい。あらゆる誘いは断ってもいいけど、友達の遊びの誘いだけは断っちゃいけないと思う、と北川さん。

越後妻有アートトリエンナーレに“こへび隊”というボランティアで参加している学生さんもたくさんいるそうです。そんな熱意のある学生さんたちは優秀な成績で卒業するそうで、去年は卒業発表の代表だった学生さんもいて、「本当に色々な先生方にお世話になりました。ただ、私は最後に言いたい。学校には何もない。外にしかない。」と言われたのだとか。
でもそういう環境をつくってもらえるということが、大きな意義。北川さんの経験からいうと、学生時代に様々なことをすることが本当に重要だと思うから、生徒さんたちにもそうしてあげたい、とおっしゃっていました。

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2009年11月04日

北川フラム -3- 水と土の芸術祭

今週のゲストはアートディレクターの北川フラムさんです。

北川さんは新潟市で開催中の「にいがた水と土の芸術祭」も手掛けていらっしゃいます。こちらは今年が初めての開催。越後妻有アートトリエンナーレは新潟県内の方もたくさん観に来ます。そして観るだけではなくて、すごくサポートしてくれたのだそう。そこで新潟市の人たちが「自分たちもこういうことをやりたい」と思い、北川さんにお話があったそうです。

農業地帯であることなど共通した部分もありますが、新潟市は阿賀野川と信濃川というとても水量のある川があり、泥だらけの中で腰まで水に浸かりながら田んぼを作ってきた。そうやって大変な思いをしながら土地を作ってきて、みんなが頑張って日本一の米所になってきた経緯を多くの人たちにちゃんと知ってもらいたい。
他にももともと泥田だったり、今は調整池になっている場所や、あるいは珍しい“川の立体交差”が3箇所もある。そういうことを活かした作品をつくったら、来し方が分かるようなことができるんじゃないか、という思いで始められたそうです。そして実際に実現してみて、越後妻有とはまた違ったおもしろさのある作品ができた、と北川さん。

実は大きい台風で壊れてしまった作品があったのだとか。台湾のアーティスト、ワン・ウェンジーさんの作品で、信濃川の川辺に竹で編んだ高さ10メートルくらいの大きなドーム。空も川もすけて見えて、すごく気持ちのいい作品だったそうです。作品が壊れてすぐ、地元の方たちが再建しようと、修復の為の募金活動が自発的に行われたのだそう。ワンさんにも連絡すると、駆けつけてくれて、またつくってくれているそうです。「川の中にある、皆が集まれる気持ちのいい場所をみんな楽しんでいた。それが作品を生き返させた。」とおっしゃっていました

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2009年11月03日

北川フラム -2- アート+自然の風景

今週のゲストは、大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレの総合ディレクターでもあるアートディレクターの北川フラムさんです。

2000年にスタートして、3年に一度の開催で今年が4回目となった越後妻有アートトリエンナーレ。海外からの取材も増えたそうです。韓国、台湾、香港、中国などは距離が近く、似た環境もあることから、興味を持って取材されたり、ツアーでもたくさんの方が来られるそうです。他にもアラブ首長国連邦やクウェートなどのテレビ局も取材に来たのだとか。会場が里山でも砂漠でも、都市ではない場所のなかにそういう作品があることによって人々が元気付くとか、あるいは色々な田舎の特色が浮かび上がる、そういうことがこの芸術祭の目標だったから、そういう意味で参考になると思ってくれたのかもしれない、と北川さん。

越後妻有に限らず、アートで地域を元気にしていく活動をこれからも続けていきたいという思いがあるそうです。実際に過疎の地域など、様々な動きをし始めたところもかなりあるそうです。そういう地域で作品をつくろうとすると、集落の人たちが総出で一緒にやってくれるというのも魅力のひとつ。
そういう意味でもアートにはこれからも本当に可能性がある、と北川さん。今まではアートだけを観ることはありましたが、集落や田んぼなどそういう中にアートが入ると、両方引き立つという効果があるそうです。それだけではなくて、地域の人たちが関わるので、そこでまた楽しみが増える。一番の魅力は、作品を辿っていく田園風景。旅の喜びがそこにある、とおっしゃっていました。
     
越後妻有アートトリエンナーレは9月で終了していますが、現在、展示作品を限定して、秋バージョンとなって公開中です。夏から秋へ季節が変わると、自然の中のアート作品の見え方も変わるかもしれませんね。

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2009年11月02日

北川フラム -1- 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ

今週 11/2(月)〜6(金) のゲストはアートディレクターの北川フラムさん。

北川さんの手掛けられた「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は2000年から始まり、3年に一度の開催で今年は4回目となりました。会場は新潟県の十日町市や津南町を中心に、東京23区より広い山里に合計350もの作品が展示されました。とても豊かな自然がある地域ですが、実際に暮らしている方たちからすると、道路が造られなかったり、除雪もできないと言われて、非常に辛い思いをしている場所なのだそう。そこで暮らす人たちが元気になるにはどうしたらいいか、ということから始まった試み。さらに芸術祭を単体としてではなく、もともと地域で続いているお祭りなどと一緒に観てもらえるように考えられているそうです。

地元の方たちの反応は回を重ねるごとに良くなっているそうなのですが、1回目はほとんど全員が反対だったのだとか。ただ、アーティストたちは地元の方たちに対して「すごく雪の降る大変な地域で頑張って、よく農業などをやってくださった」という感謝の気持ちがあって、そんな棚田をもっとみんなに知ってもらいたいという思いから、そういう仕掛けをつくったそうです。
そういうところから、始めは反対していても、それだけ熱心にやるのなら、ということで、地元の方たちも思わず手伝うようになったのだそう。手伝った瞬間に、それはアーティストだけの作品ではなくなって、“自分たち”の作品になる。そこから嬉しくなって、訪れるお客さんに地元の方たちが作品やその集落について語る。この交流で、訪れた方たちも、地元の方たちも、双方に元気や嬉しさなどが生まれる。そういう感じで、今はかなりの人たちが協力してくれるようになったそうです。


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