2009年02月09日

長谷川祐子 -1- 「キュレーター」

今週 2/9(月)〜12(木) のゲストは東京都現代美術館のキュレーター長谷川祐子さんです。

大学卒業後、ニューヨーク・ホイットニー美術館での研修を経て、世田谷美術館で活動をスタート。その後、石川県の金沢21世紀美術館の立ち上げにも参加されました。キュレーターのお仕事は幅広く、作品の収集や展覧会の企画や演出など、美術館において、様々な役割を担っています。なかでも一番重要な役割は、アートと見るお客さまをつなげることだと長谷川さん。どういった切り口で展覧会をすると作品の意味などが伝わりやすいか、たくさんある情報をマッピングする、それをより、見る人の感覚や思っていることの中に上手く入っていけるようにプレゼンテーションしていく。そういう人のことをキュレーターというと考えているそうです。

アートを見るというとき、「見方を知らない」と思ってしまう人も多いかもしれません。でも、「こういう風に見てください」という解説を押し付けるのではなくて、心が開かれて作品と対峙できるような雰囲気や見せ方などをつくって、その中で自由に「これが好き」とか「作品からこういうことを想像する」というようなことを見つけてもらうための環境づくりをされているそうです。
そんな長谷川さんご自身も、作品を見ている人から質問があったり感想を聞いたときに、「こういう見方があるんだ」と「見せる」ことでたくさん学ぶことがあるんだとか。

展覧会を行う上で、すでにある作品を借りてくるだけではなくて、アーティストと一緒に新たに作品をつくりあげていくことも多いという長谷川さん。それはキュレーターの仕事はクリエイティブであるべきだという思いから。現代アートのアーティストは、見る人たちと同じ時代を生きているということがおもしろいと長谷川さん。同時代を生きて、同じものを見てきている人が新しいものをつくり出していくプロセスに関わっていくということは、とてもエキサイティングなこと。長谷川さんが決めたテーマに対して、アーティストがどんな提案をしてくれるのか、あるいは東京、金沢など、展覧会などを行う場所に対してどんな提案をしてくれるのか、ということがとても興味深いとおっしゃっていました。

◎長谷川祐子:兵庫県生まれ。京都大学法学部卒業。東京芸術大学大学院美術研究科修士修了。水戸芸術館学芸員、その後、ホイットニー美術館にて研修。世田谷美術館学芸員を経て、金沢21世紀美術館の立ち上げに参加。2006年4月から多摩美術大学で講師も努めている。また、海外での評価も高く、国内外で幅広く活躍。
WEB: 東京都現代美術館
ShareSmile Staff| 22:00 | トラックバック(0) | カテゴリー:mon-thu

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