2008年11月24日

村瀬誠 -1- 洪水を防ぐために

今週 11/24(月)〜27(木) のゲストは雨水博士の村瀬誠さん。

村瀬さんは墨田区環境保全課環境啓発主査として、区の雨水利用の推進事業関わる傍ら、NPO法人 雨水市民の会の事務局長としても活動されています。海外でも高い評価を得ていて、様々な場所に使われている、村瀬さんの「雨水利用システム」。

思いついたきっかけは27年前、保健所で仕事をしていたとき。洪水で下水が逆流してしまい、それがマンションなどのビルの地下にある飲み水の貯水タンクに入ってしまうということが度々起こっていたそうです。もともと薬剤師だったので、その汚染された水を消毒する指導をしていた村瀬さん。そのとき「消毒するのもいいけど、洪水になるのをなんとかできないか」と言われたことから。

最初はこの逆流する下水道がなんとかならないかと考えたそうですが、昭和57年頃から、それまで洪水が起こらなかった所でも洪水が起こるようになっていたことから、これは何かあるのかもしれないと思い、研究を始めたそうです。仲間をたくさん集めて、土木、建築など様々な勉強をして、分かってきた色々な事実。。。
 
本来、下水道は50ミリの大雨にも耐えられる設計で作られているのに、2、30ミリで洪水になってしまっていました。その原因を探ってみると、下水道の設計条件というものがあって、雨の5割くらいが土に浸み込むと仮定した上で、50ミリに耐えられるということだったんだそうです。ところが当時すでに、東京は75%くらいコンクリートに覆われていました。今さらそれを壊して作り直すわけにはいきません。そこで、降った雨を一気に下水に流すのではなく、ゆっくり流せるようになれば下水道本来の力を発揮することができると気がついたんだそうです。

◎村瀬誠:1976年千葉大学大学院薬学研究科修士課程を修了し、現在は墨田区の環境保全課環境啓発主査。80年代初頭から雨水の活用を訴え、国内外に知られる墨田区の雨水利用政策の中心的存在となる。96年薬学博士の学位取得。NPO「雨水市民の会」事務局長も務め、バングラデシュで安全な飲み水を確保する活動などを展開している。

WEB: 雨水市民の会

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

http://www.j-wave.co.jp/cgi-bin/blog/mt-tb2.cgi/29052