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DYGL、2ndアルバム『Songs of Innocence & Experience』 下中と嘉本が徹底解説<後半>

DYGL、2ndアルバム『Songs of Innocence & Experience』 下中と嘉本が徹底解説<後半>

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)のワンコーナー「SONAR'S ROOM」。毎週火曜日はDYGLが登場。7月9日(火)のオンエアでは、下中洋介(Gt)と、嘉本康平(Dr)が、3日(水)にリリースされたばかりのニューアルバム『Songs of Innocence & Experience』の全曲解説の後半をお届けしました。

【この記事の放送回をradikoで聴く(2019年7月16日28時59分まで)】

【前編】DYGL、2ndアルバム『Songs of Innocence & Experience』 秋山と加地が徹底解説


■アルバム全体を聴いてほしい自信作

・『Bad Kicks』

嘉本:だいぶアレンジが変わりましたね。
下中:いろいろ試したよね。
嘉本:「それじゃあバンドとしてのエネルギーが足りない」ってなって。結局、「1回デモの状態に戻ろう」っていうテーマで進めていったけど。
下中:不思議だよね。デモではいい感じで聴こえていたのが、レコーディングスタジオではイメージと変わってきて。前と一緒も面白くないからと思って。でも今回のアレンジもパワーがあるから。
嘉本:まとまったと思う。この曲は(プロデューサーの)Rory Attwellの手助けがデカイ曲じゃないかな。

・『Don’t You Wanna Dance in This Heaven?』

下中:この曲は話すことがいっぱいあるね。
嘉本:これだけでひとつの枠をもらえるくらい。
下中:15分しゃべれるね。秋山(信樹)くん(Vo/Gt)が全体像、ギターとかドラムとかも入れてくれていて、デモを聴いた段階で「いいな」ってなって気持ちよくいけたよね。途中のドラムソロのパート、ドラムだけになるところがなかったんだけど、プリプロダクションの段階で、みんなで嘉本ちゃんの部屋で練りながらね。
嘉本:あれはほぼアクシデントだったね。エフェクトをほかの楽器にかけようと思ったらドラムにかかっちゃって、「これいいじゃん」ってそのまま使った記憶がある。この曲はいろいろなアイデアが詰まってる気がするな。
下中:嘉本ちゃんのドラムをふたつ重ねたり、ギターもベースラインもみんなで練ったりして。
嘉本:そのぶんレコーディングがけっこう難しかったけど。最終的にいい爆発音が出せた。

・『As She Knows』

下中:これも紆余曲折あったね。何バージョンくらい作ったんだろう。
嘉本:ライブでやってたのが1個、その時点で2バージョンくらいあって、さらにプリプロで2~3バージョンあって、最終的に秋山が持ってきたバージョンで落ち着いた。
下中:キャッチーな曲なので、今までにないくらいコードもたくさんあって。今までありそうでなかった楽しい曲です。

・『Nashville』

下中:ようやく『Nashville』をアルバムに入れることになりました。
嘉本:これは今までの録り方というか、ほぼ一発録り。
下中:録るか録らないか最後まで迷って「やってみようか」という感じで。今回のアルバムは60'sの話をしながら作ったアルバムだったので、『Nashville』はコンセプトに合うと思うし。この曲を録ったのは、ジャガーというギターが使いたかったので。すごくカッコいい音が録れたなと。
嘉本:ドラムもそうだけど、いい音だと思うんだよね。ほかの曲に比べて、そんなに大きなことはしてないけど。
下中:狙ってないけどいい感じで録れたというか、曲づくりの段階で楽器のバランスがよかったのかな。セッションで作った曲で、最初はテンポがほぼ倍くらいあったのが、ここまで落ち着いて、曲の作りからしっくりきた思い出深い曲です。

・『Behind the Sun』

下中:これは加地(洋太郎)くん(Ba)が作った曲ですね。
嘉本:加地くんらしさがあるね。
下中:リズムマシーンとかね。
嘉本:加地くんの1日を撮ったPVをつけたい。フィルムのカメラでまわしたいね。
下中:加地くんの1日って何をしてるんだろうね。
嘉本:謎だね。
下中:パソコンいじったり絵を描いたり。電気つけたまま寝るよね、加地くんは。いま泊まれるスタジオで収録していて、そこでみんなで共同生活しているんですけど、加地くんはやっぱりすごいなと思った。付き合えば付き合うほど加地くんのことがわからなくなるんだよ。
嘉本:天才だよ。自分の世界観が完全にできあがってるからね。ほかの曲に比べて明らかに加地くんが出てるね。
下中:加地くんはFeltというイギリスのバンドが好きで、「ギターの音をFeltっぽくしたい」とか。
嘉本:かなりビジョンが見えていたよね。
下中:すごくやりやすくて、加地くんが細かくみんなにアドバイスをくれて、とっつきやすくていい感じのレコーディングができた。『Behind the Sun』というより、これは加地くんの話です。落ち着いた終わり方というか、あえて終わり感を出さないということをわかってくれると嬉しいですね。

「1曲だけではなく、アルバム全体を通して聴いてほしい」と話した『Songs of Innocence & Experience』を、ぜひ聴いてみてください!

【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

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