音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」
カンヌ国際映画祭が開催! 今年のパルムドール、常連監督が優勢か?

画像素材:PIXTA

カンヌ国際映画祭が開催! 今年のパルムドール、常連監督が優勢か?

J-WAVEで放送中の番組『ACROSS THE SKY』(ナビゲーター:玄理)のワンコーナー「WORLD CONNECTION」。5月19日(日)のオンエアでは、現地時間で5月25日(土)まで開催中の世界三大映画祭のひとつ、カンヌ国際映画祭を特集しました。


■世界最高峰の映画の祭典が今年もスタート!

昨年、是枝裕和監督の『万引き家族』が最高賞のパルムドールを受賞したことで、日本でも大きく取り上げられたカンヌ国際映画祭。カンヌは南フランスの地中海沿岸にある人口7万人ほどの小さな港町ですが、映画祭の期間中は映画関係者や観光客でおよそ20万人もの人で溢れかえります。

オンエアでは、カンヌ滞在中の映画プロデューサー、植山英美さんに映画祭の現地情報を事前にインタビューした模様をお届け。改めて、カンヌ国際映画祭の魅力を訊きました。

植山:カンヌ国際映画祭は、世界でいちばん権威のある映画祭とされています。映画関係者や映画制作者は、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に入るのを目標に1年間頑張っているという存在です。

アカデミー賞との違いについては、「アカデミー賞は『賞』であって映画祭ではない」と説明します。

植山:カンヌ国際映画祭は、ベルリン国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭のひとつです。ベルリンは2月、ヴェネチアは8月から9月にあり、カンヌが5月に開催されます。みなさんカンヌを目指して、そこで漏れた作品がヴェネチアやロカルノ国際映画祭で上映されたり……ということも、度々起こっています。

加えて、植山さんは「『万引き家族』が昨年パルムドールを獲ったということは、世界でいちばんの映画祭でいちばんの賞を獲った、ということになるので、日本の映画関係者にとってはとても嬉しかった」とも明かしました。

カンヌ国際映画祭には、コンペティション部門のほかにも監督週間などの部門があります。その中でも、コンペティション部門は選ばれるだけでも、かなりすごいことなのだそう。

今年は残念ながらコンペティション部門に日本監督の作品はありませんでしたが、昨年は是枝監督だけでなく濱口竜介監督の作品も出品されました。


■最年少審査員のエル・ファニングに熱視線!

そんなカンヌ国際映画祭の初日のセレモニーでは、レッドカーペットに多くのセレブが登場しました。どんな様子だったのか、植山さんに伺いました。

植山:初日のレッドカーペットはオープニングということで、審査員や早く到着したゲストに加え、クロエ・セヴェニー、セレーナ・ゴメス、ジュリアン・ムーアなどオープニング作品の出演者がレッドカーペットに降り立ちました。今年はエル・ファニングが審査員ですので、エル・ファニングも登場して観客はかなり沸きました。

レッドカーペットは1日2回、毎日行われます。コンペティション部門に選ばれた作品の監督や出演者が、その上を歩きます。今回、初日のレッドカーペットには、オープニング作品のジム・ジャームッシュ監督作品『The Dead Don't Die』の出演者が勢ぞろいしました。


そして現地で特に話題になったのが、21歳の若さで最年少審査員になった女優のエル・ファニング。グッチのドレスにショパールのイヤリングを合わせたエレガントなスタイルで観客の視線をさらい、世界のSNSでもトレンド入りを果たしました。


玄理:エル・ファニングはダコタ・ファニングと姉妹ですよね。姉妹ですごく活躍しています。エル・ファニングの作品では、私はソフィア・コッポラ監督の『SOMEWHERE』が印象的です。わりと清純派っぽいイメージがあったのに、あの中でちょっとイケてる女の子を演じてたのが「こんなに大きくなったんだなぁ」って。すごいキレイに成長してるなって思いました。


■今年は常連監督が優勢?

今年は21作品がコンペティション部門に選出されました。初のゾンビ映画に挑戦したジム・ジャームッシュ監督、『ツリー・オブ・ライフ』でパルムドールに輝いた経験を持つテレンス・マリック監督、カンヌ国際映画祭では常連の社会派ケン・ローチ監督。そして自身も出演している作品を出品している、グザヴィエ・ドラン監督なども注目です。

そしてアジアからは、韓国のポン・ジュノ監督。今回は『Parasite』という作品を出品しています。話題の監督がずらりと並びますが、いったいどの作品がパルムドールを獲得するのでしょうか。植山さんに傾向と予想を訊きました。

植山:ベルリンでは社会派のものが好まれる傾向がありますが、カンヌの場合はそのときどきの、その年でいちばん出来が良かった作品、もしくはずっと出品し続けている監督の作品が選ばれる傾向があります。

他の映画祭に比べ、カンヌ国際映画祭はパルムドールを獲る傾向にある作品の内容が特にないようで、続けて出品している監督の作品が多いとのこと。ちなみに是枝監督が『万引き家族』でパルムドールを受賞したときは、7度目のカンヌ出品でした。植山さんは「今年も常連の監督が優勢」という予想ですが、果たしてどうなるのでしょうか?

【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『ACROSS THE SKY』
放送日時:毎週日曜 9時-12時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/acrossthesky/

この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。

  • 新規登録簡単30
  • J-meアカウントでログイン
  • メールアドレスでログイン