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いきものがかり・水野、漫画『キングダム』作者に会っていきなり訊かれたこと

いきものがかり・水野、漫画『キングダム』作者に会っていきなり訊かれたこと

J-WAVEで放送中の番組『SPARK』(月曜担当ナビゲーター:水野良樹)。5月27日のオンエアでは、おすすめの漫画や楽曲制作の裏方について話しました。


■女性を部屋に招待するときの心構え

まずは“緊急事態”だという男性リスナーからの相談に答えました。

「ヤバいです! 6月1日に好きな女の子が家に来ます。恥ずかしながら、女性を家に招くのは人生初。そこで、女の子にご飯をふるまおうと思います。男が作っても引かれない手料理は何でしょう? そもそも手料理を出すのはアリなのでしょうか?」

この相談に対して、水野は「無理をせず、素でいることの大切さ」を説きます。

水野:まずは落ち着きましょう(笑)。でも、男子諸君なら気持ちは分かるよね。自分の家に好きな女の子が来ることになったら、素の自分にはないことをしてしまいがち。例えば手料理とか(笑)。普段から料理をしていて、残り物でサッと作れるならいいけどね。あとは清潔感が大事。トイレや水回りが汚いって思われたら嫌でしょ。そこだけは気をつけて。やっぱり「生理的に受け付けない」というレベルが一番キツいと思うし、それが生まれてしまうと覆せないから、「生理的に受け付けない」と思われそうなことは対処しておきましょう。

一方、女性側も緊張しているのではないかという話になりました。

水野:男性の家に行くとなると、女性もオシャレをして、緊張して扉を開けると思うんです。お互いに緊張しているから、イレギュラーなことをすると絶対に失敗するような気もするんだよね。だけど、緊張で生まれたハプニングとか失敗とかも、あとで振り返れば笑い話になるんじゃないかと思います。そこでうまくいってお付き合いが始まるとか、そこから2人の物語がスタートすることになったら、「あのとき、なんで突然手料理を作ったの? 超まずかったんだけど。そういうの言っちゃっいけないと思って『おいしい』って食べたんだよね」という結果になると思いますよ。そのほうが素敵じゃないかな。


■水野おすすめの漫画は?

さらに、「水野さんのおすすめの漫画はありますか」という質問には『キングダム』と回答。

水野:「今さら……」と思われるかもしれないけど、それでもおすすめしたいです。累計4000万部いってます。連載が開始されたのは2006年で、僕らがデビューした年です。当時一人暮らしをしていて、毎週の楽しみが『キングダム』も連載されている『週刊ヤングジャンプ』を読むことでした。実は『キングダム』は、4巻か5巻あたりで打ち切りの危機があったんです。そこから回復して、今は人気ナンバー1になりました。原 泰久先生とは初めてお会いしたときに、いきなり「ヒットするにはどうしたらいいですか?」って訊かれたんです(笑)。既に『キングダム』はかなりヒットしていたときだったから、「ヒットしてるじゃないですか!」と言って、自分の音楽の話をしました。『キングダム』は、それからさらに大ヒットしました。ぜひ読んでみてください。


■いきものがかりにとって大事な制作メンバー

後半は「SPARK HIROBA」のコーナーをお届けしました。「HIROBA」は月曜『SPARK』と水野が立ち上げたプロジェクト。「考えること、つながること、つくることをもっと豊かに楽しみたい」という思いのもと、さまざまなアーティストやクリエイターとの交流を楽しく自由に深く行うための場をつくり上げていく、実験的な試みです。

「HIROBA」のサイトには記事が続々とアップされています。先日は、いきものがかりのディレクター・岡田 宣さんと、「HIROBA」ディレクターの有住朋子さんの対談の模様が公開されました。

水野:音楽を制作するときに、現場で指揮をとるのがディレクターです。彼らの存在が音楽作品のクオリティにかかってきます。特に岡田さんは、僕にとっては師匠みたいな存在です。セカンドアルバム『ライフアルバム』の頃からいきものがかりを担当してもらって、そこから11年か12年ぐらいになります。どうやって曲を形にしていくのかとか、レコーディングの現場でどういう振る舞いをすればいいのか、どういう風に音が重ねられていって、どういうリクエストをすればミュージシャンに自分の理想の演奏をしていただけるのか、歌録り1つとっても、どういうディレクションをすれば吉岡の歌がもっと輝くのか、岡田さんの背中を見ながら学ばせてもらいました。

水野は「岡田さんがいなければ今の僕はいない」と断言。一方、有住さんは岡田さんの弟子のような存在です。そんな二人が「HIROBA」を語っています。

水野:裏で支えてくれている人たちの存在はなかなか見えづらいと思いますが、そういう人たちがいろいろな意思決定をして、僕らに助言をしてくれます。支えてくれているレベルではなく、一緒につくっているというレベルです。そうした存在がすごく大事なんです。特にJ-POPみたいな、いわゆる昔の歌謡曲から連なっている大衆音楽の1ジャンルとしては、実は分業が発展していて、プロのセッションミュージシャンたちがその日にスタジオに集まって、その日に譜面を見て、その日にデモを聴いて、そこで演奏して、それをまとめる音楽プロデューサーがいて、それを指揮する音楽ディレクターがいて、いろいろな人の分業によって成り立っていて、それがいい作品を生み出していく昔ながらのスタイルがあるんです。いきものがかりはそういう現場だったから、いい経験をさせてもらいました。いろんな人が関わる現場は実はお金が必要で、なかなかそれが実現しづらくなってしまっているところもあります。DTMで全てを一人で完結する人もけっこう多くて、それだと低予算でできたりするけど、いろんな人と関わるよさもあって、どちらも知れたのは、いきものがかりの現場に関わらせていただいてよかったと思います。

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【番組情報】
番組名:『SPARK』
放送日時:月・火・水・木曜 24時-25時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/spark

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