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仕事に行きたくない、何もしたくない…「意欲減退」してしまうメカニズムを医師が解説

画像素材:PIXTA

仕事に行きたくない、何もしたくない…「意欲減退」してしまうメカニズムを医師が解説

仕事に行きたくない、休みの日も何もしなくない……こうした意欲減退は、“気の持ちよう”ではないかもしれません。産業医の大室正志さんが、やる気が出ない状態に陥るメカニズムと解決法を語りました。

【5月20日(月)J-WAVE『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)のワンコーナー「SAWAI SEIYAKU SOUND CLINIC」】
http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20190520105307


■意欲減退は「神経伝達物質」のバランスが崩れて起こる

大室:意欲減退の症状は、意欲を司る神経伝達物質、ノルアドレナリンやドーパミンなどのバランスが崩れたときに起こります。感受性が低下した場合だけではなく、過剰になった場合も起きます。例えば「統合失調症」は、ドーパミンなどの物質が過剰に分泌された場合に起こるといわれており、症状として意欲減退がみられることがあります。一方、うつ病の時は感受性が低下している状態で、こうした場合も意欲の減退が生まれます。いずれも、神経伝達物質のバランスが崩れている状態です。

神経伝達物質のバランスが崩れる原因はさまざまですが、最も多いのは「過労」です。

大室:過労は脳の神経物質に影響を与えます。もう一つは、強いストレスにさらされている場合。上司からひどいパワハラを受けているような状態が毎日続くと、同じような症状が起きます。バランスを崩した状況を抑うつ状態といいます。


■意欲減退にも程度がある…あなたはどのくらい?

対処法には、大きく分けて2つあります。

大室:医療対応レベルのうつ病は、休養と治療をするしかありません。でも、会社ではやる気が起きないものの、休日は朝から早く起きて外に出かけることができるといった場合は、神経伝達物質が完全にダメージを受けているわけではありません。産業医と相談して、残業時間を減らしてもらうといった対応が相談できるかもしれません。一方、休日なのに趣味もしたくない場合は、うつ病などの可能性があります。これはまずは医療機関に相談してください。ひとくちに“意欲減退”といっても、程度があることを覚えてください。

コーナー後半では、リスナーの悩みに音楽を処方。この日は「やりたいこと、やるべきことがたくさんあって、どれから手をつけていいかわかりません。またやりたいことは本当にやるべきことか疑問に感じることが悩みです」というリスナーに、Tuxedoの『Do It』をオンエアしました

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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

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