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リッキー・リー・ジョーンズ「シンガーとしてコミュニケートすることも大事にしたい」

リッキー・リー・ジョーンズ「シンガーとしてコミュニケートすることも大事にしたい」

J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)。5月14日(火)のオンエアでは、来日中のリッキー・リー・ジョーンズさんが登場しました。


■ニューオーリンズに移住して5年

リッキーさんは84年の初来日から、今回が10回目の来日となります。現在はニューオーリンズに住んでいます。

リッキー:ニューオーリンズに住んで5年ほどになります。街自体が「音楽」という感じで、世界のどこでもないしアメリカでもないようなところですね。子どもたちも小さいときから楽団でチューバをやったり、人種的に音楽でつながっている街です。
クリス:どうしてニューオーリンズに住もうと思ったのですか?
リッキー:LAに20~30年ほど、ときどきパリに住んだ時期もありましたが、どこへ行くにも車の渋滞で時間がかかっていました。「一生車のなかで過ごすのは嫌だな」と思ったこと、自分が小さいときに住んでいた場所のように、人の目を見て話をし、近所づきあいや挨拶をするのが好きだったこともあり、ニューオーリンズに住んでいます。

ニューオーリンズに移って、ソングライティングへの影響についても訊きました。

リッキー:曲を書くときはまわりに影響されないようにしています。自分の創造の世界を守ってきた部分がありますが、ニューオーリンズに住むようになってからは「まわりのものを入れよう」という気持ちになりました。新曲もどんどん出来ています。
クリス:デビューして間もなくビッグヒットがありましたが、人生への影響は?
リッキー:最初にヒットするとその後下り坂というアーティストもいますが、人生色々な波があってアップダウンがあります。最初の10年は本当に大変な時期でしたけどね。若い頃は競争心もある中で生きていたりしますが、年齢を重ねることで行き方が楽になった部分もありますし、私はそれが今とてもいい状態だと思います。


■最新作はカバーアルバム

ニューオーリンズに移り住んで、音楽的に重要な出会いもあったそうです。

リッキー:ニューオーリンズで、マイク・ディロンという地元のビブラフォン奏者に出会ったことが大きかったです。だいたい私は、今まで一緒に音楽を作ってきた人とは揉めたり意見が合わなかったのですが、この人とはすごく合って。彼と出会ったことで音楽を作ることにも影響を与えているし、来日ライブにも一緒に来ています。
クリス:カバーアルバムを何枚か発表していますが?
リッキー:デビュー前もクラブでジャズを歌っていましたし、ヒットしたあともジャズシンガーであることを知ってもらいたかった。ポップな路線でも歌っていましたが、ジャズナンバーも同時に歌うジャズシンガーとしての自分も大事だったんです。シンガー・ソングライターというのはなぜか「すごいね」といわれますが、シンガーだけだと評価されない。でもシンガー、歌い手というのは、とても素晴らしいコミュニケーターだと思います。私は他の人の歌も大好きですし、シンガーへのリスペクトも込めて、自分もシンガーとしてコミュニケートすることを大事にしたいと、カバーアルバムをはじめました。

5月15日(水)にリリースされた最新カバーアルバム『KICKS』については、「ロックは私と違和感があるかもしれませんが、今世の中が沈み的なときにハッピーサウンドが必要ではないかと思いました」と語りました。ちなみに目を引くちょっと不思議なアルバムジャケットは、今回のバンドメンバーでプロデュースを手がけた前述のマイク・ディロンさんの恋人が描いてくれたそうです。



【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

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