音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」
いきものがかり・水野、自身の活動について…糸井重里の話にヒント得る

いきものがかり・水野、自身の活動について…糸井重里の話にヒント得る

J-WAVEで放送中の番組『SPARK』(月曜担当ナビゲーター:水野良樹<いきものがかり>)。4月8日(月)のオンエアでは、趣味や水野が立ち上げたプロジェクト「HIROBA」について話しました。


■喫茶店だらけのビルを持ちたい!

前回の放送で「趣味がない」と言っていた水野に、リスナーからこんなメッセージが届きました。

「水野さんは喫茶店巡りが趣味なのではないでしょうか。私は旅が大好きで、目標は日本全国制覇です。水野さんは行ったことがない県やもう一度行ってみたい県はありますか?」

水野:喫茶店巡りの話、よくご存知ですね。確かに、僕にとって趣味かもしれないですね。曲を作ることが生業ではあるんですけど「気分転換の方法」といえば、いったん外に出て喫茶店に入ること。最近は「HIROBA」の活動もあったりして、文章を書く仕事がすごく多くて、その文章も家ではなかなか書きづらくて、喫茶店を巡るんです。それも、街の個人経営の喫茶店ではなくてチェーン店。多いときは7~8軒、1軒につき1時間ぐらい。同じところにいるとキツくなるし、ねばるのもどうかなと思って同じチェーン店のほかの店舗に行ったり、3店舗ぐらい回ってまた戻ってきたりします。これはすごくよくやります。だから、半分冗談、半分本気で言うんですけど「夢はありますか」って訊かれたら「ビルを建てること」って言います。1階から5階まで全てが喫茶店の別々のチェーン店で、6階に家があるような感じ。どのチェーン店も僕の店っていう。僕は何を言ってるんでしょうね(笑)。


■糸井重里の例え話からヒントを得る

後半では、水野が立ち上げたプロジェクト「HIROBA」と『SPARK』が連動したコーナー「SPARK HIROBA」をお届けしました。

「HIROBA」は「考えること、つながること、つくることをもっと豊かに楽しむことはできないだろうか」という思いのもと、水野がつくった実験的なプロジェクトです。「HIROBA」のサイトでは糸井重里さんとの対話が公開されています。番組では、糸井さんと対談したきっかけを話しました。

水野:糸井さんは「ほぼ日」を立ち上げて20年以上続けています。この20年間で世の中ではSNSのアプリが出てきたり、プラットフォームがたくさん出てきたり、いろいろなことがムーブメントになったり、ビジネスになったりしたけど、こんなに人に愛されていて、アイデンティティみたいなものをずっと維持してるような場は、なかなかないんじゃないかと思うんです。それを維持できている理由は何だろうと探りたかったんです。「HIROBA」 について「結局、何をやろうとしてるの?」と人に訊かれるんですが、実は僕自身が整理できていなくて、糸井さんに「僕がやろうとしてることってなんですか?」と訊くような対談でした。

水野は放牧期間中に楽曲提供を行っていました。そこで「新しいフィールドが生まれた」と言います。

水野:いきものがかりは、自己表現という部分もありますが、グループであるため自分のものであって自分のものではない。ありがたいことに多くの方に聴いていただいているので、そもそも3人だけのものでもない、という意識があります。ある種の公共物のような感じというか。自分のものと誰かのものの中間にあるもの。そして、新たに始めた楽曲提供というフィールドは、お仕事をいただかないと始まりません。アーティストがいて、その方が顔と名前を背負って作品を出していくわけです。僕は、みなさんの作品の魅力がよくなるため、それを最大化するための手伝いをする仕事をしています。これはある意味、受け身の仕事です。もう少し自分の積極性が出て、自分から発信していく場所がひとつほしい。でもソロデビューとかじゃない。自分の表現だけで収まってしまうと、それはすごく小さなことになるから、そうじゃなくて、自分から発信してるけど他者とつながる場所がほしいと思ってつくったのが「HIROBA」です。

糸井さんとの対談でそう伝えたところ、こんな話をしてくれました。

いきものがかり・水野、糸井重里

水野:糸井さんは「家庭料理って最高の料理だよね」っていう話から入るんです。「材料や作るのにかかる時間とかを計算しなくても、これを作ってみたいって自分でルールを作ることができる。自分が信頼している人を呼んで、それを振る舞って楽しむ。それは自己満足ではない。そういう場所を持ちたいんじゃないの?」って言われたんです。確かにそうなんです。失敗したり、味付けを間違えたりしても、すぐに謝れるので、SNSのように炎上する怖さも基本的にはない。安心や安全は保たれているけど、ひとつになる必要もなくて、それぞれが言いたいことを言える。だから、糸井さんの例えは、いろいろなことを表しています。そういうことをやって、外の人に届けたいと思っているのかもしれないと、糸井さんとの対談でヒントを得ました。

プロジェクト「HIROBA」が、今後どのように発展していくのか、注目です。

【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『SPARK』
放送日時:月・火・水・木曜 24時-25時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/spark

この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。

  • 新規登録簡単30
  • J-meアカウントでログイン
  • メールアドレスでログイン