『宇宙兄弟』作者・小山宙哉は、宇宙に行きたくない?「怖くなければ…」 

2019年03月15日

J-WAVEで放送中の番組『INNOVATION WORLD』(ナビゲーター:川田十夢)。3月8日(金)のオンエアでは、先日開催された番組発イベント「J-WAVE INNOVATION WORLD COMPLEX vol.2〜宇宙を知る、宇宙を体験する〜」にておこなわれた、マンガ『宇宙兄弟』作者・小山宙哉さんと編集者・佐渡島庸平さんとのトークショーの模様をお届けしました。


■AIが読者の気持ちを予想できたら…

「もしもAIが物語を作ったら……」という話題に。川田は「マンガの物語を考えるのは大変なので、それをAI(人工知能)が何百通りと出してくれたら?」と提案すると「そうなればうれしい」と小山さん。

川田:小山さんが描いてきた物語や人物の相関図をAIに学習させて作り出す。AIはそういうことが得意です。
佐渡島:すごい。その物語を1度聞いてみたいですね。そのAIに「次の物語はどうなるの?」「どうなったらうれしい?」とか質問したいですよね。
小山:みんながこの物語の先をどう予想しているかとか、このあともっと危機が訪れると思っているとか思ってないとか、それをAIが予想できると、読者を裏切れる。それを知りたいですね。

川田は、将来的には日本人の数だけAIがいる世界になると予想しています。

川田:そうすると、そのビッグデータをAIに入れて「総理大臣がどう発言したら、国民がどうなびくか」とかシミュレーションできるんですよね。その世界なら読者の反応も予想できるかもしれない。一方で、将棋で人間が想像しない一手をAIが出すような、本人が考えてもたどり着けない発想をAIが生み出すかもしれません。作家は孤独だから「こんなのあるよ」とAIが示してくれたらいいかなと思います。
佐渡島:ゴーストライター的なパートナーがいたら助かりますよね。


■AIが作った『ハリー・ポッター』続編

AIが物語を作る世界を熱弁する川田ですが、その世界へ行くにはまだまだ時間がかかりそうです。

川田:研究者が『ハリー・ポッター』シリーズ全ての物語を学習させたAIに、その物語の続きを書かせてみたんです。そうすると、確かに人間が思いつかないような物語なんだけど、登場人物が階段から転がり続けるっていう(笑)。目玉が飛び出してきたりとか、確かに人間は思いつかないけど、「なんだこれは」っていう物語でした。でも、この先、AIが物語の常識や文体を把握しはじめたら、いよいよかなって思いますよね。
小山:いきなりAIが面白い物語を作るより、いまはそれくらいがかわいげがありますよね。J・K・ローリングさんが……。
川田:あっ、ローリングだから「転がり落ち続ける」なのかな。
小山:そこをAIが読み取ったのかな。階段ローリング(笑)。
佐渡島:それAIじゃなくて、ダジャレだから(笑)。


■小山「宇宙には行きたいけど…」

続いて、2月に公開した映画『ファースト・マン』の話題になりました。この映画は1969年に成し遂げられた人類初の月面着陸を描いた物語です。

小山:なかなかいい作品ですよ。ドキュメンタリーな雰囲気でやっているので、手ぶれ感のある演出もあっていい感じに酔いますし、当時の映像に見えます。ロケットの打上げ体験ができる映画ですね。この映画を観たら前澤(友作)さんが月に行きたくなくなるんじゃないかと思いましたけど(笑)。
川田:月に行った気になるんですか。
小山:いや、怖いんです。音とかも激しいし。
佐渡島:小山さんは宇宙に行きたくない派ですよね。
小山:行きたくないことはないですよ。怖くなければ。安全であれば。でも、この映画は「生きて帰れる気がしないな」っていう臨場感がすごかったですね。

AIが物語を作る未来はやってくるのでしょうか。小山さんが怖いくらいの臨場感と話す映画『ファースト・マン』も、ぜひチェックしてみてください!

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【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD』
放送日時:毎週金曜 22時−22時55分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/innovationworld/
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