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「これを言ったら嫌われるかも…」そんな悩みを抱える人に、ジェーン・スーが斬新なアドバイス!

「これを言ったら嫌われるかも…」そんな悩みを抱える人に、ジェーン・スーが斬新なアドバイス!

J-WAVEで放送中の番組『JUMP OVER』(ナビゲーター:松居大悟)。3月17日(日)のオンエアではジェーン・スーさんをお迎えして、舞台『みみばしる』の話や、リスナーの悩みに答えました。


■『みみばしる』をTBSラジオで広めてくれたワケ

松居は、スーさんがパーソナリティを務めていたコミュニティFM「ソラトニワ」のラジオ番組に、映画のPRを兼ねて数回出演したことがあります。その後も食事に行ったり、共通の友達もいるなどご縁があります。早速、『みみばしる』の感想を訊きました。

スー:ラジオの話だから観に行こうと思ってたら、相談にのる人の話でしょ。「突きつけるわー!」って思って。相談にのることで、いろいろな人に真実を突きつけていって、パーソナリティとしてどうなのかということを問う舞台に、月曜から金曜まで(ラジオで)相談にのってる私を、普通は誘わないよ! と思って。
松居:(笑)。
スー:でも、ラジオリスナーもそうだし、ラジオ番組をつくる側の人にとっても、ぐっとくるものはありましたよね。いろいろな局の人も来たのよね。混ぜてくれてありがとう。コミュニティFMのゲストに呼んでおいてよかった(笑)。
松居:いや本当にあそこからですよ。それからスーさんが帯番組をやるようになって。
スー:びっくりだよね。深刻な人材不足(笑)。

スーさんは、TBSラジオのご自身の番組で、舞台『みみばしる』についてたくさん触れてくれました。

スー:まずはリスナーに観てほしかったんだよね。ステージの上にリスナーの人たちが、それぞれ自分が聴いている場所という設定で上がってくるじゃないですか。その時点でぐっときて戻しそうになって。
松居:(笑)。
ジェーン・スー:舞台の一番すごいところって、映画とかライブとかと違って、限られたスペースでどうやって多次元のものを表すかっていうところがあるじゃない。観てるほうの想像力も試されるし、つくり手の発想力も試されるけど、オーディションで選ばれたガチなリスナーもいることにぐっときちゃって。そうやって、みんなが聴いてくれてるんだと思って。
松居:そうですね。

スーさんが放送で感想を言っているのを聞いて、劇場に足を運んだリスナーもいました。

スー:ラジオはずっと(存続が)「危ない」って言われるようになってから長いの。だから全然大丈夫だと思って。
松居:まさに「ラジオは人を動かす!」って思いました。劇団の舞台をやる時、リスナーの人はきちんと観にきてくれるんです。
ジェーン・スー:新しいメディアがいっぱい出てきたけど、ラジオを聴いてる人は一定数いるわけです。そういう人たちが「聞いててよかった。リスナーであってよかった」と思う舞台だったので、それで番組で言ったんです。

実は、『みみばしる』で主演を務めた本仮屋ユイカさんは、スーさんの番組のファンです。そこで、スーさんが2回目に観に来た時に、松居が舞台裏に案内しました。本仮屋さんを驚かそうと、本人には秘密でした。

スー:本仮屋さんが私のことに気づいて、「うわーー!!!」って驚いてしゃがんじゃったの。それって、完全に逆じゃん。本仮屋さんに会って、私が興奮するんだったらわかるけど。時空が歪んでたよね(笑)。
松居:本仮屋さんのほうが主演女優なのに(笑)。


■相手に「嫌う隙」を与えない方法

後半は「愚痴は踊る」と題して、リスナーからの相談に答えました。ここでは紹介された相談の一部を紹介します。まずは、現実とSNSの関係で悩んでいるという人からの相談。

「私が通っていた中学・高校はSNSに写真を載せることにとても厳しく、生徒の顔が写っていることがバレると問題になりました。私の中では、他人の顔が映った写真は、載せる前に写ってる人に聞くのが当たり前で、自分の顔は載せない、という考え方で過ごしていました。しかし、先日、習い事で一緒だった他校の人のSNSを見たら、鍵がついていないアカウントに私の顔が写っている写真が載っていました。その人とは大して親しくもないのにと驚いたと同時に、SNSに自分や知人の写真を載せることに抵抗がないのが、本当は普通なんだと初めて学びました。春から大学生になるので、写真を撮る機会がこれから増えてくると思います。その時に『自分の顔はSNSの公開アカウントに載せないで』と言ったら、嫌われたり、面倒なやつと思われて、人と繋がるきっかけを失ってしまうのではないか、でもSNSに顔を載せるのは怖い、と悩んでいます」

この相談に対してスーさんは「きちんとした学校だね!」と感心。

スー:まずは、インターネットに対するリテラシーを教えてくれた学校に感謝だね。顔を載せるのが普通というわけではないですよ。18、9歳だと「自分以外の人が普通なのかな」って思っちゃうところもあるかもしれないけど、そんなことはない。“普通”っていう言葉ほど脆弱なものはないですよ。人によって普通は違うから。
松居:そうですね。
スー:この問題の解決方法は二つあります。一つは顔が隠れるポーズで逃げること。手のひらを広げて顔を隠すポーズとかね。もう一つは、18、19歳の子だったら、相手も100パーセント嫌われたくないですよ。だから、強めに言う。「あ、ちょっと、写真載せちゃう系?」みたいな。オドオドして言うと、相手にこっちを嫌う隙を与えちゃうから(笑)。
松居:あはは(笑)。
スー:こっちから嫌うくらいのテンションで。「嫌う」と「嫌われる」はせめぎ合いだから。
松居:なるほど! さすが。
スー:人のラジオはラク!(笑)


「全く興味のなかった会社に就職して十数年。人に注意したり、指示をするのが苦手なのに、そういうポジションになってしまいました。年上の方も多いので顔色を伺ったり、ミスをした人にも『何回、同じミスをするんだ』と思うけど『気をつけてください』と言うのが精一杯です」

松居:僕は演出家だけど、「どうしたらいいですか?」って聞かれたら、僕が逆に「どうしたらいいですかね?」って聞くんです。自分が「こうしてくれ」って言ったら、そうするしかなくなるのが嫌で、みんなが意思を持ち始めるのが好きなんです。みんなが“駒”になるのが嫌だから、「どうしたらいい?」って聞かれたら「俺も分からない」って言って、一番の雑魚キャラになります。
ジェーン・スー:正しいね! 助けてもらうことでみんなの自主性を出すんだね。それが出来るのは素晴らしいよ。
松居:嬉しいな。初めてスーさんに褒めてもらった!
ジェーン・スー:でも、全く興味のなかった会社に十数年勤められただけでも、表彰モノですよ。私は興味のある会社に入って8年で辞めちゃったからね。
松居:(笑)。
ジェーン・スー:でもやっぱり、さっきのSNSの相談もそうだけど、嫌われたくないんですね。
松居:僕みたいな感じでいいのかもしれないですよ。
ジェーン・スー:ウチの番組のスタッフは、私のいない飲み会でボロクソに言ってると思うよ。でも、それを含めてギャラだと思ってるから(笑)。
松居:(笑)。
ジェーン・スー:30歳をこえてたら、みんな同い年ですから。言いたいことは言った方がいいかもしれないですよ。

とアドバイスしました。そのほか「親の金遣いが荒く、なくなると妹に借りている。自分が迷惑をしているわけじゃないけどモヤモヤ……」という相談を取り上げました。スーさんはどう答えるのか、ぜひradikoで聴いてみてください。

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【番組情報】
番組名:『JUMP OVER』
放送日時:毎週日曜 23時-23時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/jumpover/

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