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サブスク型住居サービスって? 「HafH」が生み出す、新たな暮らしの価値

画像素材:PIXTA

サブスク型住居サービスって? 「HafH」が生み出す、新たな暮らしの価値

車、家、仕事とさまざまなものをシェアするようになり、所有より利用の時代といわれています。そんな中、サブスクリプション型の住居サービス「HafH」を運営する株式会社KabuK Styleの共同代表・大瀬良 亮さんに、そのサービスと住居のこれからについて訊きました。

【3月14日(木)『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)の「ZOJIRUSHI MORNING INSIGHT」】


■家を離れても暮らしやすい住居サービス

サブスクリプション型の住居サービス「HafH」は「Home away from Home」の頭のアルファベットをとって名付けられました。家を離れて生活する人が暮らしやすい住居サービスを提供しています。

大瀬良:自分が世界中のあちこちをウロウロしながら仕事をしていたときに、パソコンと携帯電話とインターネットさえあれば、どこの国にいても同じことができると気付きました。そこで、自分が世界の裏側で働けるのであれば、日本の裏側の人たちもどこでも働けるのではないか。そういう場所を作れば、世界中の人が日本に来られるのではと思い、そこに目をつけました。

「HafH」は決まった金額を月々支払い、住居サービスを受けられるシステムです。

大瀬良:敷金や礼金、保証金など日本独特の文化によって、海外の人が日本に住みにくくなっています。「HafH」は海外の人にも分かりやすいサービススタイルを作ることで、誰でも気軽に住めるようになります。
別所:そこには家具もあるわけですよね?
大瀬良:洗濯機や冷蔵庫、キッチンやソファーなどもあり、長崎県の店舗にはバーカウンターやテラス、ルーフトップも備えています。「HafH」はコワーキングスペースに住居が付いているようなサービスです。


■ホテルとの違いは長期滞在

「HafH」は1月に長崎県で一店舗目となる「HafH Nagasaki – SAI」をオープン。現在は、既存の宿泊施設などと提携し、国内外で50以上の拠点でサービスを展開していく予定です。

別所:この提携先はどのような方たちですか?
大瀬良:主にゲストハウスに声をかけていますが、それ以外にも「自分の家を使ってほしい」などという声もあります。

長崎の店舗「HafH Nagasaki – SAI」はリゾートホテルのような雰囲気で、1階はカフェ、2階はコワーキングスペース、3階は住まい、4階がルーフトップとなっています。

別所:「HafH」のホテルとの違う部分は長期滞在型ということですか?
大瀬良:そうですね。長期滞在もしやすくなります。また、ここではシェアスペースがあるため、ホテルより出会いが生まれやすく新しいコミュニティーも生まれやすい。そのような工夫もいくつか施しています。
別所:住居サービスということは、住民票も移せるんですか?
大瀬良:東京から住民票を移して移住する人や、ニュージーランドから来て住んでいる人もいます。


■誰もがどこでも働ける時代に

どこでも働けるということは、逆に孤独を感じることもあるため、シェアスペースなどで、どれだけ出会いが生まれるかも重要だと大瀬良さん。

大瀬良:コリビングとして住まいを求めながら、コミュニティーをより深めていくことが大切だと感じています。
別所:それはどんな職業の人ができるのでしょうか?
大瀬良:いまはエンジニアやデザイナーなどフリーランスで働ける人たちが多いですが、なかには旅するシェフや医者など、いろいろと手に職を持ち、旅をしながら働く挑戦をする人もいます。たとえば、各地の農家を手伝う、旅する農家もいいかなと。
別所:まさにフーテンの寅さんですね!
大瀬良:そうですね。夏目漱石も松尾芭蕉もそうなんですよ。そういう文化人ではなくても、誰でもそれを挑戦できる時代がくればいいなと思います。

居住スタイルがどんどん変化する昨今。これからの故郷のあり方について「血縁の家族がいる場所ではなく、血縁ではなくても新しい故郷をみんなで持てるような社会になれば」と話しました。

【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr

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