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亀田誠治、今でも聴くと泣いてしまうカーペンターズの楽曲とは?

亀田誠治、今でも聴くと泣いてしまうカーペンターズの楽曲とは?

J-WAVEで放送中の番組『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』(ナビゲーター:グローバー)。ゲストを迎え、1組の「レジェンド・ミュージシャン」をテーマに音楽談義を繰り広げるこの番組。12月8日(土)のオンエアでは、カーペンターズを特集! 音楽プロデューサーの亀田誠治さん、シンガーの野宮真貴さんをゲストに迎え、カーペンターズについて語りました。


■カーペンターズとの出会い

亀田さん、野宮さんが初めてカーペンターズと出会ったときのエピソードを伺いました。

亀田:僕の記憶の中ではラジオから流れてきたんです。1970年代前半、小学校2年生の時。
グローバー:よくそんなにハッキリ覚えてますね。
亀田:家でラジオを聴いていて、しょっちゅうカーペンターズがかかるんですよ。
グローバー:初めて聴いた時、どんな気持ちになりました?
亀田:あのね、ワクワクした。その時は『TOP OF THE WORLD』です。
野宮:(その曲は)ワクワクですね! 幸せな。
亀田:明るいメロディで、日なたで聴く音楽のような感じがした。キラキラというよりは暖かく包んでくれるような、すごく健康的で健やか。「一点のよどみ無し!」みたいな音楽が流れてきて一発で虜になってしまいました。
グローバー:スッと入ってきて、そこから亀田さんのミュージシャン人生の中でカーペンターズはどんな存在になっていきますか?
亀田:人生の中にずっとあって、離れない。いつも聴きたくなる。
グローバー:そう思わせるのはどういうところですか?
亀田:幸せな気持ちにさせてくれるんですよね。1980年代にも1990年代にも、10代になっても20代になっても30代になっても40代、50代になっても、いつも同じ形で贈り物が届いてくる、みたいな感じなんです。

亀田さんはカーペンターズの楽曲『I Won't Last A Day Without You』を聴くと、毎回理由もわからず泣いてしまうそうです。続いて、野宮さんとカーペンターズの出会いを訊きました。

野宮:私も出会いは小学生の頃ですね。1971年、11才の時。ハッキリ言うと年齢がわかっちゃうんですけど(笑)。
グローバー:ハッキリ覚えてるということは、何かインパクトがあったんですか?
野宮:その時ね、家にステレオが来たの。それまではポータブルプレーヤーぐらいしかなかったんですけど、父が私のために当時流行ってたレコードを買ってきてくれたんです。その中の1枚がカーペンターズのLPだったんです。それまでは歌謡曲しか知らなかったんですけど、カーペンターズは英語でしょ。まだ英語を習う前だったので外国語ってこと自体も新鮮でした。
亀田:洋楽の洗礼を受けたっていう感じなんですかね。
グローバー:今でもその気持ち覚えてます?
野宮:明るい歌謡曲しか聴いてなかった少女にとっては、すごい大人っぽい音楽って言うのかな。でも、聴けば聴くほどメロディがすごく入ってきて、「歌いたい!」って思ったんですけど、英語がわからないので何度も何度も聴いて耳でコピーをして。カタカナで書き起こして適当な英語で歌ってましたね。
亀田:わかる! そういう感じで子どもながらに洋楽に入っていって、口ずさむっていうか、そういう曲がありましたよ。
グローバー:カーペンターズの歌の力ってことですよね。野宮さんがプロのシンガーになってからの、カーペンターズはどうですか?
野宮:今思うとね、最初に出会った1971年にはA&Mっていうレーベルから出ていて。自分は1990年代にピチカート・ファイヴで「渋谷系」と呼ばれていたど真ん中にいたんですけど、その渋谷系のルーツってそのA&Mレーベルの音楽家たちからすごく影響を受けてるんです。なので「初めて洋楽を聴いた時、もうすでに渋谷系を聴いていたんだ」っていうね。
亀田:すごいね、奇跡ですね。
野宮:それをずっと気付いてなかったんですけど、割と最近気付いたんです(笑)。


■カーペンターズの来日公演

1972年、74年、76年にカーペンターズの来日公演がありました。亀田さん、野宮さんともに子どもだったため観に行くことはできませんでしたが、亀田さんはライブ音源のレコードを父親に買ってもらったのだとか。

亀田:確かね、京都の少年少女合唱団が入って『Sing』を歌うんですけど……それがたまんなくて。日本のファンに向けて、日本への愛情を持って接してくれてるということを僕も嬉しく思いました。合唱パートは日本語なんですよ。
グローバー:ええ!
野宮:カレンも日本語で歌ってて。
亀田:「歌おう〜」とか歌ってくれてることに、もう感動ですよ。カレンがドラムを叩くじゃないですか。そこにワクワクして。
野宮:それがかっこよかったですよね。当時、テレビで特集をやってくれる時しか動いてるミュージシャンを見ることができなかったんです。MTVも無いし。
亀田:確かに。
野宮:ミュージックビデオとかもあんまり無かったしね。動いてる映像でドラムを叩いて歌うカレンを見た時に、女性がドラムを叩きながら歌うのを初めて見てすごくびっくりしたし、すごくかっこいいなと思いました。

おふたりにとって大切な存在である“カーペンターズ”への想いが明かされたオンエアとなりました。

【番組情報】
番組名:『MITSUBISHI JISHO MUSIC FACTORY』
放送日時:毎週土曜17時-17時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/musicology/

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