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アジカン、新作で目指したのは「アメリカのロックに負けない太いサウンド」

アジカン、新作で目指したのは「アメリカのロックに負けない太いサウンド」

J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー「MUSIC +1」。この週は、お休み中の寺岡歩美に代わり、三原勇希がアシスタントを務めました。12月4日(火)のオンエアでは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONから、後藤正文さん(Gt,Vo)と喜多建介さん(Gt)が登場。ニューアルバム『ホームタウン』や近況を伺いました。


■アメリカのバンドのような太いサウンドを研究

前作でフー・ファイターズのプライベートスタジオでの録音を経験したアジカン。今作はそのときのノウハウを活かし、完成したサウンドだといいます。

後藤:色々研究しました。どうやったらアメリカのロックに負けない太いサウンドになるか。
サッシャ:何が違うんですか? 機材も日本と変わらない気がするけど。
後藤:多分、習慣ですね。大きい音でサウンドをチェックしたり、ローエンドに関する考え方というか。日本だと建物が狭いので、低い音がまわるので切る(ローカット)習慣があるんです。向こうはそれがないし、ヒップホップが流行ったので重低音が分厚くなっている。その違いを研究して、自分のスタジオで再現できるようにしたんですけど、なんとかギリギリ間に合いました。

今回目指したサウンドについて、「胃とか、それより下の膝とか腰に来る感じの、下半身に響く重低音」と熱く語りました。


■国内外の豪華コラボも収録

今回のアルバムでは国内外のアーティストとのコラボにも注目です。

後藤:WeezerのRivers Cuomo、スーパープロデューサーのBUTCH WALKER、FEEDERのGrant Nicholas、ストレイテナーのホリエアツシくんとか。
サッシャ:あとTHE CHARM PARKも作曲で参加していた!
後藤:そうなんです。CHARMくん、顔がオレにめちゃくちゃ似ていて(笑)。紛らわしいんです、最近(笑)。いとこみたいな感じ。アジカンを研究してくださって、彼はアメリカの音楽大学を出てるんで、アジカンのことなんて簡単に分析できるから、丸裸にされて「バレてるわ」と(笑)。

多くの共作曲は『ホームタウン』の初回生産限定盤に付属されているCD『Can't Sleep EP』にのみ収録されているので、ぜひチェックしてみてください!


■宮沢賢治をリミックス?

トーク後半は、後藤さんが宮沢賢治の作品を新しく“編集”した『銀河鉄道の星』について伺いました。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』『よだかの星』『双子の星』を後藤さんが“新訳”し、収録しています。

後藤:『銀河鉄道の夜』は、実は推敲すらされていないような文章なんです。原稿の紛失もある読みにくい作品だけれども詩情があるんです。

今回の『銀河鉄道の星』について、「編集整理に近い作業ですね。デモテープをミックスしているようなイメージでした」「宮沢賢治ファンのことを想像を膨らませつつ、あまり変えてもあれだし、宮沢賢治の詩の世界、彼が思い描く物語の中に捧げている何かをなるべく削がないように心がけました」と話しました。もともとの旧字体の文章が苦手という人も、読みやすくなったこの作品で、宮沢賢治の豊かな表現に触れてみてはいかがでしょうか。

次週の「MUSIC +1」のコーナーは、豪華ミュージシャンを日替わりでゲストにお迎えし、ウィンターソングを毎日スタジオライブでお届けします。どうぞお聴き逃しなく!

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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

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