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「何を食べたら太りやすいか」が判明する! 最新の遺伝子検査がすごい

「何を食べたら太りやすいか」が判明する! 最新の遺伝子検査がすごい

J-WAVEで放送中の番組『TOPPAN FUTURISM』(ナビゲーター:小川和也・南沢奈央)。12月2日(日)のオンエアでは、「医療法人社団 創世会 臨床検査科 恵比寿」理事長の東田俊彦さんをゲストにお迎えし、予防医学の新しいアプローチである遺伝子治療についてお話を伺いました。

東田さんは、まず遺伝子と病気の関係を説明。病気には先天的、すなわち遺伝的要因のものと、後天的、すなわち環境要因が重なって出てくるものがあると考えられています。この間に入るのが、糖尿病や高血圧などで、遺伝的要因と環境要因が合わさって発症します。この場合、遺伝的要因は変えようがありませんが、環境要因による病気は、生活習慣を変えることで発症の確率を抑えることができると説明します。

病に大きく関わってくる遺伝子の検査は、具体的にどのようにして行われるのでしょうか?

東田:例えば口腔内を少しこすりとる。もしくは、血液中の白血球は核を持っているので、採血をしてその核の中に遺伝子が入っているのを調べることができます。DNAはそれぞれ塩基というのがあり、どの塩基がどのような順番で並んでいるか、これを調べることが遺伝子検査です。

気になる費用ですが、かつては1億円以上かかっていたのが、現在は10万円〜100万円ほどでできるようになったそうです。

東田:うちのクリニックだと、家族性のガンの遺伝子だけで34個くらいあるのですが、それをワンセットで調べることもできます。その費用は10万円前後。ほかには「薬物応答」といって、薬に対して自分がどれだけ効きやすいか、ほかの薬との相互作用に気をつけなければならないか、などの検査も実施しています。

現在、全ての遺伝子が解明されているわけではありませんが、いくつかの疾患については「自分がその病気になりやすいかどうか」が確率論である程度わかるのだそう。


■ダイエットにも遺伝子検査?

「医療法人社団 創世会 臨床検査科 恵比寿」には、アンチエイジングやダイエットを目的とした患者さんも訪れます。ダイエットには遺伝子検査がある程度有効とのことですが、どういうことなのでしょう?

東田:たとえば男性に多い「リンゴ型肥満」は、肥満するときに胸やお腹を中心に大きくなり、四肢はそこまで太りません。逆に女性に多いのは「洋ナシ型肥満」。洋ナシのように下半身、太もも、お尻などに皮下脂肪がついてきます。

「リンゴ型肥満」の方は内臓脂肪として脂肪がついてしまうため、動脈硬化の原因にもなり、非常に危険です。そうなってしまう人は、炭水化物の代謝が悪いのが原因。そこで「炭水化物ダイエット」というのが有効ですが、人によって向き・不向きがあり、それが遺伝子検査でわかるというのです。

東田:(遺伝子検査をして自分の特徴がわかると)ムダな努力をしないで済みます。
小川:それではもしかしたら「炭水化物ダイエット」をしている方において、実はあまり向いていない、ムダな努力になっている可能性もあるということですか?
東田:あると思います。
小川:それが遺伝子でわかると……。
東田:ある程度、遺伝子でその傾向がわかります。
南沢:自分の体質、知りたいですね。よく太りやすい体質、太りにくい体質とかありますけど、やっぱりそれは遺伝子レベルでわかるのでしょうか?
東田:そうですね。何を食べたら太りやすいか、何を食べたら太りにくいかというレベルまではわかります。

ちなみに「リンゴ型肥満」の方は炭水化物ダイエットなどで痩せ効果がでやすいですが、「洋ナシ型肥満」の人は残念なことに痩せにくいとのこと。病気の原因にもなる肥満、遺伝子検査で自分がどういう傾向の体質なのかを知ることで、病の予防にもなりそうです。気になる方はぜひ調べてみてください。

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TOPPAN FUTURISM

【番組情報】
番組名:『TOPPAN FUTURISM』
放送日時:毎週日曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/futurism/

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