インドの伝統的な医学「アーユルヴェーダ」 治療だけじゃなく“生き方”も考えていく

2018年11月06日

J-WAVEで放送中の番組『ACROSS THE SKY』(ナビゲーター:玄理)のワンコーナー「WORLD CONNECTORS」。11月4日(日)のオンエアでは、AROUND INDIA主宰で、インド政府認定アーユルヴェーダセラピストの田村ゆみさんをお迎えし、インド・ケララ州のアーユルヴェーダ事情について教えてもらいました!


■アーユルヴェーダは世界三大伝承医学のひとつ

田村さんは、インド政府が認定しているアーユルヴェーダとパンチャカルマのセラピストで、アーユルヴェーダとインドをテーマにしたウェブガイド「AROUND INDIA」を運営。講座やワークショップの開催や、病院への入学、入院、診察処方のサポートを行っています。

田村:アーユルヴェーダは、インドで数千年前から伝わる世界三大伝承医学のひとつと言われています。古典のテキストには「どうやって生きるといいか」「どのようなものを食べるといいか」など、いろいろと書かれています。現地では、きちんとした医療であり、生活のなかで使われている知恵でもあります。
玄理:アーユルヴェーダで診察する方は、特別な資格が必要なんですか。
田村:現在では医大に行って、西洋医学を専攻する人と同じようにアーユルヴェーダの医師の資格を取る人もいます。それ以外に、昔ながらの師匠から弟子に受け継ぐ伝統医制度も残っています。
玄理:アーユルヴェーダの医療としての特徴を教えてください。
田村:一人ひとりの特徴をすごく大事にすることです。例えば西洋医学の場合は風邪を引くと風邪薬を処方されますが、アーユルヴェーダの場合は「あなたの今起こっている症状はなんですか」「あなたがどれくらい消化力がありますか」「これまでに病歴がありますか」など、いろいろなことを鑑みて、その人の今の症状や、その人自体をよくするための処方をします。


■ケララ州はアーユルヴェーダの病院でいっぱい

インドのなかでも特にアーユルヴェーダが根付いている地域がケララ州です。アラビア海に面した南北に細長い州で、熱帯気候で雨が多く、肥沃な大地を生かした農業が盛んです国全体では2パーセントほどのキリスト教徒がケララ州では20パーセント以上を占めています。州の公用語はマラヤーラム語。識字率はほぼ100パーセントで、教育水準が全国で最も高く、平均寿命はナンバーワンです。

田村:アーユルヴェーダはインドの北部で生まれたと言われています。しかし、インドの歴史上で侵略や破壊が行われたこともあり、そのなかでケララ州が昔ながらのアーユルヴェーダが残っている場所となったと言われています。北部でアーユルヴェーダを復興させるときにも、ケララ州のアーユルヴェーダをベースしているようです。そのため、ケララ州出身の医者やセラピストが北部に行く割合も増えています。
玄理:ケララ州はアーユルヴェーダの施設の数も多いですか。
田村:数年前に「INDIA AYURVEDA HOSPITAL」とインターネットで検索すると2万件ヒットくらいで、「Kerala  AYURVEDA HOSPITAL」と検索するとほぼ同じ数がヒットします。「アーユルヴェーダホスピタル=ケララ」のような状況になっています。ケララ州の街中にはアーユルヴェーダの病院や医師が多いです。


■日々の暮らしに溶け込む「オイルマッサージ」

暮らしのなかでアーユルヴェーダはどう活用されているのでしょうか。

田村:ケララ州では、特にオイルマッサージが使われています。「生まれてから死ぬまで毎日オイルマッサージをするといい」と言われるほどで、よく子どもがお風呂に入る前に、お母さんがココナツオイルなどでマッサージをしています。

特別なものではなく、身近なものとしてアーユルヴェーダが行われているそうです。

2019年2月には、田村さんがガイドする『南インド・ケララ!アーユルヴェーダ病院に滞在しながら体験するツアー』が開催されます。詳しくは「AROUND INDIA」のサイトをご覧ください。

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【番組情報】
番組名:『ACROSS THE SKY』
放送日時:毎週日曜9時-12時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/acrossthesky/
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