若者の宝くじ離れも? 売上減少が止まらないワケ

2018年10月02日

J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」。9月19日(水)のオンエアでは、売上減少が止まらない宝くじ業界に注目。宝くじ評論家・アドバイザーの長利正弘さんに最新事情を伺いました。


■この2、3年で売上げが大幅に減少

宝くじの昨年度の売上げ額が、前年に比べ6.9%減の7866億円にとどまり、20年ぶりに8000億円を割り込んだことが総務省の集計でわかりました。長利さんによると、ピーク時の2005年度は1兆1000億円を超えていたのが、そこから数年間は9000億円台を横ばいしながら、ここ2、3年で急激に落ち込みました。その原因は3つあるといいます。

長利:ひとつ目は販売店の減少です。ピーク時に1万7000店あった売り場が年間400〜500店ずつ減っていて、大都市では目にするものの、地方では一番近い宝くじ売り場が車で20分以上かかるところもあり、売り場が偏っている現状があります。ふたつ目は魅力のある商品の不足です。たとえば新しい商品や新しい賞金体系のものがでると話題になり、みなさん買われますが、慣れてくると買い控えが置きます。三つ目は「toto」や「BIG」などの「スポーツくじ」にシフトしていることです。とはいえ売上げ1000億円を達成したあと、これらのスポーツくじも頭打ちになっています。宝くじとスポーツくじ両方あわせても売上が減少しているのが現実です。


■若者には古臭いイメージも?

ちなみに長利さんの年代の50代は、まわりでも比較的多くの人が宝くじを買っている一方で、30代の寺岡のまわりでは、全く買っている人がいないことがトークでわかりました。やはり年代により宝くじの購入率は違うのでしょうか。

長利:高齢の方ほど買う回数や金額が多いというデータはあります。20〜30代など若者が買わないことが(売上減少の)大きな原因といわれています。「夢がある」「楽しい」「ワクワクする」という宝くじのイメージの一方で、「古めかしい」「庶民的」という声も多いです。また「並んで買うのが恥ずかしい」という感覚が定着してきているので、買いやすい環境や、買いたくなるものを考えたほうがいいと思います。
サッシャ:宝くじを身近に感じてもらう打開策は、宝くじ側では何かやっているのですか?
長利:これからクレジットカードで買えるようになったり、インターネットでほぼ全ての宝くじが買えるようになる、会員制のポイントを貯めて商品を貰えるようになるなどの売上げアップを考えています。
サッシャ:たまに宝くじ寄贈というトラックを目にしますが、そもそも宝くじの売上げは何に使われているのかが謎で、手が出しにくいということもあるのですか?
長利:「収益金が何に使われているかわからない」という声はありますね。意外に知られていないのが、町内会のお神輿を買ったり、集会場を建てたり、備品を買うといった身近なことにも使われています。あと献血車や、被災した学生さんに教科書を無償で配布したり、道路、駅の修復に使う自治体もあるので、そういうことに収益金を使っていることをアピールすることで、もっと宝くじが身近な存在になると思います。
サッシャ:アメリカみたいに金額を大きくするというのは?
長利:日本では一気に何百億円を手にすると不安になるという国民性の問題もありますね。ただ、アメリカでも毎週一定額を一生涯受け取れる年金のような宝くじがあるんですが、私はこれを日本にも導入したらいいんじゃないかと思います。若い方に訊いても「そういう宝くじなら買う」と言っているので、そのシステムなら若い人ほど買うメリットもありますし、やってほしいですね。ただ法整備の面で難しいと思うので、なんとかそこをクリアしてほしいですね。

宝くじを買ってみたことのない人も、これを機に身近に売り場はあるかなど、ちょっと気にしてみてはいかがでしょうか。

【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時−13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/
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