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最新テクノロジーの開発は「何のため」なのか? うまく付き合っていくために

最新テクノロジーの開発は「何のため」なのか? うまく付き合っていくために

J-WAVEでは開局30周年を迎えた10月1日(月)に特別番組『J-WAVE 30th ANNIVERSARY SPECIAL OVER THE WAVE』(ナビゲーター:ハリー杉山・クリス・ペプラー)をオンエア! ここでは『TOPPAN FUTURISM』のナビゲーター、小川和也さんと南沢奈央さんを迎えて、テクノロジーが切り開く未来についてお訊きした模様をお届けします。


■今は「何のための開発なのか」考える必要がある時期

ハリー:我々は未来とテクノロジーと、どのように付き合っていけばいいのでしょうか?
小川:地球が誕生して46億年、約700万年前に人類の祖先が誕生したと考えると、人類の生存期間は非常に短いわけです。今は、人類が地球の中で、最新のテクノロジーに関して、どんちゃん騒ぎをしている状態だと思ってます。僕も先端技術は大好きだし、人工知能の研究も大学でやってるので興味があるんですけど、何のために技術を開発しているのか、ということを考えないと、地球にとって人類は本当はいらないものかもしれないんです。
クリス:人間はエコじゃないですもんね。
小川:地球の環境を破壊して、地球のためにもなっていないのに、技術論ばかりを交わしてても「ちょっと、どうなのかな」と思うところはあります。何のために技術を開発してるのかということを、イチから考えなきゃいけないと思います。
クリス:闇雲に技術を開発するのではなくて、先を見越して……ということですね。
小川:『TOPPAN FUTURISM』でも先端の技術を紹介するというよりは、人間や社会がどのように技術を使っていくべきなのか、ということをさまざまなテーマから掘り下げています。
ハリー:うまくテクノロジーと付き合っていくことができずに、表面的にテクノロジーと触れ合っている人々もいることになってきますよね。
小川:人間は新しいものが好きだし、騒ぎたくなるので僕は否定しないんですけど、なんのために人工知能を作っているのかということから考えないと、それこそ地球に笑われちゃうんじゃないかという気もするんです。
クリス:20世紀は、けっこう過ちが多かったですよね。猛進するだけで、気づいたらこんなに汚しちゃたっていう感じで。


■ドラマや映画で…ドローン撮影にびっくり

テクノロジーの進化で、「女優」として驚くことを、南沢さんに伺いました。

ハリー:南沢さんが驚いたテクノロジーはなんですか?
南沢:普段、女優としてドラマや映画に出演させていただいてるんですけど、撮影でドローンをすごくよく使われるようになってきたんです。かなり上の方から俯瞰で撮ることもあるんですけど、ドローンがすごく上にあるのに「カメラ目線でお願いします」って言われて「どこにあるか、わかんないよ」って思って(笑)。
ハリー:ドローンと付き合い方がうまい役者さんっているんですかね?
南沢:まだみんな慣れてない気がしますね。最近、すごく画質がよくなって、カメラも変わってきて、4Kカメラで撮影するからすごく時間かかったり、3Dの撮影も時間がかかったりします。
ハリー:お芝居の仕方も変わるんですか?
南沢:お芝居の仕方というより、すごくアップになったときに細かいところまで見えちゃうから肌を綺麗に保ちたいとか、お芝居もちょっとした動きがすごく目立つんだろうなぁとか思うようになりました。



■未来は「今までの延長線上にあるわけじゃない」

ハリーが「うまくテクノロジーの進展、進化と付き合うための鍵は何でしょう?」と訊くと、「“イノベーション”は非連続なので、今までの延長線上にすべての未来があるわけではないと思うんです」と小川さん。そのため、考えを柔軟にし、自分の価値観が絶対だと思い込むことがないようにするといいと語りました。テクノロジーの進化によって、逆に生きづらくなる……ということがないよう、意識したいポイントですね。


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【番組情報】
番組名:特別番組『J-WAVE 30th ANNIVERSARY SPECIAL OVER THE WAVE -PART 3-』
放送日時:10月1日(月)17時-20時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/holiday/20181001/

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