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インバウンドビジネスで飲食店に求められることとは

インバウンドビジネスで飲食店に求められることとは

J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「ZOJIRUSHI MORNING INSIGHT」。9月5日(水)のオンエアでは、「食」をキーワードに、訪日外国人を対象にしたインバウンドビジネスに注目。飲食店向け接客英会話レッスンを主催している株式会社華ひらく代表取締役・内木美樹さんに伺いました。


■飲食業界の英語アレルギーを解消

まずは接客英会話レッスンについて訊きました。

内木:飲食店に向けた接客英会話レッスンを展開しています。講師がお店にお伺いして、お店に必要な英語のみを短期間で学んでいただくというものです。例えば焼肉屋と寿司屋では使う英語は全く異なるので、事前にお店のことをヒアリングして、そのお店専用のレッスンをカスタマイズし、みなさんと一緒につくりあげていきます。
別所:レッスンは何回するのですか?
内木:予算や希望をうかがいながら決めていきます。英語が苦手と思っている方でも、「楽しい」「やっと通じた」と思っていただきながら、最終的にスムーズに接客をして、提案したり、料理の説明ができるようになるまでは、半年くらい。半年あれば、どんなに英語が苦手な方でもスムーズに提案ができるようになっています。


■訪日外国人が日本の飲食店に求めていることは?

日本の飲食業が、さらにインバウンドで活況となる要素を伺いました。

内木:日本の飲食店に必要なことについて、これまで800人以上の海外の方に街頭インタビューを行ってきました。最近聞いたのが、「どんなものがあれば日本の飲食店で、もっとお金を落としますか?」という質問です。一番多かったのは「もっと提案をしてもらいたい」というのと、「より充実した英語のメニュー」でした。
別所:英語のメニューってただ書けばいいというわけじゃないんですよね。
内木:英語のメニューは調理方法と材料なんです。最低でも何の食材をどういうふうに調理しているのか記載しないと、海外の方には日本の料理は文化が違い過ぎるので、英訳するだけでは伝わらないです。それで、「よくわからないから頼まない」となってしまいます。
別所:たとえばどんなものがありますか?
内木:卵焼きや、だし巻き卵でも、ちゃんとその中に、卵、お醤油、鰹節もはいっているのでベジタリアンの方は食べられない、お酒も入っているのでハラルの方は難しい。そのほか砂糖、大根など食材をちゃんと丁寧に書くことが大切です。揚げているのか、生なのか、煮ているのかなどもわからないので、私たちから見た当たり前のことを、いかに当たり前じゃない目線で書くかが非常に大切なポイントです。あと多くの方は写真さえあれば伝わるので、写真は置いてほしいといいますね。
別所:外国人の方が求めているコミュニケーションはどんなものなのでしょうか?
内木:大きくわけて、ひとつは提案。ふたつめはちょっとした会話です。提案は、お客さんから「お水ください」「ビールください」と言われる前にみなさんが気づいて「次のお飲み物いかがですか?」と提案する。かつその訊き方もポイントで、「次のお飲み物どうされますか?」だと「飲みますか? 飲みませんか?」の二択になって飲まない選択肢を与えてしまうので、「次のお飲み物は何にされますか?」と訊くと、飲む前提になります。そうするとお店の売上にも影響してきます。

最後に、「今は飲食業界に大きなチャンス」と内木さんは話します。

内木:このチャンスをつかめるかは、お客様といかに会話ができるかにかかっています。海外のお客様に「どちらからですか? 日本ははじめてですか?」と訊くだけでも喜ばれますし、飲食店でマナーがわからずに緊張していることも多いので、店員さんから話かけてもらえると嬉しいという方も多いです。

インバウンドビジネスで飲食店が成功するには、いかにお客さんと対話するかがお店にとっても大きなポイントというお話でした。

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【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

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