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今年の夏、暑すぎ! なんで? 気象予報士が解説…高気温は10月まで続く!?

今年の夏、暑すぎ! なんで? 気象予報士が解説…高気温は10月まで続く!?

J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「ZOJIRUSHI MORNING INSIGHT」。8月6日(月)のオンエアでは、気象予報士の杉江勇次さんをお迎えして、今年の異常気象の原因と対策を伺いました。


■猛暑の理由を専門的に解説!

今年は1946年に観測を始めて以来、7月の最高気温は東日本を中心に全国的に更新。降水量は北海道の日本海側、豪雨・台風に見舞われた西日本の太平洋側で平均の2倍、沖縄地方では例年の3倍だったといわれています。

今年の猛暑・酷暑はどのような原因があるのでしょうか。

杉江:日本付近はこの夏、「太平洋高気圧」と「チベット高気圧」がキーワードになっています。太平洋高気圧は上空5000〜6000メートルくらいの高気圧で、チベット高気圧はチベットの方から日本に張り出してくる上空1万〜1万5000メートルくらいの高気圧です。つまり、日本付近の上空5000メートル付近から1万5000メートル付近で高気圧が重なり暑さを閉じ込めていることで、なかなか熱が逃げてくれない。猛暑のときは比較的このような状態が多いです。それに輪をかけて暑さを後押ししているのが、地球温暖化の影響ではないかと思われます。

猛暑は日本だけにとどまりません。スペインやポルトガルでは気温40度を超える地域もあると報道されています。

別所:世界で何が起こっているのでしょうか?
杉江:日本を含めて北半球の中緯度帯がぐるっと取り囲むように気温が高くなっているんです。北アメリカやヨーロッパなどがベースとして気温が高くなり、そのなかでも高気圧が強まっている地域は気温が顕著に高くなっています。この夏はとにかく北半球の高温が非常に目立っていますね。そしてやはりベースとしては、地球温暖化の影響があると言われています。


■「自分は熱中症にならない」その思い込みが危険!

猛暑の対策として、「自分は熱中症にならないと思わないこと」が重要だと杉江さんは話します。

杉江:自分は熱中症にならないと思っている人が、熱中症になっている現実があります。水分補給、塩分補給はもちろんのこと、日差しの強いところはなるべく避け、特に高齢者や乳幼児は暑さの感覚が自分では分かりにくいので、まわりのみんなで声を掛け合うことが重要です。


■高温傾向は10月まで続く?

この暑さは、いつまで続くのでしょうか。

杉江:いまのところ気象庁は、10月までの長期予報を出しています。今後、台風が過ぎ、お盆にかけて暑さが戻ると思います。おそらく、35度前後で東日本・西日本は進むと思います。9月も1カ月を通して気温が高く、残暑が厳しいと予想されています。10月も平年並みか、平年より気温が高めだと予想されているので、高温傾向が続く見込みです。

熱中症には十分注意して、この暑さを乗り切りましょう!

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【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

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