音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」
なぜサザンは時代を問わず愛されるのか? いきものがかり水野が分析【特集】

なぜサザンは時代を問わず愛されるのか? いきものがかり水野が分析【特集】

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:藤田琢己)。7月5日(木)は、いきものがかりの水野良樹と一緒にお届けしました。

週替わりで1組のアーティストを4日間かけて掘り下げていく「FEATURE TOPICS」のコーナーにて、この週はサザンオールスターズを特集。1日目はバンド結成から最初の活動休止を経て、デビュー10周年のタイミングで再び音楽シーンに戻ってきたところまでを紹介しました。2日目は、その復帰後、1988年以降の軌跡を紹介、3日目はサザンにとって最大のヒット曲となった『TSUNAMI』や、数々のヒット曲を振り返りました。最後となる今回は、2008年、デビュー30周年からの動きを見ていきます。

■サザンは時代が変わっても「更新」し続けている

2008年、日産スタジアムで4日間にわたり「サザンオールスターズ『真夏の大感謝祭』30周年記念LIVE」が行われ、無期限活動休止に入りました。それまでに活動休止は何度かありましたが、無期限活動休止という発表に、「このまま解散しちゃうんじゃないか」、「もう戻ってこないんじゃないか」という声がたくさん寄せられました。そのため、桑田さん本人がラジオで「解散は絶対にない」と宣言しました。

休止の間、メンバーそれぞれが個々での活動を行っていましたが、2013年、デビュー記念日の6月25日に桑田さんがSNS上で「5年間の沈黙を破り、ついに復活することが決定しました」とサザンオールスターズの再始動を報告。ファンたちが喜びの声を上げました。再始動までの5年間は、東日本大震災があったり、桑田さんが癌の闘病したりと、メンバーそれぞれにとって濃密な5年となりました。ファンをはじめ「多くの人たちと楽しめるときに楽しもうじゃないか」と、メンバー全員が同じ方向を向けたということで、再始動が決まりました。

再始動シングル『ピースとハイライト』をリリースした直後から全国ツアーもスタート。その後も精力的に新作を発表し、2015年には前作からおよそ10年ぶりとなるニューアルバム『葡萄』をリリース。アルバムチャートで初登場1位を獲得し、これにより1980年代、90年代、2000年代、2010年代と、4年代連続で1位を獲得したことになります。グループとしては史上初の快挙を達成しました。

水野:80年代から2010年代は、価値観もテクノロジーもどんどん変わっていったし、いろいろなことが変わっていったなかで、歌が世の中にフィットしていったすごさを、音楽をやってる人間は「なんでサザンが残ったのか」とか、「なんでサザンが第一線を走り続けてるのか」とかを一度考えないといけないかもと思いました。
藤田:「あのときはすごかった」といって、十分やっていけそうな気がするもんね。ずっと新しいことを更新し続けて、結果を出し続けるのは「すごい」としか言いようがないです。

■40年の積み重ねで…メロディが流れると快感!

そして、2018年6月25日(月)に、デビュー40周年という大きな節目を迎えました。

水野:一見矛盾するようなことが、どれだけひとつの中に内包されてるか、っていうのがすごく大事だと思ってて、そういう意味では桑田さんの声はめちゃくちゃ特徴的じゃないですか。その個性的な声が普遍的になるっていう逆のところにいくんですよ。そこでしかないものが、みんなが楽しいものになったことが強みなのかなと。みんなの脳内にインプットされてる声で、このメロディが流れることによってできる快感みたいなのが、40年間積み重なってるんじゃないかと思います。

サザンオールスターズは、40周年アルバム『海のOh, Yeah!!』を8月1日(水)に発売します。来年の春には全国ドーム&アリーナツアーも予定されています。今後の発表に注目です。

【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。

  • 新規登録簡単30
  • J-meアカウントでログイン
  • メールアドレスでログイン