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車の「自動運転システム」がもたらすメリットと意外な落とし穴とは?

車の「自動運転システム」がもたらすメリットと意外な落とし穴とは?

J-WAVEで放送中の番組『TOPPAN FUTURISM』(ナビゲーター:小川和也・南沢奈央)。5月6日(日)のオンエアでは、カーライフ・エッセイストで自動車評論家の吉田由美さんをお迎えし、車の自動運転システムとカーライフの未来についてお話いただきました。


■車の自動運転システムとは?

そもそも車の自動運転とはどのようなシステムなのでしょうか。

吉田:自動運転はアメリカのSAE(自動車技術者協会)が定義しているレベルがあり、現在だとレベル0からレベル5まであります。レベル0はいままでの基本的な安全装備だけしか付いていない状況です。レベル1になると、前後左右のシステムが介入して、前の車と安全な距離を保つことができたり自動パーキングができたりするようになります。レベル2になるともう少し高度になり、前後左右をシステム化・制御する状況(部分運転支援)になります。

現在、私たちが自動運転だと思っている機能はレベル2の段階だそうで、レベル5までいってようやく完全自動運転になると定義されるとのこと。

このレベルの差ついて、吉田さんは以下のように説明してくれました。

吉田:レベル0〜2までは、事故が起こるとドライバーが責任を取ります。レベル3は半分自動運転のような状況(条件付き自動運転)になりますが、危ない場面では自分が運転する必要があるという曖昧な状態。なのでレベル3は意外と難しいんです。レベル4はさらに高度な自動運転システム(高度運転自動化)になりますが、監視役としてドライバーは必要で、レベル5でドライバーの必要がなくなり、車が自動で目的地まで運転してくれる状態になります。

吉田さんは、レベル5=完全自動運転の車が大衆車になるのは「2040年代くらいになるのでは…でもどうだろう…」と語っていました。


■自動運転車は増えると…?

自動運転の車が増えるとどのようなメリットがあるのでしょうか。

吉田:渋滞が減らせたり、物流などにも効果があるかもしれないですね。いま物流の世界だとドライバー不足があったりするので、それはクリアできるのではないかと思います。

自動運転の程度にもよりますが、事故を起こした場合など、ドライバーと車との間で責任の所在が曖昧になるのではないか、と小川は懸念します。

小川:保険もいまは運転している人の責任になりますが、車の責任になった場合は車を作るメーカーが製造物責任みたいなものを問われたりするので、法律も変えないといけないし、責任と保証の部分を新たに考え直さないといけないですよね。
吉田:そうですね。あと今後どんどんカーシェアリングとかになってくると、保険をどこの段階で誰が払うんだっていうことはもちろん出てくると思います。逆にいえばビジネスチャンスかもしれないし、今まであったロジックが使えなかったり共存していったりしてどんどん変わっていきそうですよね。

最後に、吉田さんに自動運転システムが訪れる未来に向けて私たちがすべきことをお訊きすると、「体調管理」という答えが……。

吉田:体調がよくなければ自動運転も楽しめないですし、車自体も楽しめないと思います。健康じゃないから自動運転を使うこともありますが、健康であればカーライフも自動運転もさらに楽しいものとして使えるので、車自体を長く楽しむっていうことでも体調管理が重要かなと思います。

車の自動運転が進むなか、私たちの生活はどのように変化するのでしょうか。こらからの動向に注目です。

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【番組情報】
番組名:『TOPPAN FUTURISM』
放送日時:毎週日曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/futurism/

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