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音声ビジネスは今後、どう発展していく? radikoや文化放送など各社が議論!【ADVERTISING WEEK ASIAレポート】

音声ビジネスは今後、どう発展していく? radikoや文化放送など各社が議論!【ADVERTISING WEEK ASIAレポート】

世界最大級のマーケティングとコミュニケーションの祭典「ADVERTISING WEEK ASIA」が、六本木の東京ミッドタウンにて5月14日(月)から5月17日(木)に開催。同イベントに、大学生・専門学生コミュニティ「J-WAVE WACODES」のメンバー・古関帆奈が潜入!

ここでは「2018年音声ビジネスのこれから」と題したトークの内容をご紹介します。


■今後は「耳時間」の活用が不可欠

「音声コミュニケーションの将来性」をテーマとして、音楽ビジネスへの具体的取り組みを例に「コンテンツ」「広告」の両面について掘り下げ、音声ビジネスの最新情報と今後の展望が語られました。登壇者は以下の4名です。

●登壇者
・Spotifyジャパン ヘッド・オブ・セールス 藤井哲尚さん
・株式会社radiko  代表取締役 青木貴博さん
・株式会社文化放送 メディア開発本部副本部長 内田浩之さん
・株式会社博報堂DYパートナーズ ラジオ局長 大木秀幸さん


昨年9月に行われた(株)マクロミルの最新調査「スマホの平均1日あたりの利用時間シェア」によれば、ユーザーのスマホ利用時間の78%にデジタルオーディオアドが効果を発揮する余地があるとのこと。未だ日本でのスマートスピーカーの普及率が8%程度に留まっていることも踏まえ、今後ますますオーディオの存在はコミュニケーション戦略の重要なポジションとなることが十分に予測されます。関連企業は近年注目されている「耳時間(=画面と共存できる可処分時間)」をどう活用し広告や情報をユーザーに伝えるかという点を考慮することが不可欠なのです。


■オンラインとストリーミングはどちらを重視すべきか

セッション後半ではSpotify、radiko、文化放送の3社が、コンテンツ、ビジネス、デバイスとデータを中心としたテーマで各社の戦略に関しての意見交換が繰り広げられました。

オンデマンドかストリーミング、どちらを重視すべきかに関しては各社の見解がありましたが、共通して重要なポイントがひとつあります。それは、「体験をどう作りたいかによって使い分けている。言い換えるとキュレーションをしっかり作り込むならオンデマンド、流れの中で偶然の体験を生み出すならストリーミングを使うべきだ」(Spotify藤井さん)ということです。

また、radiko青木氏は「ラジオにおける物流の一元管理者でありたい」という発言をされていました。これはradikoがラジオ業界全体にとって有益なツールとなるためにはロジスティクス(物流の最適化)の確立が急務であるということを示唆していると言えます。

音楽やトークといった「音声」は、人々が無意識のうちに接触し、耳から感覚に訴える大きな力を持っています。この力を生かした新たな広告モデル・ビジネスが今後さらなる多様化を見せることを期待させるような貴重なセッションでした。


■「J-WAVE WACODESについて

大学生・専門学生コミュニティ「J-WAVE WACODES」は、J-WAVEの主催する各種イベントに参加、特別番組の企画、番組と連動したアンケート調査など、さまざまな活動を行っています。今後の活躍にご期待ください。公式サイトはこちら。

■【ADVERTISING WEEK ASIAレポート】
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