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岩井志麻子が渋った離婚に踏み切ったきっかけ

岩井志麻子が渋った離婚に踏み切ったきっかけ

タイムフリー

J-WAVEで放送中の番組「JAM THE WORLD」(木曜担当ナビゲーター:萱野稔人)のワンコーナー「BREAKTHROUGH!」。9月21日(木)のオンエアでは作家の岩井志麻子さんをゲストにお迎えして、婚姻制度を考えました。

岩井さんは結婚を2度されているのですが、1度目は23歳の頃でした。その時の岩井さんは地元・岡山に住みながら、コバルトシリーズという少女向けのレーベルからデビューしたばかり。どうやったら売れるか悩んでいた時代だったそう。

「逃げちゃったわけですね。結婚して奥さんになっちゃえば、小説が売れないと悩むこともなかろうに、と」(岩井さん、以下同)

相手の男性も「そんな苦しまずに、楽しみで書いたらいいじゃない」と理解してくれたそう。「今の夫と違って(笑)、金持ちの息子だったのでいろいろ余裕があったんですよね」と岩井さん。しかし、そんな生活の中で小説家としても奥さんとしても中途半端な状態に「私、何やってるんだろう」と、ウズウズしていたそう。

「子どももいて…それなりに楽しかったんです、私としては。子どももかわいかったし、『結構自分、家事向いてるじゃん』って。小説はもう楽しい趣味にすればいいんだと思っていたんですが、いつからか、わけのわからない焦りでいっぱいになって『私はこんな田舎でくすぶっている人間じゃなかったはずだ!』みたいなことを思ったり」

次々に売れていく作家を見ていると、「私だってもっとやれたはずなのに」といった不平不満でいっぱいになってしまったそう。「夫に対して私はよくない妻でしたね。ないがしろって言ったらあれだけど。自分のことでいっぱいいっぱい。若かったんだなって思いますね。当時は、大きいワープロにかじりついて、夫が帰って来ても『おかえり』とも言わず、『あぁ』みたいな反応で」と振り返りました。

そんな結婚生活が10年続いたある日、突然、旦那さんに「離婚してくれ」と言われたそう。岩井さんにとっては青天の霹靂だったのですが、「実は長年付き合っている女性がいるんだ」と告白されたそう。それに対して岩井さんは「般若のような顔で夫を責めまくったんですよ。『私は何ひとつ悪くない! あんたが全部悪い!』」と。

しかし、旦那さんは帰って来なくなってしまったそう。岩井さんは離婚したくなかったそうですが、その時にちょうど、岩井さんの作品が「日本ホラー小説大賞」の最終選考に残ったという連絡がきます。

「その時、『わかった。ホラー大賞を獲れたら離婚する』って言っちゃったんですよ。そしたら大賞を獲ったって連絡がきて、『これは離婚しろってことなんだな』と」

奇しくも離婚と同時に「売れたい」という夢が叶ってしまった岩井さんは、東京に出て来ます。そして2度目の結婚をされるのですが、「それは結局、やっぱり岩井さんにとって、結婚は必要だと思ったからですか?」と萱野。

「私の周りにバツイチは数え切れないくらいいるんですよね。(中略)交友関係の中にバツサンも1人、2人いるんですけどね、よく考えたらみんな真面目なんですよね。その人たちって。いちいち籍を入れちゃうっていうか、遊べないっていうか」。

これに「それは間接的に岩井さんは“私自身も真面目なんだ”というお話ですか(笑)?」と萱野が重ねて問うと、「いやいや(笑)。学ばないというか、懲りないというか(笑)」と岩井さん。

この他、結婚の重さなど、ディープなお話をたくさんお聞きすることができたオンエアとなりました。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「JAM THE WORLD」
放送日時:平日 20時-22時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/

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