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甲州ワインはなぜおいしい?答えは千年以上前にあった

甲州ワインはなぜおいしい?答えは千年以上前にあった

タイムフリー

J-WAVEの番組「JAM THE WORLD」のワンコーナー「LOHAS TALK」(ナビゲーター:小黒一三)。3月21日(火)から24日(金)までアートディレクター・発酵デザイナーの小倉ヒラクさんをゲストにお迎えしています。3日目のオンエアでは、甲州ワインのおいしさの秘密について伺いました。

現在、山梨県の勝沼に住んでいる小倉さん。「菌がよく育つので引っ越しました」とのこと。勝沼といえばワイナリーが多く、日本ワインのメッカと呼ばれています。小倉さんは、山梨のブドウを使った甲州ワインをよく飲んでいるそうですが、その作り方も近年、変化しているそうです。

「今は醸造技術が向上して、おいしくなりました。バブルからちょっと後くらいは、『ヨーロッパみたいなワインを作ろう』って動きだったんですけど、最近はまた地酒に戻っていて。あえて、昔のように、日本酒用の一升瓶に入れていたような素朴なぶどう酒みたいなものを、今の醸造技術で復活させようという若い人たちが出てきてます。そういうワインが僕はすごく好きなんですね」(小倉さん)

ちなみに、フランスはカベルネやメルローのように優良品種のブドウを中心にワインを作る文化がありますが、イタリアは、あらゆるブドウを使ってワインを作る文化なのだそう。「特に南の方に行くと、全然聞いたことのない山ブドウみたいなものでワインを作るんですよ。それがすごいおいしいんです」とのことです。

それでは、甲州ワインのおいしさの秘密はどこにあるのでしょうか?

「甲州ワインの甲州ブドウは、1200~1300年ぐらい前にペルシャの方からシルクロードを渡ってやってきた、現在ワインを作っているほとんどのブドウのルーツで。でも日本には入ってきたものの忘れられていて…山梨に野生化して残っていた、というものなんです。今のワインのブドウはワイン用に品種改良・最適化されているんですが、山梨は昔からあるブドウでワインを作っていて、味はすごくワイルドになります」

今や世界にも認められる甲州ワインですが、若い作り手の中でスタンダードになっている一つの動きが「自分たちにしかできないおいしさを作ろう」というもの。

偶然の歴史と作り手の確かな技術により、多くの人々を魅了する甲州ワイン。今夜は、甲州ワインを食事のお供にいかがですか?

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「LOHAS TALK」
放送日時:平日 20時40分-20時50分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/blog/lohastalk/

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