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BTFの「デロリアン」をゴミで走らせた原動力とは?

BTFの「デロリアン」をゴミで走らせた原動力とは?

J-WAVE土曜19時からの「ANA WORLD AIR CURRENT」(ナビゲーター:葉加瀬太郎)。7月23日のオンエアでは、昨年、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の“デロリアン”をゴミ燃料で動かして話題となった、日本環境設計株式会社の岩元美智彦さんがゲストに登場。ユニークな事業の原点となった旅について語りました。

岩本さんが起業した日本環境設計は、リサイクルのシステムを作っている会社。岩本さんの事業が画期的なのは、集めたリサイクル品から石油と同じ材料を作るテクノロジーを構築していて、リサイクル品を再生する工場を世界で唯一持っていること。そのことにより、たとえば、古くなった洋服や壊れたおもちゃを、石油を使わずに何回でも同じものに再生することが出来るのだと言います。そして二酸化炭素を半分以下に減らし、地下資源を巡る戦争やテロが無くなる未来を目指しています。

その技術を用い、ゴミからデロリアンを走らせて話題に。きっかけは映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」のワンシーン。タイムマシンであるデロリアンに燃料としてバナナの皮や紙を入れるシーンを観た大学3年生だった岩本さんは感銘を受けます。30年後の2015年にはゴミがエネルギー資源となり、環境問題は解決できているだろうと。しかし、映画の未来に追いつかない現実を目の当たりにし、10年前に脱サラ。その実現を目標に今の事業を始めます。

そして2015年、ゴミを燃料にする技術を持っていた岩本さん。次にデロリアンを入手すべく映画会社に飛び込みに。

「もう二つ返事でした、『すごい』と。1つ目はすべてのゴミを資源に変えられる工場を持っている。2つ目はこの仕組みがどんどん回りだすと資源争いによる戦争がなくなる。3つ目は子どもたちの笑顔を取り戻す。この3つのプレゼンだけさせてもらったんですよ。そうしたら無償でいただけました。このプロジェクトを世界で初めて購入してくれたんです」(岩本さん)

これにより、日本のベンチャー企業だった日本環境設計は世界に知られることに。世界の名だたる企業や大学から声がかかるようになりました。そんな岩本さんのバイタリティーの源はどこにあるのでしょう。

それは30年前、21歳のときに行ったアメリカ旅行にありました。お金がなかった岩本さんは3カ月間バスを使い、アメリカ、メキシコ、カナダを横断する旅を決行。そこで見たのはスケールの大きな自然。メキシコ商人の商魂たくましい姿。アメリカの豊かさ。そして、さまざまな人種が交錯する国であること。

「文化のるつぼというか、それは感じました。これがアメリカのエネルギーになっているんじゃないかなと。日本にいると、同じ顔をして、同じものを食べて、同じ考えの元で判断してて…教育も仕事もそうだと。違うよねと。僕はどちらかというと、アウトローに進んだ方ですので。それが今の事業にも結び付いているのかなという感じはしますね」(岩本さん)

「誰も行っていないところに行きたい」そんな旅への想いを重ねながら、未来に向かって事業を展開していると語る岩本さん。まさしくアドベンチャー、冒険心が岩本さんを突き動かしているのでしょうね。

【関連サイト】
「ANA WORLD AIR CURRENT」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/worldaircurrent/

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