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エンジニアの心意気を垣間見る「NY国際オートショー」

J-WAVE日曜夜の番組「BRIDGESTONE DRIVE TO THE FUTURE」(ナビゲーター:ピストン西沢・松嶋初音)。4月10日(日)のオンエアでは、モータージャーナリストの河口まなぶさんが、ニューヨーク国際オートショーで取材した最新自動車事情を語りました。

まず、河口さんが注目したのは「日産GT-R」の2017モデル。モデルチェンジされた印象は、“大人が乗れる熟成されたスポーツカー”だと言いますが、「実はこの車、アホちゃうか、というぐらい、いろいろなことをやっているんですよ」と河口さん。その理由とは?

マイナーチェンジというと、一般的には“化粧直し”のようなもの。ところが今回、骨組みは同じながら、インテリアやパーツなどがほとんど変わっているのだそう。しかも、「誰がそんな変化に気付くの?」というぐらい細かい点までこだわっているのだとか。たとえば、ダッシュボードの形状も新しくなっているそうですが、河口さんによると、ダッシュボードの造形を変えるだけでも、何十億というレベルの費用が掛かってくるのだそうです。

なぜ、マイナーチェンジでそこまで変えてきたのか? ナビゲーターのピストン西沢は次のように分析しました。

「チーフエンジニアが水野さんという名物エンジニアから、いま田村さんという二代目に代わって、その田村さんが、コツコツ、コツコツ水野さんが作ってきたやつを自分の色に染め変えてきて、最後、ドーンと味付けを加えてきたという感じですよね」(ピストン西沢)

「そうなんです。田村さんは田村さんで、昔、R34時代のスカイラインGT-Rを手掛けていましたから、やっぱり、俺のGT-R論みたいなものがあるわけですよね」(河口さん)

その後は、田村GT-R派と水野GT-R派に分かれたピストン西沢と河口さんの喧々諤々がしばらく続きました。

そして、もう1台の注目車はマツダの「ロードスターRF」。もともとオープン車であった車が、ルーフの後ろを残したファストバックスタイルに。「この姿が意外にインパクトが強いというか、そう来たかという驚きがあったんですよ」と興奮気味に語る河口さん。

河口さんは、この企画をどうやって通したのか取材したのだそうですが、そこにはやはり、制作者の思いが伝わるエピソードがありました。

「最初に書類から提案したら絶対だめだと言われることはわかっていたので、実物を最初に作ってしまったと。それで乗ってから、みんながいいねという感じで賛同を受けたと」(河口さん)

ニューヨーク国際オートショーで見られた、ファンの予想を超える驚きのモデルチェンジ。進化の裏には、車が大好きだからこそのエンジニアたちのドラマがあったのですね。

【関連サイト】
「BRIDGESTONE DRIVE TO THE FUTURE」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/drivetothefuture/

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