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精神科医が明かす 五月病の対策は「朝の散歩」だった

J-WAVE金曜の番組「GOLD RUSH」(ナビゲーター:渡部建)のワンコーナー「CURIOUSCOPE」。5月1日のオンエアでは、精神科医の名越康文先生が登場し、「五月病」について聞いてみました。

入社や新学期、新生活など、なにかと新しいことがスタートした4月ですが、GWの連休明けになりやすいのが心の病気「五月病」。そもそも五月病とは、俗称であり病名ではないそうです。名越先生によれば、病名で言えば「軽い鬱(うつ)状態」「軽い自律神経の失調」「食欲不振」「不眠」などにカテゴライズされるそうです。

なぜ連休明けになりやすいのかというと、受験や就職活動で4月まで走ってきた人は、入学・入社してもまだ緊張感があるものの、心の中では「ゴールしている」感覚なのだそう。4月までは走り続けているため、自分でも気づきませんが、GWの連休でドッと疲れが出てくるそうです。そこで、名越先生に五月病の兆候から、なりやすい人、ならない人の特徴、そして対策を聞いてみました。

<五月病になる兆候>
■夜更かしをしてしまう
日曜日の夜に無意識に「月曜日が来てほしくない」と夜更かしをしてしまい、翌日以降も、同じく夜更かしが続き、体調を崩してしまう

<五月病になりやすい人>
■「良い子」「目的志向の人」は五月病になりやすい
背伸びをしてきた人、人に合わせる人生を送ってきた人などは、五月病にかかりやすい。大学の詰め込み教育になれてしまった人は、社会に出て答えのないような仕事、つまり「自由」が怖くなり、ストレスになるようです。また、目的志向の人は、結果が全てのため、過程が楽しめず、なにをやっても虚しいことから、五月病になりやすいとか。

<五月病にならない人>
■ものごとの過程を楽しめる人
目的志向の人とは逆に、その過程・中身を楽しめる人は五月病になりにくいそう。お茶や生け花など、決まったゴールはありませんが、毎回小さな結果が出るような毎日続けられる趣味をもっている人は強いそうです。

<対策>
■大きな目的をもつ、思春期の夢を思い出す
入学や入社がゴールになってしまいがちな現代人に多い五月病。小学校・中学校のときに思い描いていた「夢」を思い出すことも有効だとか。夢を思い出せない人は朝から30分ほど「散歩」をすると思い出しやすくなるそうです。

■朝の生活リズムを整える
また、五月病の人を夜飲みに誘うのは、余計眠れなくなってしまうのでNG。いつもより15分ほど早く起きて、会社の社食でお茶や朝食をするなどしてあげることで、五月病の人の生活リズムが整うそうです。

五月病の対策は「朝」と「散歩」にあるとは意外な結果です。GWの連休や休日は、ぜひ早起きして散歩をしてみてはいかがでしょうか。

【関連サイト】
「GOLD RUSH」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/goldrush/

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