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2008年04月18日
「つぐない」★★★★☆

映画を見終わった後も、台詞が、音楽が、色彩が、いつまでも頭から離れない時があります。試写会で観たのは2ヶ月も前なのに、映画「つぐない」のポスターを見るたび、キーラ・ナイトレイグリーンのロングドレスと、タイプライターの音を思い出す。そして、果てしなく切ない気持ちになってしまう…

ブッカー賞作家イアン・マキューアンのベストセラー「贖罪」。私はまだ未読のこの小説は、その緻密な構成と文学性の高さから、映像化は困難と言われ続けてきたのだそうです。それを見事に映画化したのは「プライドと偏見」で、監督として素晴らしいスタートを切ったジョー・ライト。再びキーラ・ナイトレイと組んで、今作も高く評価されました。そうそう、彼女が出演したシャネルのCMもジョー・ライトが監督したんですよね(こちらは深紅のドレスが素敵でした)。相性がよほど良いのか、ライト監督が撮るナイトレイは本当に美しくて、毎回、ハッとさせられます。

舞台は1930年代、戦火が忍び寄るイギリス。政府高官の美しい長女セシーリア(キーラ・ナイトレイ)と使用人の息子ロビー(ジェームス・マカヴォイ)が、互いに身分を越えて愛しあっていることに気付いたある夏の日。これから始まるはずの2人の運命は、多感な妹ブライオニー(シアーシャ・ローナン)の嘘によって引き裂かれてしまう…

小説家を目指していた聡明で自信家の少女だったブライオニー。ロビーに淡い憧れを抱いていた少女にとって、ロビーが姉セシーリアにしたためた手紙と、2人が激しく愛し合う姿は衝撃だったことでしょう。そのことで、少女の心には2人への嫌悪感が生まれてしまった。そして起こったある事件。少女が口にした嘘は、きっとそんな2人をちょっと懲らしめてやろう、というくらいのものだったかも知れない。しかし、それは容赦のない一撃となり、戦争というどうにもならない時代の波が押し寄せ、幸せになれるはずだった2人の未来を飲み込んでしまうのです。戦場の最前線へ送り出されロビーと、愛する人の帰りを待ち続けるセシーリア。そして、歳を重ねるごとに、自分の犯した罪の重さを思い知らされるブライオニー。あぁ、なんという悲劇。

映画で流れる音楽には、タイプライターの音が散りばめられています。最初は、これから起こる何かを予感させ、後半にはブライオニーの将来をも暗示するんですね。とてもユニークで強い印象を残すサウンドトラックは、アカデミー賞作曲賞を受賞しました。

この映画の面白いところは、この登場人物3人の内の誰に感情移入をするかで、感想が違ってくることでしょう。映画は基本的にブライオニーの視点で描かれて行くのですが、サスペンス調から壮大なドラマへと発展していく演出も効いているからか、それと共に私の思い入れも3人のキャラクターそれぞれに移り変わっていきました。

キーラ・ナイトレイはもちろんですが、ロビー役のジェームズ・マカヴォイも素晴らしかった。彼が演じた「ナルニア物語」のタムナスさんが好きだったんだけれど、最近の活躍は目覚ましいものがありますね。そして、ブライオニーの賞助役を演じたシアーシャ・ローナン。その透明感は、幼い頃の広末涼子さんのようで、ハマってしまう男性が多いかも!? その後のブライオニーを、「エンジェル」のロモーラ・ガライ、大作家となる晩年をバネッサ・レッドグレイヴが演じているんだけれど、このキャスティングは素晴らしい。

ちなみにセシーリアのグリーンのロングドレスは、ロビーとのラブシーンで纏っていたもの。やっと愛を確かめあうことが出来た後にやってくる悲劇が、その姿をより美しいものにするのでしょうね。

これから原作の「贖罪」を読んで、また劇場に足を運びたいですね。きっと、また新しい感動があるような気がします。

| 08:29 | カテゴリー:映画
2008年04月08日
「フィクサー」★★★★☆

今年のアカデミー賞4部門に輝いた「ノーカントリー」が大ヒット中しているそうです。3週間で興行収入は2億円突破! ちなみに私は先日、3度目の鑑賞を済ませました。何度見ても飽きないんだな、この映画。それにしても、今年のオスカーにノミネートされた作品って、心をヒリヒリさせるような作品が多かった。今月後半に公開される「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」もそう。見事オスカーを獲得したダニエル・デイ・ルイスの演技が凄いのなんのって。どーんっ!と胸にのしかかってくる重さたるや重量級。作品は今度ご紹介しますので、お楽しみに。

そんなノミネート作品の中で、「フィクサー」は社会派サスペンスでありながら、エンターテイメントとしても十分に楽しめる、非常にバランスの取れた作品なのかも知れません。主演はジョージ・クルーニー。監督はこれが初となるトニー・ギルロイ。この人はマット・デイモンの「ボーン・アイデンティティー」シリーズの脚本を書いた人物。あのシリーズの面白さを考えると、否が応でも期待が高まるというものです。

タイトルの“フィクサー”とは弁護士事務所に所属する“もみ消し屋のプロ”。ある意味、一番汚い仕事をする人と言っていい。映画の主人公マイケル・クレイトン(ジョージ・クルーニー)はNYで最も巨大な法律事務所のフィクサー。検察官を辞めてから15年間、ずっと影で仕事をしてきた男。そんなマイケルに新たな“もみ消し”の依頼が。それは3000億円に上る薬害訴訟。被告の巨大製薬会社を弁護する側であるはずのチーフ弁護士アーサー(トム・ウィルキンソン)が全てを覆す“秘密”を知ってしまい、良心の呵責に苛まれた挙げ句、全てを暴露しようと決意。マイケルはそのトラブルをもみ消すよう指示されるのですが、アーサーからも助けを求められ、彼はその狭間で揺れ動く…

巨大な組織を相手に個人が戦う、というのはある意味、王道の筋書き。けれども、主人公マイケルに颯爽とした格好良さはありません。自分の人生においての不安や焦燥感に加え、家族や借金など数々の問題を抱えている。アーサーはと言えば、知らないうちにモラルから大きく外れてしまった自分に気づき、心が破綻してしまう。そして、女でありながら巨大製薬会社の法務部本部長にまでのし上がったカレン・クラウダー(ティルダ・スウィントン)は、決して訴訟に負けてはならないというプレッシャーから、次第に道を踏み外して行く。この映画に登場する人々は皆、色んな事柄から押しつぶされないよう、必死にもがいているんですね。そんな姿を、緻密なサスペンスにさらりと盛り込んでいくあたりがとてもうまい。

ジョージ・クルーニートム・ウィルキンソンも、そして弁護士事務所の上司を演じるシドニー・ポラックも安定した演技で見応えあり。アカデミー賞最優秀助演女優賞を獲得したティルダ・スウィントンは、思ったほど出演シーンはないのだけれど、優れたキャリアウーマンの裏に隠された姿がリアルでした。腰回りの肉にまで、妙な説得力があって。映画の冒頭の方、トイレの中で何かに怯え脇に汗をびっしょりかいている姿が忘れられない(怯えている理由は、後にわかるのですが)。

彼らは一体、どこにたどり着くのか。息つく暇もない展開のあとに訪れるラストがとても印象的でした。

それにしても、ジョージ・クルーニーは歳をとるほど、ス・テ・キ

| 16:42 | カテゴリー:
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