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2007年08月30日
「デス・プルーフ in グラインドハウス」★★★★☆

子供の頃、映画はいつも“2本立て”で楽しんでいました。封切り後、すぐには見られなくても、ちょっと待てば近所の映画館で上映される。しかも、もう一本おまけがついてくる。少ないお小遣いで2本も見られて、何時間も映画に浸っていられるなんて夢のようでした。いわゆる名画座。最近はこの手の劇場がグッと減ってしまって、なんだか寂しい気がします。最新設備が備わったシネコンもいいけど、たまには味のある名画座に行ってみたい。

さて、名画座とはちょっと違うけれど、アメリカにも“2本立て”を楽しめる場所がありました。60〜70年代に数多く存在したグラインドハウスと呼ばれる映画館。ただ、そこでは名画ではなく、B級映画がかかっていたそうですが。その映画館を現代に再現しようと企んだのがクエンティン・タランティーノロバート・ロドリゲス。2人の作品やバックグラウンドを少しでも知っていれば、そのアイデアに思わずニヤッとしてしまうはずです。

070831_01.jpgアメリカで公開されたときのタイトルは“グラインドハウス”のみ。ロドリゲス監督の“プラネット・テラー”、タランティーノ監督の“デス・プルーフ”という順で上映されました。つまりグラインドハウスでの2本立てという設定。しかも、映画の前や間には予告編まで上映するという凝りよう。でも上映時間を3時間程度に押さえるため、結局、自分たちの作品を短く編集するハメになり、二人は国外で公開するときは1本ずつ上映すると決めたらしい。

そんな訳で、まず最初に公開されるのがタランティーノ監督の「デス・プルーフ in グラインドハウス」。スラッシャー・ガールズ・ムービーってことなんだけど…。う〜ん、なるほど(笑)。でも、思ったほどエグい訳じゃなかった。いや、最終的には、かなりスカッとしちゃう映画です。

070831_02.jpgストーリーは簡単明瞭。女を口説いては、デス・プルーフ=耐死仕様の改造シボレーで死に至らしめるサイコな男、スタントマン・マイク(カート・ラッセル)と、彼に狙われる女性たちのお話です。最初に狙われるのが、テキサスの田舎町で人気のDJと彼女のお友達の皆さん。続いて、テネシー州で映画撮影に携わっている4人の女性たち。2組を比べてみると、セクシー度もおバカ度も前者の方が上で、登場した瞬間から「この娘たちやられるな」って匂いがプンプンする(笑)。それに比べてテネシーの女たちはタフ。明らかにテキサスのギャルズよりも年上で、人生経験からの頼もしさも滲み出ている。そのうちの2人はスタントマンというキャラで、「キル・ビル」でユマ・サーマンのスタントを担当したゾーイ・ベルがもの凄いカースタントを見せてくれます。これは必見!

「レザボア・ドッグス」の有名な“Like a Virgin”トークに匹敵する、どうでもいいようなガールズ・トーク(しかも、さりげなくオタクネタが散りばめられている)。女性たちの脚と尻を舐めまわすように撮りまくるカメラワークに、こだわりの車で見せる迫力のカーアクション。しかも、フィルムの傷やノイズ、さらにはリールが飛んでしまうところまでグラインドハウスを再現していて、これぞまさにタランティーノの趣味満開といったところ。

070831_03.jpg恐ろしい奴なのか、それとも弱っちいのかわからないカート・ラッセルの切れっぷりも見物です。相変わらず、音楽は最高ですよ。

ちなみに9月22日から公開されるロバート・ロドリゲス監督のゾンビ映画“プラネット・テラー”には、“デス・プルーフ”のローズ・マッゴーワンタランティーノが別キャラで登場します。2作共、全く同じチョイ役キャラも出てくるので、探してみると面白いかも。


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| 17:12 | カテゴリー:映画
2007年08月30日
夏も終わり〜

早くも8月も終わりです。皆さんは、夏の思いで沢山作りましたか?

私は先週末、九州の小倉でケロロ軍曹に恋をし、久しぶりにフジTVの佐々木恭子アナウンサーと仕事をしました(詳しくはみんしる's Dairyを見てね!)。そして「デス・プルーフ in グラインドハウス」「プラネット・テラー in グラインドハウス」を立て続けに見た後、ハリーの秘密を探るべく「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」を鑑賞しました。そうそう、9月11日のJ-WAVE試写会で上映される「めがね」も一足早く見てきましたよ。加瀬亮さん、ステキ。当日は私がMCを務めま〜す。たくさんのご応募お待ちしております。

あ〜ぁ、線香花火やるの忘れた。

| 17:03 | カテゴリー:
2007年08月23日
「シッコ」★★★★★

070824_01.jpg初めてかもしれない。上映終了後、試写室で拍手が起こる場面に遭遇したのは。
私が思うに、いわゆるマスコミ試写ってちょっと感情が押さえ気味になる。大笑いするシーンなのに周りが静かだったり、大泣きしてる自分がちょっと恥ずかしく思えたり。なんていうか、見る人たちが妙にクール(!?)だったりする時があって、たまに窮屈に思うときがあるのです。なのに今回は、自然と拍手が沸き起こった。しかも、驚くべきことにドキュメンタリー映画で…である。

作品のタイトルは「シッコ」。ドキュメンタリー映画をエンターテイメントに変えた男、アポなし取材で有名なマイケル・ムーア監督の最新作です。「ボーリング・フォー・コロンバイン」でアメリカの銃社会を、「華氏911」でイラク戦争を。彼なりのやり方で社会に物申してきた彼が今回取り上げたのは、アメリカの医療問題。これが、トンデモナイことになっているのです。

070824_02.jpg先進国で唯一、国民健康保険制度のないアメリカでは、6人に1人が無保険で、毎年1万8千人が死んでいくといいます。民間の保険に入っていなければ、治療は受けられない。でも、ここに登場するのは、保険に入っているのに、治療を受けられない、という人々。一体、どうなっているのか。

問題はアメリカのHMO(建国維持機構)というシステムで、これによって民間の保険会社は医師に給料を支払って管理します。しかも保険会社は、“治療は不必要”と診断した医者に、無駄な支出を減らした=会社に利益をもたらしたという名目で奨励金を与え、加入者には何かと理由を付けて保険金を支払わない。さらに多額の献金で政治家を操って、都合のいい法律まで作らせちゃう。本人すら忘れている過去の小さな病気など、とにかくあらゆることに難癖をつけて、保険金や治療を却下するという実態を、ムーア流の皮肉なユーモアをピリリと効かせながら見せていきます。保険会社の酷い仕打ちを受けてきた人々の話は、本当に身に詰まされます。命を助けることが使命であるはずの医師が、そんなことをして許されるの?

070824_03.jpgそれでは、他の国はどうなのか。疑問を持ったムーア監督は、まず治療費がタダだというカナダへ。たった一日、橋を越えてアメリカに行くのにも旅行保険に入らなきゃ嫌だというムーア監督の親戚が印象的。イギリスでは治療費の話を持ち出すたびに皆に笑われ、お金を払うためではなく貰うための会計ブースを発見。フランスに至っては、医療費がタダな上に、産休の間は母親のためにハウスキーパーまで国がケアしてくれる。もちろん、それらは国民の税収で賄われているのだけれど、様々なインタビューから見えてくるのは、普遍的な助け合いの精神

でも、その助け合い精神の鑑とも言うべき人々、9.11の救命作業で健康を犠牲にしたボランティア救命員たちをアメリカは助けてくれないのです。グアンタナモ海軍米基地に収監されているアルカイダの一味はアメリカで唯一の無償治療を受けているというのに…。ムーア監督と救命員たちが仕方なく向かったのは“敵国”キューバ。そこで手厚い治療を受ける場面には、思わず涙が溢れてしまいました。敵だとか思想だとか関係なく、そこにはただ純粋に“助ける”という行為が見えたから。

いわゆるムーア監督らしい攻撃性は影を潜めているかもしれません。でも、今回はあらゆる人に受け入れてもらう為の“優しさ”“癒し”が溢れています。これが、ムーア監督の新しさなんじゃないかな。

医療問題については、日本も色々な問題を抱えている今日。他人事では済まされない映画です。必見!

それにしても、救急車を呼ぶ前に事前申請が必要って…出来るかよ!!

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| 17:20 | カテゴリー:映画
2007年08月16日
「夏休みSP~ オーシャンズ13/トランスフォーマー/酔いどれ詩人になる前に〜」

毎日、熱いですぅ。もう、外に出たくない(笑)。そんな時はヒンヤリ涼しい映画館でちょっと一息しませんか。今回は夏休みSP!お薦め映画をドーンとご紹介。テーマは“イイ男になるための3本”です(笑)。

070817_01.jpgまずは、やっぱりカッコ良かった「オーシャンズ13」。映画館で私の隣に座ったのは超イチャイチャカップル。おい、クルーニー兄貴に怒られるぞ、テスとうまくってないらしいから。(ジュリア・ロバーツが演じた妻。オーシャンズ12に登場)。ブラピもイザベルと倦怠期らしいしね(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ演じた恋人。こちらも12に登場)。そんな近況もさりげなく会話に盛り込んで、シリーズ好きをニヤッとさせてくれる今作。オーシャンズの古参者ルーベン(エリオット・グールド)を裏切ったホテル王バンク(アル・パチーノ)へのド派手なリベンジが描かれています。集結して計画を立てて作戦開始。前半、説明が多すぎる気はするものの、計画を実行するまでの様子が、シンプルに描かれているところが潔い。アル・パチーノはさすがの存在感で情け無用なキャラなので、見ている方もオーシャンズたちのリベンジをワクワクしながら見守っていられます。バンクの右腕=アビゲイルを演じるエレン・バーキンの、思いっきり寄せてあげた胸元もいいね。いわゆる美女を登場させず、一貫して男気溢れる仕上がりになっています(最後のオチも素敵です)。やっぱり彼らにはべガスが良く合う。ちなみに今回のポイントは「つけ鼻」「オプラ」「媚薬」。これがかなり笑えます。そうそう、絶妙なところで途切れてしまう、ブラピの携帯の着メロも要チェック!ビシッとスーツを着こなしながら、絶妙な抜け感を持つ。これがイイ男の条件ですな。

070817_02.jpg続いては「トランスフォーマー」。すでに大ヒットしている作品です。トランスフォーマーが日本生まれのロボット玩具だったことも、アニメだったことも全く知りませんでしたが、かなり楽しめました。しかも予告編からはシリアスなムードが漂っていたのに、蓋を開けて見たらSFコメディじゃないですか!とにかく見所はトランスフォーム(変身)。携帯が、ラジカセが、車がロボットへと変身する様は圧巻。凄すぎて笑っちゃいますよ。未知の「金属生命体」が何故、地球にやって来たのか、なんてことはすっ飛ばしても問題なし。突っ込みどころ満載ですが、とにかくこの映画に乗っかっちゃってください。個人的には冒頭にアマウリー・ノラスコが登場して、「プリズン・ブレイクのスクレだ!」と心の中で叫んでしまいました。しかも主人公のオバカな友達を「エレファント」に出ていたジョン・ロビンソンが演じているの。あの繊細さはどこにいったのぉ!?ちなみにオーシャンズのメンバー、バーニー・マックも出演。この夏、一番のデートムービーなのは間違いないでしょう。で、思った。いくつになろうとも、少年の心を忘れない男は素敵である。子供の頃に大切にしていたロボット玩具の話なんてのをサラっとされると、女性はキュンとなる…かも知れない(笑)。

070817_03.jpg最後は「酔いどれ詩人になるまえに」。いい男のお手本にするにはかなり上級です。なぜならば、どんな仕事をやっても続かない、酔っぱらい男が主人公。女の所に転がり込んで、時には通りで寝泊まりして。けれども男には体から溢れ出すものがあります。それは“言葉”。惨めな人生であろうとも、“言葉”を信じ突き進もうとする姿が、どこか愛おしく感じるのです。原作はアメリカを代表する作家チャールズ・ブコウスキーの自伝的小説で、主人公チナスキーを演じるのはマット・ディロン。少し押さえたトーンで演じるマット・ディロンの演技が素晴らしく、彼のキャリア最高かも。思えば「アウトサイダー」でアイドル俳優となった彼も40代。低迷期から見事復活し、「クラッシュ」ではオスカーノミネートとなった、酸いも甘いも経験した彼が演じるからこそ味があるのでしょう。成功も挫折も経験した男は魅力的。ただし、そこには変わらぬ信念が必要ですが。

ということで…残暑お見舞い申し上げます。

P.S 「オーシャンズ13」を見る前、渋谷の街角でリュ・シウォンさんに遭遇!!
  詳しくはみんしる個人ブログをチェック。


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| 16:18 | カテゴリー:映画
2007年08月09日
「プロヴァンスの贈り物」★★★☆☆

世間はそろそろ、お盆休み。いつもなら混んでるはずの車内が空いていて、うれしい反面、ちょっと寂しかったりもします。周りからは夏休みの予定を聞かれますが、毎年、たいした計画がない。というのも、仕事の状況によって休めたり休めなかったり。それに、ハイシーズンの旅行は色々と割高になるし、民族大移動に無理して参加しなくても…と思ってしまって、ね。ちなみにとある調査によると、今年のお盆休みは家でゆっくり過ごす、という人は全体の約6割だそうです。

070810_01.jpgところで、皆さんはプロヴァンスに行かれたことはありますか?そう、南仏。10代の頃、雑誌「オリーブ」の洗礼を受けパリジェンヌに憧れた私は、その後、プロヴァンスに恋い焦がれた時期がありました。きっかけはピーター・メイルのベストセラー「南仏プロヴァンスの12ヶ月」。自然とワインに囲まれて、のんびりと暮らす。いつかはこんな風に生活してみたいなぁ〜、と夢想したものです。あんなにハマっていたのに…まだ一度もいったことがない。っていうか、いまだパリに、いやヨーロッパに足を踏み入れたことが無いんだな、これが。

そんな、すっかり忘れていた私のプロヴァンス熱に再び火がつきそうな映画が「プロヴァンスの贈り物」。原作者は前出のピーター・メイル。そして監督は、なんとリドリー・スコット。タフな映画のイメージが強いのでちょっと意外に思うかもしれませんが、実はこの二人、30年来の友人同士。しかもメイルが定住するプロヴァンスに、スコット監督は15年前から別荘とぶどう園を所有しているのだそうです。

070810_02.jpgマックス(ラッセル・クロウ)はロンドンで超多忙な日々を送る敏腕トレーダー。ある日、南仏に住むヘンリーおじさん(アルバート・フィニー)が亡くなり、屋敷とぶどう園を相続することになったマックスは、公証人との手続きを済ませる為、おじさんが住んでいたプロヴァンスに出向くことに。さっさと売却して、ロンドンへ戻るはずだったマックス。しかし、彼の車で轢かれそうになった女性ファニー(マリオン・コティヤール)の仕返しによって、やむなく屋敷に滞在せざるを得なくなります。そして、おじさんと過ごした幼い日の自分を思いだし、忘れかけていた本物の人生の豊かさを取り戻していくのですが…。

070810_03.jpg美しくのんびりとした風景が心に染み渡ります。なんだか大きく伸びをして、深呼吸したくなるような、そんな感じ。ストーリーにひねりは殆どありません。だからでしょうか、何も考えずに、映画に身を委ねていられるんですよね。しかも、クスクスッと笑わせてくれるユーモアが利いている。利己的でお金のことばかりを考えてきたワーカホリックが、プロヴァンスのゆったりとした時間の流れに馴染めるわけがないわけで。秘書が準備してくれたレンタカーや、ぶどう園を切り盛りする男デュフロとマックスのテニス対決(ブランド対決!?)、道すがら“ランス・アームストロング!!”と叫ぶシーンなど(どこで叫ぶかは見てのお楽しみ)、グラディエーター=ラッセル・クロウが演じるからなのか、かなり笑わせてくれます。

現実的に考えると、仕事で成功しているマックスはかなりのお金がある。しかも、手に入るかどうかは別として遺産もあるわけだから、一般の私たちとはだいぶかけ離れた話ではあります。でも、そこが大人のファンタジー。ほんわかと穏やかな気持ちにさせてくれる作品です。出来ることなら、美味しいワインを飲みながら見ていただきたいですね。

もしかしたら、家族サービスに疲れたお父さんの心に一番、染みるかも!?


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| 17:23 | カテゴリー:映画
2007年08月02日
「リトル・チルドレン」★★★★☆

070803_01.jpg年を重ねるごとに思うこと。果たして今の自分は、その年齢に相応しいのかどうか。いつまでも若くありたいと思う反面、年相応のちゃんとした大人でいなきゃという焦りがあったり。仕事、恋愛、そして結婚。私くらいの世代ともなれば、自分の思うように生きたくても、それを貫き通すことって結構、大変だったりするわけで。大人でありたいけれど、どこか子供のようでもある自分。それが良いのか、悪いのか。

さて、今回紹介する作品は「リトル・チルドレン」。さらに小さい子供のこと、じゃあありませんよ(特にタスクさん)。パンフレットには“大人になれない大人たち”とあります。今の幸せに満足できず、もっと違う人生を渇望する大人たち。何かが足りなくて、こんなはずじゃなかったのにという思いから逃れられない大人たちの姿が描かれています。

070803_03.jpgボストン郊外の住宅地で、コンサルティング会社に勤める夫と、娘ルーシーの3人で暮らすサラ(ケイト・ウィンスレット)。娘を連れて行く公園の主婦仲間にも馴染めず、平凡な毎日にうんざりしていたある日、公園でブラッドに出会います。息子と遊ぶ良きパパ=ブラッド(パトリック・ウィルソン)は、主婦仲間が“プロム・キング”と呼び憧れる存在。そして、電話番号を聞いたら5ドル、という主婦仲間の賭けに乗せられたサラは、ブラッドに近づきちょっとした“いたずら”を提案します。その“いたずら”が、二人の人生を大きく変えてしまうことも知らずに…。一方、彼らの住む街では、性犯罪で服役していたロニーが釈放され、元警察官ラリーは糾弾すべく、彼の家に執拗に嫌がらせを繰り返し…。

エロサイトにハマる夫と、言うことを聞かない娘に振り回されるサラ。そして、司法試験合格を目指し勉強するものの、家計を支える完璧な妻(ジェニファー・コネリー)の主夫状態に陥っているブラッド。虚無感を抱える二人は、互いの心の隙間を埋めようと情事に溺れていきます。本当の自分をわかってくれる人、今の生活から自分を救い出してくれる人だと思えば思うほど、どんどんのめり込んで行く二人。良きママ、良きパパだったはずの二人が、あっという間にダメな大人になる様は滑稽でもあり、悲しくもあり。

070803_02.jpgそれにしてもケイト・ウィンスレットがうまい。なんて言うのかな、結婚して子育てに追われて、体型もすっかり変わっちゃったお母さん。そんな彼女が、久しぶりのトキメキを感じ、ブラッドと一線を越えてしまうと、内面から美しさが少しずつ溢れてくる。さすがアカデミー賞にノミネートされるだけあります。パトリック・ウィルソンもなかなか。イケメンだからなのか、彼が色んな手法で現実逃避をすればするほど、ダメダメ感が増していくんです。

過去を捨ててしまえば、と思うサラとブラッドとは対照的に、過去の過ちをずっと引きずっていく運命なのがロニーとラリー。ラリーがロニーを追い続けるのには、実はわけがあるのです。また、息子が犯罪者であろうとも、変わらず親としての愛を注ぐロニーの母の姿は心を打ちます。この3人の物語が悲劇に変わった時、映画は加速度を上げてクライマックスへと突き進むのです。ロニーを演じるのは名子役から奇跡的な復活を遂げたジャッキー・アール・ヘイリー。実はこのロニーとラリーの結末が一番心にズシンと来る。

監督は「イン・ザ・ベッドルーム」のトッド・フィールド。郊外=サバービアが持つ閉塞感の中で繰り広げられるストーリーは、可笑しくもあり切なくもあり。一度でも別の人生を渇望したことがある人なら、共感すること間違いなしです。


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| 17:00 | カテゴリー:映画
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