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2007年03月01日
「さくらん」★★★★☆

現在、日本でもヒット中の「マリー・アントワネット」。砂糖菓子のような作品を見たとき、私はふと、いつになったら日本映画界にソフィア・コッポラのような存在が生まれるのだろうと思いました。いつになったら、スタイルもファッションもサウンドも、女性ならではの視点と感覚で、私たち女性を魅了する作品が登場するのだろうかと…。それから数ヵ月後、長くかかると思われたその答えは、ハッとするような赤色をまとって目の前に現れました。

その作品は「さくらん」。安野モヨコの原作を、フォトグラファーとして活躍する蜷川実花が初監督。脚本はタナダユキ、音楽は椎名林檎、そして主演は土屋アンナ。それぞれの世界で個性を発揮するカッコいい女たちが集結したというだけで、女性たちの気持ちは高揚するというもの。もちろん、彼女達のコラボレーションも素晴らしいものになっています。

舞台は江戸時代。吉原遊郭<玉菊屋>に連れてこられた8歳の少女・きよ葉が、出世して吉原一の花魁・日暮になり、遊女の夢「身請け話」をされるまでを描いた出世物語。といっても彼女の人生はある意味、ROCK。どんなに傷ついたって「てめえの人生、てめえで咲かす」という心意気。時代を超えて今を生きる女性たちの心を熱くすします。

主人公を演じるのは土屋アンナ。原作のあのルックスをそのまま再現できるのは、彼女しかいない。弱さを隠して、がむしゃらに突っ走る女性をいう役柄も、彼女のハマリ役。目力が凄いから、ケレン味たっぷりに睨みつける表情も様になります。

それ以上に艶やかなのが2人の遊女。きよ葉の面倒を見ることになる粧ひを演じる管野美穂は、美しさと知性を兼ね備えた完璧な高級花魁の役で、きよ葉に“手練手管”を見せ付ける流し目が官能的。高尾役の木村佳乃も素晴らしく、いけないとわかっていながらも客に溺れてしまう遊女の苦しみが胸を突きます。ライバルである日暮との取っ組み合いも凄い迫力。それぞれ濡れ場シーンにも体当たりしていまして、そのエロティックな美しさには、女性もドキッとするはずです。

艶やかな遊女たちから夢を買う男達も様々。女を裏切る男女に全てを与える男、そして、女を見守り続ける男・・・。遊郭という特殊な世界を取っ払ったとしても、女が成熟するには色々なタイプの男が必要よね、と思ってりして。

ところで、この映画の一番のポイント、それはヴィジュアル極彩色の洪水にクラクラします。 下手すると下品になるような色の組み合わせなのに、息を呑む美しさ。特に印象的なのが赤色。遊女の紅に衣装、花、壁と、とにかく様々な赤色が効いていて、これぞ和の色、という感じ。フォトグラファー蜷川実花ならでの色彩感覚が光っていました。

吉原大門の入口、中に浮いた水槽にはたくさんの金魚たち。ゆらゆらと泳ぐ姿は美しいけれど、そこから出ることができない運命は、吉原の遊女たちの生き様を物語っているようで、どこか切なく…。

作品に携わった女性たちパワーと、監督・蜷川実花という新たな才能を堪能してください。

| 15:24 | カテゴリー:映画
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