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2006年09月28日
「山猫」★★★★☆
映画好きな母の影響で、幼い頃からたくさんのクラシック映画に親しんできました。オードリー・ヘプバーンにマリリン・モンロー、ジーンケリーにグレゴリー・ペック。母の思い出話を聞きながら見るTVの洋画劇場は本当に楽しかった。目を輝かせながら、銀幕のスターたちを話す母がうらやましかったものです。小さな画面じゃなく、私も母のように一度はスクリーンで見てみたかったと…。だから、テクノロジーの進歩によってその思いが叶えられるようになったのはとてもうれしいこと。もはやスクリーンで見ることができないと思われていた作品が息を吹き返し、私達もあの感動をリアルに体感できるんですから、こんな幸せなことはないでしょう?

さて、今回紹介するのは、イタリアの巨匠ルキーノ・ヴィスコンティ監督の最高傑作「山猫」。1963年のカンヌ国際映画祭でグランプリに輝いたこの作品です。1964年、日本初公開時は大幅に短縮された英語国際版で、1981年にようやくイタリア語のオリジナル版が公開されたもののプリントの保存状態が悪かった。それが、国を挙げての文化事業として見事に復元され、今回、両方の良いとこ取りとも言える、187分の“イタリア語・完全復元版”として蘇ったわけです。

これが凄い。パンフレットに書かれてある通り、まさに“映像の世界遺産”。イタリア統一戦争時代に滅び行く貴族社会の最後の煌きが描かれていくのですが、その時間、空間に思わずため息。 巨額の制作費をかけたって、二度と作り上げることが出来ないという、本物の贅沢がここにはあります。圧巻は1時間にも及ぶ大舞踏会のシーンで、屋敷もインテリアも衣装もみんなゴージャス。女性たちが身に着けたドレスが本当に美しいんだけど、見ればその数にビックリするはず。撮影だって贅沢ですよ。殆どが長回しじゃないかと思うほど。どうやって撮ったんだろう?エキストラは一体何人使っているんだろう?って、色んな疑問が頭をよぎる。普通ならばカットされそうな映像も、この映画においては無駄じゃない。なぜならば、そこに流れる空気や匂いまでもを捉えているからです。

そんな貴族社会の落日を冷静に見つめながらも、冷静に己の生き方を貫くサリーナ公爵を演じるバート・ランカスターが渋い。タンクレディ役のアラン・ドロンの美しさにもびっくりしたけど、時代の変化を受け入れながら、他に迎合せず最後まで貴族の誇りを捨てないサリーナ公爵の男の美学にしびれました。また、タンクレディと恋に落ちるアンジェリカ役のクラウディア・カルディナーレの強い眼差しと色気。近くから見るとヴァネッサ・パラディ、遠くから見るとキャサリン・ゼタ・ジョーンズに似ているような…。

名門貴族ヴィスコンティ家の末裔だったルキーノ・ヴィスコンティ監督が描く、シチリア貴族の豪華絢爛な一大叙事詩。映画史に残る名作を、ぜひこの機会に大きなスクリーンで体感してください。

| 17:25 | カテゴリー:映画
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