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2006年09月14日
「トンマッコルへようこそ」★★★★★
2005年、韓国で800万人の観客動員数を記録した話題作「トンマッコルへようこそ」は、1950年代の朝鮮戦争を舞台にした映画。でも、今まで見てきた戦争映画とは、ひと味もふた味も違う趣で、なんとも不思議な作品です。それは、歴史に刻まれた戦争という爪痕を描きながらも、ファンタジーに溢れたストーリーになっていて、見るものの心を温かくし、人間の本来あるべき姿を気付かせてくれる、そんな映画だからです。

タイトルにある“トンマッコル”というのは、映画の舞台である架空の村の名前で「子供のような純粋な村」という意味(“コル”というのは韓国語で“村”の意)。ある日、この村で、連合軍、韓国軍、人民軍という、互いにいがみ合うひとびとが鉢合わせします。一触即発な彼らなのに、村人達はびっくり顔。なぜなら、彼らは戦争が起きていることはもちろん、人を憎むという気持ちも知らずに、この村で幸せに生きてきたのです。思いやりと優しさと笑顔で満ち溢れた“トンマッコル”は、戦いというものとは無縁のユートピア。最初は敵意をむき出しにしていた軍人達も、村人達との触れ合いの中で、人間本来の豊かな心を取り戻していきます。しかし、彼らが村にやって来たことで、“トンマッコル”に危機が迫るのです。

この映画、まず、ストーリーのアイデアが秀逸。よそから来た3組の兵士たちが、村で重ねていくエピソードがユニークなんです。悲劇が喜劇に変わる、魔法のような瞬間が何度も訪れる。ポップコーンの場面はこの映画の名シーン。彼らに笑顔が戻る頃、見ている私達も笑顔になります。人を憎むこと、人と争うことが、どんなにバカバカしく哀しいことかを、村人達が教えてくれる。兵士達にしたように、私達の心も溶かしてしまうのです。

韓国の人達にとって忘れらない朝鮮戦争の傷跡。数年前、韓国で当時の観客動員新記録を打ち立てた「ブラザーフッド」では、「思想の違いの為に、なぜ殺しあわなきゃいけないんだ」というセリフが印象的でした。この映画では、言葉のイントネーションで、その人間がどちら側なのか、と問われるシーンが登場します。ちなみに村人たちは強烈な方言。字幕は標準語になっていますが、喋りを聞いているだけで笑ってしまうほどなんです。英語が出来ないため、村人がアメリカ人兵士と意思の疎通が出来ないシーンもあって、そこには、言葉や人種、国籍に関係なく、人は皆、助け合い思いやらなきゃいけない、というメッセージが込められているような気がしました。

原作は「ガン&トークス」の監督としても知られるチャン・ジンの舞台劇。それを美しい映像で仕上げたのが、これが長編初監督となるパク・クァンヒョン。彼の映像に久石譲の音楽もぴったり合っていて、トンマッコルという“ユートピア”を浮き立たせています。シン・ハギュンチョン・ジェヨンをはじめ、子役からおじいちゃん役まで俳優陣も素晴らしい。中でも、不思議な雰囲気の少女ヨイル役のカン・ヘジョンはやっぱりうまいですね。

戦争映画は苦手、という人にもぜひ見て欲しい、心温まる韓国映画です。

| 17:13 | カテゴリー:映画
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