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2005年09月01日
「愛についてのキンゼイ・レポート」★★★★☆
学生時代、とある女性雑誌でSEX特集なるものが登場した時、びっくりした。「えっ、表紙にこんな堂々と書かないでよ〜」って。まぁ、その雑誌は社会的にも話題になり、カミングアウトしちゃうと、私もしっかり買ってしまった人です。(今更、恥ずかしいことでもあるまい、うん)。当時は買ったことすら自分だけの秘密…。それから、月日は過ぎ、今じゃ、そんな特集にびっくりしない世の中になったけど、この映画の主人公、キンゼイ博士の時代はそうではなかった。性に関することすべてがタブー視された40年代のアメリカ。保守的な人々、間違った知識。そんな世間に風穴を開けたのが、生物学者キンゼイ博士が1948年に出版した「キンゼイ・レポート(男性版)」。全米1万8千人に対して行った性に関するインタビューを、一冊の本にまとめた学術書である。

そんな時代に、どうやって膨大な数のインタビューをこなしたのか?それは、キンゼイ博士が練り上げたインタビュー術によるものである。相手が正直に話せるよう、心理学や暗号を駆使し、さらにインタビューする助手を徹底的に訓練する。映画の冒頭に登場するこのシーンから、興味をそそられる。そもそも、キンゼイ博士はタマバチの研究者だった。そんな彼が性について研究するきっかけとなったのは、妻クララとの新婚初夜の失敗だった。しかし前向きなキンゼイ博士は医師の指導を仰ぎ、問題を解決する。自信を持った博士に、性の悩みを相談する学生たち。そして、博士は気付く。世の中は、性に関してあまりにも無知であると。

それからキンゼイ博士は、性の研究にすべてを捧げるのだが、面白いのは博士のアプローチの仕方。彼は、性であろうが、タマバチであろうが、いつも変わらず生物学的見地から全てを解き明かそうとするのである。それに加えて、研究熱心な性格ゆえ、同性愛に好奇心を持てばバイセクシャルの助手と関係を持ち、変質者だって彼にとっては興味深い調査対象となってしまう。でも、普通の人からみれば、正直、変わり者である。研究にのめりこむあまり、知らないうちに妻や家族、同僚を傷つけることもしばしば。同性愛について知るために助手と関係を持った、なんて告白されても、困りますよ、奥さんは。まぁ、奥さんのその後の行動にも、びっくりさせられますが…。

でも、それだけで終らないのがこの映画の凄いところ。男性版の「キンゼイ・レポート」で一躍有名になり、5年後に出版された女性版で、大バッシングを受けるキンゼイ博士の明と暗をしっかりと描いている。険悪な仲だった父親へのインタビューで明らかになる、父親の過去。どん底まで落ちた博士が救われた、あるレズビアンの告白。そして、妻クララと森を歩く最後のシーンは忘れられない。キンゼイ博士を演じるリーアム・ニーソンは、さすがの演技を見せてくれるし(最近の映画では一番良い)、妻クララ役のローラ・リニーは今年のオスカーにノミネートされただけあって、見ごたえ十分。久々に登場した知的で大胆、かつ面白い作品である。

但し、結構、衝撃的な映像などもあるので、ちょっとだけ心構えをしておくこと。こんなこと言ったら、キンゼイ博士に「不純だ!」と怒られそうだけど…。

| 15:45 | カテゴリー:映画
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