2012年04月15日

旅から得る考え方

みなさんは、人生を変えられてしまった衝撃的な
出会いや旅の思い出ってありますか? 
いままでの価値観や固定概念を「がつーん」とやられて、考え方がガラッと、
180度かわってしまったような経験。

私の場合、人生の師匠とよんでいる、とある女性との出会いが、
いま私が私でいることの原点にあります。それは2006年の4月、6年前のことです。

いまでは、鼻息あらく、サステナブルな社会をつくろうよ!といっていますが、
昔からそうであったわけではありませんでした。

大学を卒業した私は、他の多くの学生同様、キャリア志向で、
英語をつかってグローバルな仕事がしたい、という単純な理由で、
外資系金融機関に入社しました。
カリフォルニア、サンディエゴを本部とする部署に配属され、ビジネスの基本を学び、
英語を使い、入社2年目にして海外のトレーニングにいけたことや、
何百億円という案件を手がけるダイナミズムとスピードは、刺激的でした。

でも、入社して3年が経って、今後のキャリアパスを考え始めたときに、
「これって一生できる仕事なのかな? これって自分にしかできないことなのかな?
これって、どう世の中のためになっているんだろう?」と考えたのです。
そして、自分はいったい、何ができるんだろう、何がしたいんだろう?と。

自問自答しているうちに、仕事へのモチベーションはどんどん減り、
会社へ行くのも辛くなった時期もありました。
気を病みすぎて、大好きなサーフィンにすらいけない時期もありました。

でも、悩んでいても何も始まらない。
やっと重い腰をあげて、まずはいろんな情報を検索しはじめました。
何か自分のアンテナにひっかかるのではないかと。
そんな時、出会った言葉が「パーマカルチャー」です。

パーマカルチャーとは、永続的なという意味のパーマネントと
農業という意味のアグリカルチャーをあわせた造語で、
キーワードは"持続可能"と"循環"。
自然をよくよく観察し、単にエコロジカルだけでなく、
より美しく、機能的で、経済的で、よりオシャレにクールに暮らすための考え方、
暮らしのデザインです。

例えば、簡単に言うと、畑づくりでいえば、化学肥料や除草剤に頼らず、
家庭の生ゴミをコンポストで堆肥にし、それを畑にまいて、
土そのものをを元気にしていく、そんな循環の仕組みだったり。
家づくりでいえば、冷暖房に頼らず、エネルギーをムダにせず、
その土地と季節の太陽の位置や風の向きに合わせて、
窓や屋根の角度を変えるなど、
自然の力を最大限に利用するような設計になっていたり。

パーマカルチャーは、オーストラリアで発祥した概念ですが、
私は、その実践をみてみたい、
実際その暮らしをしている人たちにあってみたい!と考え、
サラリーマンをやめた翌日、1ヶ月オーストラリアに飛びました。
それが、2006年4月のこと、
そして現地でお世話になったのが、デジャーデンゆかりさん。
当時パーマカルチャーを日本で学んでいた方で、
彼女のことを知らない人はいないほど、
日本におけるパーマカルチャーの普及につとめている人でした。

彼女の家にウーファーとして、
畑仕事、家事を手伝いながら、2週間滞在しました。
そこは、電気もソーラーパネルで自家発電、
食糧は自給自足、水は雨水タンクを利用し、
トイレはコンポストトイレで、生活排水は浄化されて庭の散水に、
すべてのエネルギーがムダなく循環する、
シンプルで美しくデザインされた暮らしがありました。

資本主義経済とグローバリズムにどっぷりつかっていた私にとって、
まさに真逆のスローな世界で、みるもの、やること、
すべてが新鮮で、目からうろこでした。
そして、彼女に言われた一言をいまでも覚えています

「あなたは自分の電気がどこからきているか知っている?」
「あなたは自分の水がどこからきているか知っている?」

そんなこと考えたこともありませんでした。
スイッチをつければ電気がつく
蛇口をひねれば水がでてくる。

どこからきてどこへいくのか、そんなこと、意識したことさえなく、
「がつーん」と衝撃をうけました。

そして、彼女がいった言葉
「私は例えば地球に何かあったとしても、自分の家と畑には、
3ヶ月自分の家族と地域の人たちを養える蓄えと自信がある」と。

お金では買えない、本当の豊かな暮らしがここにはある!と
私は確信して日本に帰国しました。
それ以来、いつかは自分もゆかりさんのようになりたい、
豊かな暮らしをデザインしたいと
想うようになり、6年が経ったいまも私をつき動かしているのは、
彼女からの教え、出会いがあったからです。

人生、すべての出会いは偶然ではなく、必然だとおもいます。
人生のスイッチを押してくれる出会いはいつやってくるかわかりませんが、
みなさんはそんな経験ありますか?

LOHAS SUNDAYスタッフ| 06:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | カテゴリー:今日のロハトピ

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